夜鶴の声

第１章
おじいさまのお訓え
「家では日本の言葉で」
ひいおばあさまの被布
新聞の募集広告
第２章
祖父の結婚
フランス留学生の任務
降伏勧告文
野に下る
第３章
満点の岳父、三国一の婿
人力車で幼稚園
一家五人の船出
第４章
ウエストミンスターの大時計
「日本人として恥ずかしくないか」
わが母校ザ・スタディ
思い出のガーデン・パーティー
第５章
帰国子女体験
「あんな思いは二度としたくない」
「鏡のドレス」
花嫁の条件
第６章
髪を刈った理由
ドイツ語への挑戦
薩摩に嫁に来ながら
祖父の手紙
第７章
父の苦悩
死所を得た主人
弟と、祖父の軍服
第８章
「君は英語ができるから」
外交官とのけんか
日本語教師
第９章
キャビンボーイ
「まあちゃん、再婚したら？」
長男のアメリカ留学
『まあちゃん、こんにちは』
賞金は一千ドル
きもの姿の講師
二つの卒業式
第１０章
父の本心
死者への冒涜
冷たさの下にあるもの
鹿の子絞りの打ち掛け
第１１章
宮内庁御用掛
初めてのお供
二人だけの朝食
テント村の大晩餐会
王女と鎖鎌
ご公務の実情
センチメンタル・ジャーニー
第１２章
昭和を見送る
ある戦争遺族
お役に立つ間は