この国で戦争があった

軍靴の響き（高峰秀子）
燃えひろがる戦火（田辺聖子）
予想外の出来事ではなかった（藤沢周平）
無明の世界（司馬遼太郎）
一枚の号外（淀川長治）
次男の病死、長男の出征（加藤シヅエ）
大空の死闘（堀越二郎）
私のなかの予備学生（阿川弘之）
入営前―最後の試合は甲子園（川上哲治）
教練の出席率（松本清張）
リュックを背負って旅芝居（沢村貞子）
追憶の母と特別戦闘攻撃機（土光敏夫）
映画『一番美しく』のこと（黒沢明）
徴用の噂に結婚思い立つ（佐藤愛子）
石油缶いっぱいの胡麻油（宇野千代）
海軍八〇一航空隊（池波正太郎）
二等兵物語（大山康晴）
輜重部隊の輸卒（水上勉）
軍需工場への勤労動員（宮脇俊三）
学童疎開で長野の小諸へ（永六輔）
疎開して触れた山里（笠智衆）
あすの命も知れぬ毎日（杉村春子）
三月十日の東京大空襲（三木のり平）
雪国への再疎開（小林信彦）
飲んべえの覚悟存念（古今亭志ん生）
ムッソリーニとヒトラーの末路（大仏次郎）
武器、兵器（本田宗一郎）
珍しく沈んだ書きだし（北杜夫）
広島・一九四五年八月六日（平山郁夫）
南方での終戦前夜（会田雄次）
新聞記者の八月十五日（井上靖）
帝国ツイニ敵ニ屈ス（山田風太郎）
劇的なドンデン返し（五木寛之）
生産こそ復興の基盤（松下幸之助）
落日の満州（森繁久弥）
関東軍の崩壊とソ連軍の進駐（藤山寛美）
「没法子」―仕方がないのだ（赤塚不二夫）
生きよ、堕ちよ（坂口安吾）