戦後改革と民主主義

１　経済改革と戦後民主主義
半世紀を隔てた二つの経済改革
戦後改革の評価をめぐって
ビッソンとウェルシュ―企業国有化か独占禁止か
ファインとドッジ―経済安定をめぐる二つの構想
「市場経済化」と民主主義
２　反独占の思想と政策―金融制度改革と銀行分割政策
独占禁止政策から金融制度改革をみる必要性
財閥解体の開始と戦後補償債務問題
本格化する独占禁止政策と金融制度再編問題
集中排除政策の展開と金融制度改革
展望
３社会化構想と国有化・国家管理
民主化と社会化
社会主義者の国有化論・国家管理論
経済同友会の「経営民主化」構想
経済復興会議における「参加」
炭鉱国家管理問題
４　ドッジ・ラインの歴史的意義
戦後復興過程における安定化
占領政策の転換と安定化政策
賃金および労資関係の安定
通貨安定と金融システムの再建
対外経済関係の安定
５　対日援助と経済復興
ドッジ・ラインの評価をめぐって
マーシャル援助と対日援助
援助の条件―「自立」のための安定化と復興
果たされぬ経済的「自立」
６　戦後改革の帰結
非軍事化と民主化との関係について
民主化―独占禁止政策を中心に
非軍事化―軍需産業の解体と「復活」を中心に
７　高度成長への道
アメリカ政府の戦後日本経済構想
戦後改革期の経済再建構想
ドッジ・ラインとドル本位制
特需と経済の軍事化構想
開発主義から貿易主義へ
革新勢力の経済構想
高度成長型経済政策へ
初出一覧・索引・挿図・挿表あり