図書カラフト カラ クアラルンプール マデ000042520

樺太からクアラルンプールまで

サブタイトル1~10
出陣学徒の自分史 かわさき市民アカデミー双書 no.1
編著者名
福富 伸康 著者
出版者
川崎市生涯学習振興事業団かわさき市民アカデミー出版部
出版年月
2001年(平成13年)1月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
212p
ISBN
4916092341
NDC(分類)
289
請求記号
289/F84
保管場所
閉架一般
内容注記
発売:シーエーピー出版(東京)
和書
目次

1 はじめに 奪われし大学生活、戦場、敗戦、捕虜として
2 私にとって生まれ故郷の樺太とは…
日本人的思考でない私
まかり通る「横並び」「上意下達」の日本
一匹オオカミは悪か
フロンティア精神の父母
因襲からの解放
野性の動植物が遊び友達
氷点下三〇度の冬支度の知恵
3 ワンパクだった幼稚園のころ
三度の食事より兄弟げんか!
番頭さんはオモチャ作りの天才
厳寒でも屋外での遊び楽しむ
4 ガキ大将だった豊原一小のころ
遊びたい一心で、まず勉強
手作り問題集でライバルに勝つ
飛び級中学進学の賢兄
兄弟そろって成績優秀の秘密は?
甲羅干しでも震え止まらぬ
銀世界でウサギ追う
5 軍国少年だったころの思い出
ほめ上手、情け深い先生方
軍事教練が正課の中学で
六時間の徒歩旅行に充実感
6 自由な学風の一高
「井の中の蛙」を自覚
存分に語り合う
親睦深める「組選」
部屋の仲間の半数が早世
戦争に動揺し、留年
二人の“心友”との出会い
開放的な家族の姿に感動
方言連発する未来の哲学者?
大学入学と徴兵猶予の停止
7 学徒出陣
聖戦に疑問抱く
樺太旅団本部に入隊
後方基地を軽視する陸軍
「世間より上」意識の軍隊語
兵隊より軍馬が貴重
装備も兵器も極寒に弱く
魔の時間あり、輜重大隊の一日
「強い兵隊づくり」の実態は?
アッツ島玉砕と総突撃
市民に公開した軍旗察
鍛えられる幹部候補生
陸軍経理学校で“占領学”
海戦で惨敗、防衛ライン後退
南方へ転属指名
母の祈願「戦地から無事に…」
潜水艦攻撃の危険冒し出航
海上で撃沈された数隻目撃
8 戦場
長時間の教練、戦地の経理学校
風土病患う一高の級友に再会
好成績で卒業の裏に、心境の変化が
東南ア全域を統括する第三航空軍司令部
女性演奏家が恋心!?
シンガポールも空襲、ゲリラ出没
飛行場増強の任務でクアラルンプールへ
資材や物資の調達で、軍政部と“交渉”
司令部にトラック奪われ、困った
物価の高騰招いた軍票
命がけの物資の買い付け
貴族でも深刻なガソリン不足
将校と同じ宿舎での日常生活
空襲で退避する虎の子の戦闘機
敵の逆上陸を漠然と待ち、敗戦
デマ発生源は日本軍の非道行為
現地従業員に物資を放出
9 捕虜記
捕虜生活の第一歩
砂地にブリキ板敷き天幕小屋
捕虜でなく降伏軍人にした理由
英軍の巧妙な日本軍管理
英軍支給品はシャツ二枚、ズボン一本だけ
一日の仕事量達成で帰所OK
背骨がきしむ重労働
捕虜の私を励ます中国人青年
空腹に耐えられず盗みも
日本人将校に憎悪むき出し現場監督
捕虜に砲弾の保管、廃棄任せる英軍
銃弾の焼却処分は命がけ
無警戒!弾薬庫はゴム林の中の小屋
屈辱的な強制労働、楽しい?強制労働
捕虜の食料は、必要カロリーの二分の一
農耕で栄養不足補う
豪華な米国製携帯食料に驚く
自治農場の収穫で野菜は自給自足
たんぱく質不足にカタツムリ、ヘビ、…
「コックリさん」大流行
ルール変えバドミントン
手作りの演芸、麻雀で気晴らし
受けた投稿誌の発行
活字に憧れ、英文本を読破
被爆の日本留学生に会う
帰国後の夢、むなしく
引き揚げの順番めぐり、うわさ飛び交う
待望の引き揚げ船に乗る
祖国に帰還の10・24
二年間の捕虜の賃金は柿数十個分
「命令は絶対」の上官へ報復も
10 捕虜の苦労わかち合う「バトケーブ会」
戦後五十年、全員が古希を…
再訪クアラルンプールでの感慨
11 おわりに 語り継ぐためのタタキ台に