日本野球史

創始時代
明治六年、日本に渡来
最初の和製ボール
幼稚な三角ベース
新橋アスレチックス倶楽部
最初のユニフォームとマスク
徳川一門のヘラクレス倶楽部
大先輩の渡米計画
振るわぬ当時に学生チーム
英国貿易商のフットボール勧誘
魔法扱いされたカーヴ
酒屋の主人がカーヴの苦心
諸豪割拠時代
学生チームの対立
立教大学と工部大学の喧嘩
最初の対校試合―立教・工部
大正天皇の野球を御奨め申し上ぐ
俳人正岡子規の野球論
溜池時代
花形選手岡田三郎助氏
戦わん哉機熟す矣
クラブ員は九州健児
獰猛選手町田一平氏
溜池対駒場農学校の試合
カーヴ練習の苦心
慶応ボーイスのストライキ
一高擡頭
一高・溜池、向ヶ丘の決戦
三十二対六、溜池軍惨敗
溜池・白金合同、向陵軍に挑戦
一高軍再び快勝す
カーヴの秘法力学で解決
無鉄砲な盗塁法
白金・駒場の対戦
押川春浪氏の想い出
白金、一高に挑戦す
試合中の大事件、外人教師殴らる
あわや国際問題に
青木外務大臣乗り出す
一高軍雪唇に起つ
一高、美事白金を破る
一高全盛時代
一高、覇権を握る
野球全国的に興隆す
一高返討、熊本五中擡頭
夏目漱石氏が小説に
三田、一高を破る
一高の京都遠征計画
紅白試合の濫觴
野球用語生まる
横浜外人団に挑戦
二十九対四、一高大勝す
その夜一高の感激
外人団の復讐戦
一高、再び外人団を破る
三度外人を撃退す
外人団またも一高に挑戦
独立祭の前日一高乗り込む
常勝軍ついに敗る
泣き崩れた一高軍
雪唇に燃ゆる一同校長に迫る
敗けたら坊主になる
外人からの断り状
在米の一友から招聘の吉報
渡米論は結局中止
エールの来朝は絶望
白洲の返書再び渡米戦を煽る
文部省から警告、渡米中止
和製ミット現わる
運動具屋の苦心
一高またも外人へ挑戦
藤井投手の初陣、外人団を破る
ヨークタウン号へ挑戦
ヨークタウン号を美事に撃退
郁文館中学、無敵の一高を破る
都下中等学校次第に擡頭
覇権は郁文館中学へ
一高・二高の対抗戦
一高、仙台へ遠征す
久原校長の激励
野球嫌いの漢文の先生が変節
勝たずんば帰らず
凱歌は二高軍に上がる
青山学院に一高二敗
三年振りに第六回国際試合
一高九回に盛り返す
差は一点となる
久保田の死球、重大問題を惹起す
故意の死球は無効
明治三十五年五月、一高またも横浜へ
守山プレートに立つ
四対〇、一高美事雪唇す
更に米艦を撃退す
一高時代遂に去る
早慶擡頭時代
慶応、一高へ肉薄す
慶応野球部の創立時代
鉢巻・草鞋の三田ボーイ
慶応の新野球術
慶応の野球綱町に移る
早大野球部の創立
早大まず学習院を破る
安部磯雄氏の激励
学習院、早大に雪唇
安部磯雄氏渡米に力瘤
早稲田、独協を破る
大隈重信侯も大賛成
早大、愛知一中を屠り外人へ挑戦
臨時列車で横浜乗り込み
早稲田、外人団を撃退す
当時の野球著書いろいろ
早慶開戦
早大、慶応へ挑戦
十一対九、慶応勝つ
早慶戦は意外の人気を煽る
早慶擡頭とクラブ選手
早大、ついに一高へ挑戦
早大軍の策戦
早大優勢、一高失策続出
鳴呼一高、ついに敗る
慶応、一高に挑戦
十一対十、慶応勝つ
明治三十七年戸第一回早慶戦
十三対七、早稲田快勝
一高、外人を破る
早大も外人を破る
早大再び学習院に勝つ
慶応、早大に挑戦して敗らる
スタンフォードから快報来る
早大の渡米準備成る
出発前慶応と一戦
意気凄まじく早大渡米
中野と海老蔵の曲毬
寄席の曲毬から妙味体得
対抗の儀礼で一高三田決戦
宮原審判頑張る
一高抗議、殺気場に満つ
ついにドロンゲーム
早大の渡米、全米に好感
対スタンフォード第一回戦、早大惨敗
米国各地で連続試合
在米中の試合、七勝十九敗
洋行土産「最新野球術」
早慶、毎期三回戦の申し合わせ
早慶戦中止
慶応選手の精進振り
帰朝第一戦、早軍大敗す
テニス試合でも早慶力争う
第二回戦で早大復讐
第三回戦、早大勝つ
三高、一高に挑戦
忍苦の一高またも早慶に敗る
早大、学習院と三回戦
雪唇を期して慶応猛練習
目ざすは慶応、早大また備う
両軍応援歌を作る
両軍いよいよ開戦
二Ａ対一、早軍惜す
殺気漲る第二回戦
馬上に鞭振る吉岡将軍
三対零、無残慶応敗る
早大歓喜、三田を練り廻る
決勝戦前の一交渉
戦争騒ぎ、親分が飛び出す
大決戦の前夜
明治三十九年九月年十一月、早慶戦遂に中止