16歳の兵器工場
1 ほめられなかった十六歳(出嶋素子)
はじめに
ほめられたがりやさん
事故第一号
迷い子のいじめっ子
ネズミの正月
やさしかった先生
歌と女工と
鉄道要員になって
わたしの八月一五日
おわりに
2 寮生活と空襲の日々
空襲のことなど(苛原幸子)
入廠のころ(市川房枝)
戦争の思い出(伴野かづ子)
二人の子らに(井出きん子)
「格子なき牢獄」(佐藤みつよ)
鷹来の思い出(横山よし江)
寮生活あれこれ(田村いくよ)
思い出と明日への希望(由井ふみ枝)
ひとりの無名の母の願い(松永和枝)
「模範的な学徒」というしがらみ(阿部いつ子)
濃尾の夕陽(小山小夜子)
空襲、そして八月一五日(今井嘉子)
日記抄(増田恵美子)
空襲日記(佐々木嘉子)
3 あの日 一六歳(佐々木都)
鷹来へ出発
集団生活
小牧中学生
夜勤
食べたい!
名古屋での空襲
ねたみとそねみの中で
帰る人と帰れない人
4 「産業戦士」の一員として
非国民といわれて(広岡克代)
動員時代の記憶(土屋典子)
旋盤にとりついて(内藤妙子)
ある日の夜勤でのできごと(田村いくよ)
夜勤、そしてセーラー服(三石なお)
エピソード二つ(勝俣よしみ)
鷹来製造所第一工場鬼頭班(水間毎子)
父の句になぐさめられて(林タイ子)
風船爆弾(高見沢連子)
呪われた学徒動員の日々(関口多津子)
(フ)「天頂」貼り(関周子)
(フ)時代(平林八千代)
5 兵器工場で迎えた卒業式
卒業式
出発まで
工場での生活
再会
終りの日々
三〇年ののちに
6 残されたものの悲しみ
残留組となって(新津みど里)
小さな反抗(高見沢重子)
残留組(大沢麗子)
鷹来生活(萩原百代)
鷹来での思い出(篠原谷子)
戦争は負けた(高橋八重子)
7 父母の顔、兄の声
兄が特攻隊に(大沢麗子)
空襲の中で聞いた父の玉砕(内藤光子)
父の死(平林八千代)
鷹来時代の思い出(河原節子)
「チチキトクスグ カヘレ」(加藤玉子)
学徒動員を回顧して(伊藤悦子)
雪の中を母と歩いて(勝俣よしみ)
学徒勤労動員の回想(元 野沢高女校長 中村忠雄)
編者あとがき(山室静)