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海軍病院船はなぜ沈められたか

サブタイトル1~10
第二氷川丸の航跡
編著者名
三神 國隆 著者
出版者
芙蓉書房出版
出版年月
2001年(平成13年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
317p
ISBN
4829503009
NDC(分類)
916
請求記号
916/Mi21
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
和書
目次

プロローグ 若狭湾の海底に眠る沈没船
舞鶴港外沓島沖に沈んだ病院船
引揚港舞鶴の現在
沈没地点を見る
運命の日、昭和二十年八月十八日

1 スラバヤ沖海戦とオプテンノール号
駆逐艦天津風が病院船を拿捕
日本軍のスラバヤ爆撃
寄せ集めの連合国艦隊壊滅
オプテンノール号の謎めいた動き

2 マカッサルの九か月
客船オプテンノール号
国際法で守られていた病院船
オプテンノール号の拿捕は正当だったか
マカッサルに回航されたオプテンノール号
日本の病院船に改装するため横浜へ

3 海軍病院船天応丸
日本に連行されたオランダ人はどこへ?
改装され海軍病院船「天応丸」に
病院船とはどんな船か
太平洋の要石トラック島に向かう
戦場の海で休みなく働く

4 日赤第五〇八救護班
海軍病院船に初めて看護婦が乗務
日赤と軍の深い関係
横須賀出港、ラバウルへ
負傷者を収容しトラック島へ帰還
トラック島で待機の日々
トラック大空襲の中で救護活動
トラック島撤収、帰国

5 天応丸、最後の航海
日赤救護班、二度目の航海
マリアナ沖海戦の後方で
パラオ沖の惨劇、初めての犠牲者
霊安室と焼却炉
サイゴン米の輸送船と化した天応丸
日赤五〇八救護班の下船

6 極秘日誌でたどる病院船第二氷川丸の航跡
二本煙突に偽装して「第二氷川丸」に
船名変更に隠された目的
機密電報でたどる第二氷川丸の航跡
マラッカ海峡でネズミ捕り

7 最後の航海
病院船が運んだ暗号書
シンガポールで機雷に接触
姿を変えて戻ってきたオプテンノール号
人目を避けて生ゴムを日本へ運ぶ
国際条約違反覚悟の兵員輸送
第二氷川丸の「八月十五日」

8 霧の盆地、三次の敵国人抑留所
オランダ人抑留者の「八月十五日」
オランダ側資料で見るオプテンノール号事件
三次敵国人抑留所に抑留された乗組員たち
抑留所の日々
重病のオランダ人を救った日本人医師
三年十か月の「長い旅」の終わり

9 オプテンノール号事件を追及するオランダ
公開されない外交文書
オランダ政府による賠償請求

10 幻の「財宝伝説」
何も見つからなかった第二氷川丸引き揚げ
空振りに終わった海洋興発の引き揚げ
結局、「財宝」は見つからなかった

エピローグ それぞれの戦後
保健婦として身を捧げた田村光子
反骨精神で生きた軍医近藤芳朗
町工場の経営者となった通信兵佐々木元

あとがき
参考文献