日の丸・君が代の戦後史

第１章　占領下の「日の丸」「君が代」―一九四五～一九四九
「日の丸」への曖昧さ
「君が代」への軋み
天皇の新しい舞台
民衆の違和感
第２章　再定着化をめぐる攻防―一九五〇～一九五七
右傾化と天野発言
〈緑の山河〉誕生物語
「日の丸」「君が代」問題の形成
第３章　押し出された「日の丸」「君が代」―一九五八～一九六八
学習指導要領への登場
高度成長時代の社会変容
薄らぐ抵抗感
第４章　強制と抵抗の狭間で―一九六九～一九八一
「まわれ右」事件
法制化と処分のはじまり
「君が代」から「国歌」へ
ジャズ風「君が代」演奏事件
第５章　裏切られた沖縄―一九八二～一九八八
狙い撃ちされた沖縄
抵抗と復帰のシンボル
第６章　義務化と抵抗―一九八九～一九九八
新指導要領での義務化
少数者への想像力―京都・「君が代」訴訟
「日の丸」「君が代」のない街―国立市民のとりくみ
内心の自由をとり戻す闘い―北九州・ココロ裁判
第７章　法制化へ―一九九九年
法制化の発端
原因とされた広島
論議の中で明らかになったこと
終章　若い世代は考える
海外体験子女の疑問
「日の丸」「君が代」を語る
付表・参照文献・資料等一覧あり