図書ソレン セイジハン シュウヨウジョ ノ ダイボウドウ000041699

ソ連政治犯収容所の大暴動

サブタイトル1~10
カラガンダ事件の体験記 シベリヤ叢書 1
編著者名
弥益 五郎 著者
出版者
日刊労働通信社
出版年月
1958年(昭和33年)1月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
395p
ISBN
NDC(分類)
326
請求記号
326/Y44
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

序文(元関東軍総参謀長・秦彦三郎)
1 極寒地のラーゲリ入り
寒飛にたかなる虎落笛
空腹と正月
“袖の下”いかんで作場変え
心に秘める逃亡計画
2 世界の涯の砂漠
砂漠の四季
富める砂漠に罪なき人々
砂漠に馴染む
3 活動しだしたラーゲリ
一大発電所の建設にかかる
郷愁そゝる日本製機械
目をおゝう血の楽書
これが社会主義国の人道か
囚人と暖衣飽食の役人の国ソ連
囚人間の個人主義は不文律
4 金の威力
噂話でも金には欲目
急に厳重になつた収容所
労賃支給も逃亡防止の一方策
ソ連の政治経済社会の縮図版
けちん坊なウクライナ人
5 暴動えのきだし
不毛の地に第二のモスクワか!
囚人三千の怒り爆発
顔面蒼白の殺人兵
狙われる密告者と裏切者
固き誓いと団結
顔を見合せ狸寝
6 第三収容所のゼネスト
強迫と鮮かな弁説
愛と情にはほだされる
月給と階級の上る特務係商売
囚人同志の対立
してやられたり、その場かぎりの約束
7 特殊政治犯収容所の全貌
望楼に実弾こめた監視兵
得意満面の大設備
8 第三収容所のスト一応終息
カラガンダ地方局長のご入来
武器なき鉄の結束
九 女囚の憤り
赤黒い血判の連絡文
誘導訊問
握り漬される請願書
10 革命記念日前後
詮索好きのソ連
首脳部の内輪もめ
11 大暴動の前奏曲
狂信者揃いの新興宗教
魔術師のレオ化学者
材木に刻まれた遠いシベリヤの便り
12 教祖サーシヤ銃殺さる
悪夢
屍体を渡すな
帰所拒否
13第二収容所の坐みスト
支部長と老囚の掛合い
ソ連では強制労働も名誉で英雄的労働
いやされぬ胸中
14 非政治犯囚人来る
新来者の横顔
政治犯には一目おくあばれん坊
極秘収容中の元大佐を頭に
15 五月十五日の出来事
必要あれば囚人として自由に徴発
人生の窓、社会の窓を開放
接吻と狂気で男女囚が合流
火をはく不気味な自動小銃
16 迎えられた女囚との一夜
いじらしい女の姿
来た穴から帰せ
交換条件を守れ
17 弾圧えの抵抗はその日で終らず
信じる者は馬鹿を見る
再会を願う親娘
夢やぶられた男女囚
再び決死で破壊にかかる
衛兵伍長を人質に鉄条網を寸断
女囚収容所めがけて捨身の突破
死体と血の海
夜空をこがす照明弾
18火花散る無抵抗の抵抗
銃口むけた軽機関銃
半裸女の無言の前進
指導者にクズネッツォフ元大佐
悪虐行為をあばく
カザフスタン共和国内務大臣との会談決裂
犠牲者の霊前に光栄ある斗いの誓い
誠意ある解決にかえ鎮圧部隊を結集
19 自主自律態勢を固む
友情のなかの友情
エゴロブ中将みずから所内偵密
照明弾が画く愛欲の姿態
20 初めておとずれた光明
暴虐行為監視委員会を作る
行方不明者が帰る
21 激しき斗いの後
最後の血の一滴まで
囚人で収容所を完全占拠
威嚇と武器、誘感と懐柔
挑発に動ぜぬ防御
険悪そのものの会談
巧妙な囚人の宣伝に手をやく
22 緊迫化した収容所
戦斗態勢を強める
中天に打ち上る奴凧
陰険そのもののキンギール
テレクタ地区から来た偽説得囚人
昇れよ昇れ一大気球
もはや平和的解決なし
身もだえる女囚
23最後の決戦
全裸女の肉弾突撃
悲劇の瞬間
遂に無条件降伏
ツンドラ地帯へ移送
キンギール事件の斗いの続き