戦火に生きた父母たち
1 疎開先の父母たち
悲しい夕焼け―学童集団疎開(余丁町国民学校)(谷村弘子)
悲報に耐えて―学童集団疎開(深川国民学校)(中島薫)
お菓子の絵―学童集団疎開(二子玉川国民学校)(菅原弘道)
青い目の記憶―女子挺身隊(島田真人)
劫火の思い出―疎開先で聞いた家族四人の死(山口純代)
2 沖縄戦の中の母
デイゴの花よ いつまでも―孤島の生と死(平岩剛)
3 空襲の中の母たち
仏になっていたふたり―富山空襲(牛込洋子)
炎は今も母の目に―東京大空襲(三月十日)(平沢克己)
松林の中の恐怖―戦火におびえる少女(加藤信敏)
黒い雨にぬれて―広島原爆の記録(筒井久美子)
カボチャの日―広島原爆の記録(内田順子)
太陽がおかしくなった日―長崎原爆の記録(豊永明美)
火の粉の中を―東京空襲(五月二十五日)(峰田江身子)
4 「銃後の守り」の中の父母たち
指―相模原造兵廠女子挺身隊(三沢早苗)
空腹の看護婦たち―長野県佐久病院(住吉玲以子)
あっ!艦載機だ!―立川飛行機砂川工場(篠崎玲子)
シューマイの味―飢えの時代の思い出(鈴木千代子)
白木の箱―「ルソン島にて死す」(山田悦雄)
5 軍隊の中の父たち
敗戦―江田島海軍兵学校(伊東敬幸)
「戦友」の思い出―勤労動員から学徒出陣(沢井薫)
第七百三十一部隊―細菌部隊少年兵(佐藤昭子、和子)
女学生部隊―中国大陸での気象観測兵(宍戸克弘)
ぬかるみ―満蒙開拓団―現地召集―シベリア抑留(名取和子)
「ウ号作戦」―死のインパール作戦(原田幸子)
6 海外引揚げと父母たち
長いトンネル―十四歳と十歳少年の満蒙引揚げ記録(広瀬良雄)
涙の中の落日―ハルピン―奉天―コロ島―日本(宮崎佳子)
いばらの道―上海―北京―満州―朝鮮―門司(大越文夫)
別れの乾杯―インドシナの港での被爆記(船津佳代子)
中学生と戦争体験の継承(小林桂三郎)