図書センゴ セイジ ノ ソウテン000040416

戦後政治の争点

サブタイトル1~10
1945-1970
編著者名
藤本 一美 著者
出版者
専修大学出版局
出版年月
2000年(平成12年)9月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
378p
ISBN
4881251147
NDC(分類)
312
請求記号
312/F62
保管場所
閉架一般
内容注記
索引あり
和書
目次

第1章 敗戦と戦争責任決議―一九四五年
徹底した「民主改革政策」
いち早く政党も再発足へ
激しさ増す戦争責任追及
総選挙睨んだ各党の思惑
議会・議員の責任なおざり
第2章 民主政革と新憲法制定―一九四六年
天皇「人間宣言」で神格否定
後継首班は一転して吉田へ
会期延長四回の「憲法議会」
戦争放棄条項を修正可決
主権在民の新憲法制定へ
第3章 二・一ストと片山「革新」政権―一九四七年
空前のゼネストへの勢い
予想覆した社会党の勝利
保革三党の連立政権成立
「炭鉱国管」めぐる政治劇
功罪相半ばの短命政権に
第4章 芦田内閣・昭電疑獄・東京裁判―一九四八年
経済復興へ「九原則」指令
昭電疑獄が内閣にとどめ
二年間に及んだ戦犯審理
公正さ欠く“勝者の裁き”
第5章 総選挙・ドッジライン・講和問題―一九四九年
民自党二六四議席で大勝
インフレ抑止へ“特効薬”
行政整理と“事件の連鎖”
冷戦進行で「単独講和」へ
第6章 朝鮮戦争・レッドパージ・追放解除―一九五〇年
兵たん基地で“特需”の恩恵
警察予備隊を公布施行
全国でレッドパージ旋風
追放解除で占領政策緩和
第7章 対日平和条約と日米安保条約―一九五一年
吉田-ダレス会談で骨格
冷戦下で占領政策を緩和
講和と不可分の安保論議
ソ連・東欧二国が署名拒否
自主独立と再軍備への道
第8章 メーデー事件・抜き打ち解散―一九五二年
六年余の「占領」に終止符
血に染まった皇居前広場
意表を突いた第七条解散
吉田-鳩山の角逐も背景
分裂選挙で辛くも過半数
第9章 バカヤロー解散・スト規制法―一九五三年
長期ワンマン体制に翳り
憲政史上初の「首相懲罰」
スト規制法公布、施行へ
“英雄なき”百十三日戦争
“なしくずし”の再軍備へ
第10章 造船疑獄・吉田政権の終幕―一九五四年
指揮権発動で事件は闇に
陸海空一五万の自衛隊発足
改正警察法と乱闘国会
吉田から鳩山へ政権交代
第11章 鳩山ブーム・「一九五五年体制」発足―一九五五年
改憲・再軍備へ強気の路線
“難産の末”の社会党統一
党内に早くも主導権争い
党首棚上げの保守合同
“保革激突”政治の幕開け
第12章 日ソ国交回復・反米基地闘争―一九五六年
乱闘国会で警官隊を導入
「小選挙区」法案は廃案へ
千名超す流血の砂川基地
「日ソ」と国連加盟が引退の花道
引退―公選で石橋後継へ
第13章 岸政権発足と「日米新時代」―一九五七年
石橋内閣の全閣僚を継承
「親米・反共」の外交路線
「安保改定」が訪米の眼目
ジラード事件で一斉反発
「核兵器」巡り答弁に齟齬
第14章 話合い解散・警職法改正の攻防―一九五八年
早期解散めぐり一進一退
波紋を投じた「小沢発言」
社会党八増も“敗北”総括
院内外で警職法反対運動
岸政権揺さぶる閣僚辞任
第15章 安保改定交渉・伊達判決の波紋―一九五九年
参院選の圧勝で高姿勢へ
新安保=藤山私案で決着
最高裁が伊達判決を破棄
「高度経済成長」の幕開け
第16章激動の六〇年安保・「岸から池田」へ―一九六〇年
「極東」論争と「事前協議」
強行採決が招いた岸退陣
安保成立で“本流”池田へ
「所得倍増」「寛容と忍耐」
浅沼委員長刺殺で急展開
第17章 高度成長下の日米首脳会談―一九六一年
急激な経済拡大に矛盾も
「対日援助」問題に終止符
好タイミングの首相訪米
経済政策で米と共同歩調
パートナーシップの船出
第18章 無風の総裁選・第六回参院選挙―一九六二年
現れ始めた成長のひずみ
反池田の「党風刷新連盟」
三分の一割った革新勢力
「左右」の溝深まる社会党
公明政治連盟の躍進顕著
第19章 八幡製鉄政治献金事件・第三〇回総選挙―一九六三年
企業献金で初の民事裁判
「定款に違反」の地裁判決
献金は“人的慣行”が実態
争点欠き盛上がらぬ総選挙
ポスト池田の動き活発化
第20章 池田時代の終焉・佐藤内閣発足―一九六四年
壮絶な争い「自民党総裁選」
“反池田票”と僅差の三選
「東京五輪」が退陣の花道
“池田裁断”で佐藤へ禅譲
長期政権へ「寛容と調和」
第21章 日韓条約調印・沖縄返還へ布石―一九六五年
日米会談の「成果」で攻勢
一四年越しの懸案に終止符
日韓で未曾有の反対運動
戦後初の首相の沖縄訪問
積極策と不況のジレンマ
第22章 二度の内閣改造・“黒い霧”解散―一九六六年
改革直後から不祥事続発
佐藤主流派体制が明確に
戦後初の「現職」議員逮捕
異例の自民党“単独審議”
「政治献金」の議論が再燃
第23章 第三一回総選挙・政治資金改正―一九六七年
五〇%割った自民の得票率
難航の「政治資金」改正案
結局は審議未了・廃案に
首相外遊に街頭闘争の嵐
日米会談で沖縄返還に道
巨星“ワンマン”宰相逝く
第24章 大学紛争・参院、沖縄主席選挙―一九六八年
政治闘争色強め燎原の火
「現憲法は他力本願」発言
「七〇年安保」占う参院選
閣僚総入替えで挙党体制
第25章 大学紛争鎮静化・師走選挙の明暗―一九六九年
「大学臨時法」を強行採決
七二年中の沖縄返還で合意
「有事核持込み」で波紋も
早期解散が自民党に奏功
「定数是正」論議は先送り
第26章 内閣改造・七〇年安保・政治資金報告―一九七〇年
“実務重点”の第三次内閣
官僚出身が一九名中一一人に
波乱無く安保が自動延長
繊維問題解決へ日米会談
裏目に出た“待ちの政治”
不明瞭な政治資金の調達
佐藤―三木の対立に拍車
人名索引、事項索引あり