各時代の大争闘 上巻
第1章 エルサレムの滅亡と現代
ユダヤ民族の誇り
噫エルサレムよ、エルサレムよ
哀訴し給ふ神の子
差迫れる聖都の運命
世界滅亡の象徴
歴史的に観たるエルサレム神殿
エルサレム滅亡に関する預言
罪悪の巣と化せるエルサレム
サタンの跳梁
ローマ軍の奇異なる徹退
タイタスの再攻撃とエルサレムの惨状
火焔に包まれたる神殿
エルサレムの陥落
現代に対する神の警告
第2章 多神教時代の迫害
兇悪なるネロ皇帝の迫害
エイ窟内に避難せる聖徒
敗北の勝利
基督教会に侵入せる妥協精神
光明と暗黒との葛藤
偽妄に対する決死的闘争
平和か刃か
聖徒と苦難の意義
第3章 欧洲に於ける暗黒時代
預言に現れたる法王権の擡頭
暗黒時代と羅馬教
安息日の変更問題とサタンの奸策
日曜日休業制度の起源
誤謬と迷信の横行
奇怪なる無謬説
全欧を風靡せる暗黒的迷妄
第4章 真理の擁護者ワルデンセス
言論の自由と文書の公布に加へたる弾圧
英国に於ける初期基督教会
暗黒製力に拮抗せるワルデンセス
篤信敬虔なるワルデンセス
宗教教育の好模範
ヴオルドヴアー人の信仰及び生活
驚嘆すべき青年の大活動
偉大なる真理の発見
罪の赦とその歓喜
サタンの策応
血をもつて霑したる真理の種
第5章 改革の明星ウイツクリフ
改革の先駆者
彼の青年時代
悪習幣風の打破
僧侶団の腐敗堕落
英国々王とウイツクリフ
神の摂理と改革事業の発展
英訳聖書の完成
晩年に於ける大活動
法王に対する最後の警告
彼の信仰と聖書
彼の人格とその事業
彼の終焉
第6章 殉教者ハスとゼローム
ボヘミヤに於ける真理の擁護者
生立ちより大学総長となるまで
改革主義への転向
改革者ハスとプラーグ市の大恐慌
博学雄弁なるゼロームの出現
コンスタンスに於ける大会議
会議へ臨まんとするハス
信仰の放棄か死か
壮烈なるハスの最期
陰惨なるゼロームの獄中生活
ハスの跡を追はんとするゼローム
法官等の面前に於ける信仰告白
将軍ジスカの奮起
法王軍の壊敗
ボヘミヤ人の忍苦と待望
第7章 改革の巨星マルチン・ルーテル
幼年時代と彼の両親
青年時代の苦学力行
一修道僧としての精進
羅馬訪問
聖書至上主義への転向
醜悪極る赦罪券の販売
九十五ケ条の論題公開
赦罪券制度否認とその反響
迫害弾圧のあらし
無二の親友メランヒトン
法王使節の審問
堂々たるルーテルの所論
ルーテルの後援者フレデリツク候
不法なる脅迫と汚名
改革途上に於ける危機
ローマ教会との最後的分離
改革者に課せられたる十字架
第8章 議会に於ける大獅子吼
チヤールス第五世の即位と独逸議会召集
法王党使節アレアンダーのルーテル攻撃
改革派対法王党の大論戦
議会出場の命令
死を決して議会へ赴くルーテル
ウオームス到着の光景
議場を威圧せる彼の獅子吼
大胆不敵の信仰
皇帝の面前に於ける信仰告白
豪胆なるルーテルの態度
法王側の脅喝威嚇
議場内に対立せる二派
真理を否認せるチヤールス第五世
ルーテルに対する民衆の声援
良心に依る勝利
改革事業と神の守護
第9章 端西に於ける改革運動
ツヰングリーの生ひ立ち
青年期に於ける宗教的修業
ツヰングリーとルーテル
民衆の迷謬と純福音の闡明
ツヰングリーに勲する教権の圧迫
福音主義と教権主義との抗争
福音主義の勝利と改革事業の発展
狡猾なる法王党の陰謀
法王党の策謀せる議会
劃期的事件としての大討議
第10章 独逸に於ける宗教改革の発展
ルーテルの失踪と人心の動揺
贋予言者輩の妨碍運動
改革事業の危機とルーテルの決意
ウイツテンベルヒに於ける活動
狂信の巨魁トーマス・ミンザー
真理と虚妄との大接戦
独逸訳聖書の完成
大歓迎を受けしルーテルの著書
聖書知識の普及と法王主義の崩壊
第11章信教自由の大争闘
法王党に加担せるチヤールス第五世
益々加重させたる改革派の苦難
良心の自由を抑圧せんとする政権の妄動
皇帝側と改革派諸侯との対立
感銘的なる改革派諸侯の抗議書
プロテスタニズムの根本精神
天使に守護されし改革派の戦士
改革派にとりての再度の危機
人類史上特筆大書すべき記念日
改革事業に処するルーテルの態度
宗教改革と祈祷の精神
第12章 仏蘭西に於ける宗教改革
独、瑞両国に於ける改革運動の推移
仏蘭西に於ける改革運動の先駆者
ルフエーベルと仏語新訳聖書の完成
異彩を放てるベルキン
壮烈なるベルキンの殉教
迫害の加重と福音の普及
カルヴィンの内的苦悶
福音の戦士としての登場
闘争渦中のパリ
カルヴィンの初期に於ける活躍
恐怖時代の襲来
無言の説教壇と化せし火刑柱
フランシス第一世の無謀なる新教撲滅策
反改革派の示威行列
血腥き恐怖状態の再現
フアーレルの決死的伝道
ゼネバに於けるカルヴィン
陰険なるゼスヰツトの策動
改革運動史上に於けるカルヴインの地位
第13章 北欧に於ける改革事業
和蘭に於ける改革運動の曙光
改革の先駆者メノー・シモンズ
苦難の道を辿りし改革主義者
丁抹の改革者タオセン
丁抹に於ける改革教義の勝利
瑞典に於ける宗主改革の気運
改革主義の堡塁となりし瑞典
第14章 後期に於ける英国の改革者
聖書翻訳事業の伸展
チンデールと英語新的聖書
傑出せる改革主義者の輩出
蘇国に於ける宗教界の情勢
改革の急先鋒ノツクス
改革主義に好意を寄せし英蘭
ウエスレー兄弟の出現
米国へ渡航中の出来事
ウエスレーの更生前後
ウエスレーと神の奇蹟的保護
初代メソヂスト信徒の苦闘
律法無用論者とウエスレーの正論
ウエスレーの「律法と福音」観
偉大なるウエスレーの功績
第15章 聖書の否認とフランス改命
聖書に対する羅馬教会の伝統的方針
預言に示されたる羅馬教会活躍期間
聖書の受難時代
無神主義思想の蔓延
フランスの精華ヒユーゲノツト
聖バーソロミユーの虐殺
フランス国民と「理性の女神」
血迷へる国民議会
革命発生の遠因
革命前の国情
羅馬教会と無神主義者
大革命の勃発
極悪非道の惨殺振り
宗教否定と怖るべきその影響
聖書の勝利と福音事業の発展
第16章 清教徒と信教の自由
十六、七世界に於ける英国宗教界の事情
清教徒の海外逃避
清教徒の米大陸移住
信教自由の闘士ローヂヤー・ウイリアムス
信教自由の精神と米国憲法
米国に於ける宗教界の堕落
再改革の必要
第17章 最大の希望
各時代の希望
再臨の約束
改革者と再臨信仰
基督再臨の前兆―リスボンの大地震
基督再臨の前兆―暗黒日
基督再臨の前兆―宗教界の俗化堕落
再臨と神の警告
初臨と再臨
教会の覚醒と再臨を迎ふる準備
付録あり