図書エイガ ゴジュウネンシ000042267

映画五十年史

サブタイトル1~10
編著者名
筈見 恒夫 著者
出版者
鱒書房
出版年月
1942年(昭和17年)7月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
448,4p 図版12枚
ISBN
NDC(分類)
778
請求記号
778/H49
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

第1章 明治年代の映画(明治二十九年―四十五年)
活動写真の発明―エディソンとリュミエール
活動写真(映写機)の渡来―稲畑勝太郎・横田永之助
最初の映画興行と常設館―活弁の元祖
撮影機の輸入―最初の日本映画―団・菊及び歌舞伎俳優の撮影―北清事変の従軍撮影
劇映画の製作―撮影所の設立(横田、吉沢、Mパテー、福宝堂)
活動写真事業の隆盛―『ジゴマ』の公開―検閲受難―南極探検映画
第2章 映画事業の企業化(大正元年―四年)
活動写真事業のトラスト化―日活の創立
向島撮影所の創立―新派劇『復活』『不如帰』の当り
新派劇団と活動写真の交流―連鎖劇―女形の全盛―「毒草」劇の競映
天活の創立―天然色映画―最初の発声映画会社
松之助劇の全盛期―金属製の入場券―尾上松之助
活動写真興行の状景―浅草公園の活動写真戦―活動写真への苦言
第3章 大戦と欧米映画(大正元年―九年)
欧米映画の影響―アメリカ映画の初期―セネット、グリフィスの活躍
イタリイ映画―史劇映画の全盛―「カビリア」とイタラ映画
フランス映画―リュミエル―メリエスのトリック映画―映罪映画―文芸映画
ドイツ映画―『憲兵モエビウス』と『大尉の娘』―『ゴーレム』『プラーグの大学生』―探偵活劇
ロシア映画―『呪の鬼』―デンマーク映画―冒険活劇
大戦勃発とヨーロッパ映画界―イギリス映画の不振
アメリカ映画の進出―ハリウッドの創設―アメリカ映画発展の真因―ユニヴァーサル日本支社―連続映画―青鳥
勃興期のアメリカ映画主要作品展望(大正五年―九年)
大戦中のヨーロッパ映画主要作品展望(大正六年―九年)
第4章 改革運動の擡頭(大正三年―十年)
新派悲劇の全盛期―小林喜三郎・井上正夫―新派悲劇の台本―向島新派劇の本城
映画芸術協会の旗挙げ―帰山教正―天活の立場―『生の輝き』―改革運動の波紋
国活の創立―大正活映、帝キネ、松竹キネマの擡頭
大正活映の製作―栗原トーマス―『アマチュア倶楽部』―大活の影響
松竹キネマの初期―松竹キネマ研究所―小山内薫―蒲田と小谷ヘンリー―映画技術の革新―『路上の霊魂』―国
新劇運動と映画劇―劇壇と映画との関係―新劇と映画劇の思想
第5章 蒲田映画と向島映画(大正九年―十二年)
新派から映画劇へ―時代の変遷―『故すゝき』の小唄―先駆者の敗退
映画女優の擡頭―蒲田の女優中心映画―伊藤大輔と野村芳亭―新しい新派悲劇と活劇映画
向島派の改革―田中栄三―『髑髏の舞』―舞台芸術協会の参加―鈴木謙作のリアリズム―溝口健二
第6章 映画劇の成長期(大正十二年―昭和初年)
大震災と映画―震災を扱つた劇映画―文明破壊の思想―撮影所京都へ行く―新派劇の潰滅
日活京都の現代劇―村田実―『清作の妻』『街の手品師』―西欧的個人主義思潮の擡頭
帝キネ―新時代劇と『籠の鳥』―東亜キネマの興亡
現代劇の諸傾向―喜劇的雰囲気―無字幕映画―文芸作品の映画化―連載小説の競映―下町情緒―蒲田的感傷―翻
時代劇の新しい風潮―牧野省三とマキノ映画―寿々喜多呂九平とニヒリズム時代劇―阪東妻三郎
日活時代劇―松之助・池田富保―伊藤大輔の話術と新技巧―丹下左膳・国定忠治の創造―衣笠貞之助の情緒物
山上伊太郎とマキノ正博―『浪人街』―デカダンスの雰囲気
剣戟スターの独立プロ―阪妻プロ―大日本ユニヴァーサル―映画検閲の内務省統一
第7章 欧米映画の影響(大正十年―昭和三年)
アメリカ映画の輸入の変遷―アメリカ映画の世界征覇―アメリカ映画支社の開設―ヨーロッパ映画の輸入
ドイツ映画戦後の頽廃と表現派映画―ルビッチュの史劇―ランクの『ジーグフリート』―『最後の人』の新しい
フランス映画―『キーン』のフラッシュ・バック―ガンスの『鉄路の白薔薇』―純粋映画の精神
南欧及び北欧映画―『去らば青春』と『過去からの呼声』―南欧映画の凋落―瑞典と丁抹の映画
アメリカ映画―グリフィスの『散り行く花』―ダグラスの剣戟―『巴里の女性』の写実性―『結婚哲学』のソフ
『幌馬車』のフロンティア・スピリット、戦争映画『ビッグ・パレード』―アメリカ侵略主義の示威―性的魅力
日本映画へ与へた欧米映画の影響―欧米映画の交流―日本に於けるアメリカ映画の排斥
第8章 傾向映画前後(昭和二年―八年
時代劇に現はれた反抗精神―『下郎』と『斬人斬馬剣』
ソヴィエート映画の理論―エイゼンシュタインとブドフキン―『アジアの嵐』の公開―モンタージュ手法
ドイツの社会派映画―パプストの諸作―『生ける人形』の映画化―日活の傾向映画―『何が彼女をそうさせたか
日活と松竹(理想派と写実派)―村田実―溝口健二―阿部豊―田坂具隆―内田吐夢
俳優・監督の転社―不二映画、新映画社、入江プロ、第一映画社の創立―蒲田監督の動向―野村芳亭―池田義信
後期蒲田の人々―五所平之助―小津安二郎―清水宏―成瀬巳喜男
サイレント時代劇の末期―稲垣浩と伊丹万作―山中貞雄
第9章 トーキーと日本映画(昭和二年―十三年)
トーキーの発明と渡来―日本トーキーの創始―外国トーキーの輸入―土橋トーキー『マダムと女房』―日活、P
東宝製作機構の合理化―監督システムとプロデュウサー・システムの対立
欧米代表トーキーの展望(昭和五年―十四年)
トーキー作家の足跡―成瀬巳喜男―山中貞雄―伊丹万作―溝口健二―内田吐夢―田坂具隆―熊谷久虎―木村荘十
トーキーの低俗化―漫歳映画・浪曲映画・催涙映画
第10章 大東亜映画への構想(昭和十二年―十六年)
支那事変とニユース映画―ニユース映画の発達―現地記録映画
盟邦映画との提携―ファンクの『新しき土』―『五人の斥候兵』の輸出―映画法と独逸映画界―枢軸の映画国策
アメリカ映画の反枢軸性と侵略的正体―対米英映画への宣戦
映画法と映画の武装―文化映画の認定―劇映画の記録性
戦時下映画の分類―戦争映画―農村映画―開拓映画―歴史映画―伝記映画―明治情緒映画―少年映画―都会派映
朝鮮映画の過去と現在―朝鮮映画の立場
臨戦体制と日本映画―大東亜映画の構想―外地映画の展望―映画事業の統制―支那映画の過去と現状―新しき大
あとがき