私のカラフト物語

第１章　日の丸の旗の下に
浜辺に躍る銀鱗
こわい顔
十銭の駄賃欲しさに
狐との出会い
溺死の危機
父の脱サラ養狐業
内地に於ける狐の養殖
新開地への引っ越し
ダッタンの海
船便
仲良く分け合う春・夏・秋
冬の風物詩
狐の品種改良の父
殺される牛
カラフト養狐業の黎明
狐の乳母
狐は死して毛皮を残す
狐毛皮の毀誉褒貶（きよほうへん）
猫の復讐
就職一年生
板子一枚地獄の体験
戦争と疲弊経済の浸潤
Ｋさんとの出会い
心のとばりが開く
聞いて極楽見て地獄
逃亡者への制裁
逃亡を決意

第２章　赤い旗の下に
戦下の訪れ
置き去りにされた家族
無蓋車に乗る
脱走決行
空巣で衣替え
家族との再会
食糧調達に専念
敗戦民の悲哀
職探しと住探し
一寸の虫にも五分の魂
楽団「新星」の誕生
末妹の誕生
便利なバザール
命がけののぞき
先輩の大やけど
明けっぴろげなロシア人夫妻
意地悪ロシア人主任への天罰
アルコール失敬記
地獄で仏
ソ連のデノミネーション
ロシア家庭の年越しと新年
待望の引揚許可書を入手
休暇と退職精算金をいただいて
お別れ会に招かれて
社会主義国でのボランティア
祖国ヘダモーイの日到来
ホルムスク収容所へ
憧れの祖国
ようやく迎えた私の終戦

あとがき