昭和文化 1925~1945
1 昭和文化の背景
金融恐慌から敗戦まで
矛盾に溢れた日本資本主義
日中戦争から太平洋戦争へ
2 生活文化
生活様式―モダンライフから「自力生存」へ―
文明開化から「文化生活」へ
「モダン生活」を求めて
「国民生活」への転換
食べるだけの「自力生存」へ
ファッション―アッパッパからモンペまで―
はじめに
モダニズム期
統制期
おわりに
性―弾圧と抵抗―
性研究のパイオニアたち(山宣、星野鉄男、羽太鋭治、太田武夫)
「性」のゲリラ(梅原北明)
人びとの性と愛
国家による性の管理
断種法
風俗の統制―その法と論理―
はじめに
体制側の「風俗」観
社交ダンス規制論
婦人の服装に関する取締
映画に関する規制
流行歌に関する規制
女性―モダニズムと権利意識―
はじめに
女性教育の新理念
職業婦人の登場
新女性論としての「モダンガール」論
婦人雑誌コミュニケーション
まとめ
庶民―下町モダニズム―
モダニズムからファシズムへ
婦人雑誌に見られる家庭生活
下町の庶民生活
『綴方教室』と都会の中の貧困
葛飾のなかの戦時生活
葉書にみる戦時の庶民生活
3 情報文化
新聞―国民動員のメカニズム―
昭和初期の新聞界―大阪系新聞の発展と『読売』の擡頭―
満州事変と大新聞
ねつ造された爆弾三勇士
新聞統制へ
出版―大衆化と崩壊―
〈円本文化〉の誕生
マス・マガジンの出現
左翼出版の隆盛
昭和十年代の出版統制
放送―「政府之ヲ管掌ス」―
ラジオ放送の開始
放送番組―新しい音の世界への反応
国家権力とラジオ
宣伝―戦時の大衆操作―
戦時宣伝の発生
昭和十五年代の戦時宣伝機関
戦時宣伝における「デマ」と「真実」
4 大衆文化
映画―統制の構造―
映画界展望
国家映画検閲
天皇・皇室
軍隊と戦争
国家・社会秩序
エロティシズムとフェミニズム
「映画法」以後
写真―アマチュアとジャーナリズム―
アマチュア写真家と新興写真
報道写真と広告写真
大衆歌謡―「東京行進曲」から「お山の杉の子」まで―
流行歌の成立
最初のヒット曲
「東京行進曲」
モボ・モガ、エロ・グロ・ナンセンス
エロ・グロ・ナンセンス
“股旅もの”の系譜
古賀メロディ
戦時下の大衆歌謡
スポーツ―国際化と大衆化―
世界の中のスポーツへ
つくられた国民的英雄たち
思想管理としての機能
附録・参考文献・年表あり