図書オウドウ ラクド ノ コウキョウガク000040957

王道楽土の交響楽

サブタイトル1~10
満洲-知られざる音楽史
編著者名
岩野 裕一 著者
出版者
音楽之友社
出版年月
1999年(平成11年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
390p
ISBN
4276211247
NDC(分類)
764
請求記号
764/I95
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
ヨーゼフ・ケーニヒほかの肖像あり 文献あり 年表あり
和書
目次

序章 朝比奈隆・五〇年ぶりのハルビン行
第1章 音楽の都ができるまで
室生犀星が聴いた「オーケストラ」
帝政ロシアの極東進出
「東清鉄道交響楽団」の誕生
帝政ロシアとユダヤ人
極東の地に一流の音楽をもたらしたロシア革命
日本における白系ロシア人音楽家の活躍と山田耕作
ハルビンからのオーケストラ招聘
「日露交歓交響管弦楽演奏会」の衝撃
第2章 建国前夜
東のケーニヒ、西のメッテル
「壇上に立つ人」
「ケーニヒ事件」
日本人初の外国オーケストラ楽員誕生す
オペラ三昧の日々
大連の音楽事情
奉天のオーケストラ―「満洲医科大学交響楽団」と「満洲交響楽団」
第3章 「ハルビン交響楽団」誕生す
不吉な国歌
溥儀の「御前演奏」
北鉄接収とオーケストラの再建
「哈爾浜交響管弦楽協会」の誕生
「特務機関」のオーケストラ
外来演奏家の来満
ユダヤ人の都ハルビンとヘルムート・シュテルン少年
朝鮮人の音楽青年・林元植
「日満防共親善友好使節」として
酷評されたハルビン響の「音」
ハルビン響道中記
第4章 「満洲国」の威信にかけて
国都・新京の音楽状況
「新京音楽協会」の結成と大塚淳の招聘
「新京交響楽団第一回演奏会」
大塚淳―山田耕筰の名代として
「新京音楽院」に改組
理想と現実
新京音楽院の日常
第5章 国家体制のただ中へ
両楽団の活躍と合同演奏会
広がるオーケストラの演奏活動
満洲国の文化行政と「芸文指導要綱」
新京音楽院楽員養成所
新事務長・村松道弥の苦闘
第一〇〇回定期を迎えた哈響
大東亜戦争の開戦
第6章 建国一〇周年
建国一〇周年記念行事の幕開け
「新京音楽団」の創設と村松の解任
甘粕正彦のテコ入れ始まる
哈響と李香蘭の北支演奏旅行
東京音楽学校の満洲演奏旅行
山田耕筰と「満洲国建国一〇周年慶祝交響楽団」
新国歌の制定
日独伊からの献呈曲演奏
ロシアから日本へ、日本から満洲へ
第7章 落日の輝き
朝鮮人音楽家の台頭
スタウロフスキー奉天在住一五周年記念演奏会
楽都・ハルビンの活況
国民音楽の創造
伊藤宜二と映画『勝利の響き』
甘粕正彦と満洲国の文化
『私の鴬』
内地の作曲家招聘始まる
朝比奈隆・上海交響楽団・原善一郎
朝比奈と原、満洲へ
ハルビンへ、そして内蒙古へ
「全満合同交響楽団」―壮麗な葬送曲
山田和男の来満
巌本真理の活躍
敗戦
第8章 オーケストラは国境を越えた
朝比奈の蟄居、林のデビュー
「ハルビン国民党楽団」と中国人の音楽家群像
混乱の中で―大塚淳の死と、スタウロフスキーとの別離
白系ロシア人音楽家たちの戦後
中国のオーケストラ建設
楽譜をめぐる「物語」
参考文献あり、年表あり