酷寒シベリヤ抑留記

第１章　満州の落日
養成所の朝
牡丹江での再会
血染めのハンカチ
地獄の特訓
図們の夏
赤い牙
鉄の軍団
もう一つの降伏
第２章　閉ざされた道
武装解除
長い道のり
ポシェット湾の黄昏
線路はつづく
第３章収容所群島
一抹の不安
強制労働に泣く
シラミと南京虫と
死体の山
カテゴリー検査
父親の亡霊
死出の旅
第４章　薄明の中で
異国の丘
夏草の墓地
三本の骨
スターリン批判
喧嘩の仲裁
イワノヴィッチ兄弟
悲しき名月
夢の中でとった相撲
第５章　天国と地獄
冬将軍との闘い
アムールの対岸
別天地
吹雪の彼方に消えて
第６章　短い夏に
駒づくり
望郷の光景
晩夏を彩った演芸会
射殺された戦友
刎頚の交わり
イワンの瞳
政治犯アンドレイ
第７章　わが青春の街
突然の旅立ち
第十四ラーゲリ
民主学校の教育
「ガラスの城」の主役
第８章　望郷の谷間で
煉瓦づくりは街づくり
街角に消えた日本人
メーデーの贈り物
民主委員会
第９章　懐かしき故国
出会いと別れ
捨てた箸箱
さらばラーゲリ
天幕の中の一夜
人民裁判
国敗れて
ふるさとの山
生きている証
あとがき