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「家族」と「幸福」の戦後史

サブタイトル1~10
郊外の夢と現実 講談社現代新書
編著者名
三浦 展 著者
出版者
講談社
出版年月
1999年(平成11年)12月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
224p
ISBN
4061494821
NDC(分類)
361.63
請求記号
361.63/Mi67
保管場所
閉架一般
内容注記
『「家族と郊外」の社会学』(PHP研究所刊)の改訂増補版 文献あり
和書
目次

第1章 マイホームという神話
「あなた」
「結婚しようよ」
「消費する家族」としてのニューファミリーの登場
アメリカン・ホームドラマの影響
団地・アパート・ニュータウン
貧しかった住生活
大量生産された家族
家電を買うことで家族になれた
第2章 ニューヨーク万博と郊外・家族
アメリカの世紀とニューヨークの万博
「明日の世界の建設」とライフスタイルの博覧会
生産者の博覧会から消費者の博覧会へ
ファシズムとコミュニズムへの対抗
労動者を消費者に変える
デモクラシティと郊外
産業社会への批判
ルイス・マンフォードの映画「都市」
郊外の選択
田園都市の影響
フューチャラーマ
明日の街
消費の単位としての家族
「平均的」家族の登場
電気と清潔な郊外
第3章 レヴィットタウンとアメリカの夢
ショートケーキハウス
フォード、マトグナルド、レヴィット
トルーマンも郊外化を推進
最初の大規模郊外住宅地レヴィットタウン
フューチャラーマの実現
ピルグリム・ファーザーズの小さな家
アメリカン・ウエイ・オブ・ライフとしてのレヴィットタウン
「パパは何でも知っている」
兵士のための住宅
ルイス・マンフォードの郊外批判
アメリカにもあった「ウサギ小屋」
より多くの人々(people)のための均質な家
アメリカのショートケーキハウス
東急多摩田園都市とレヴィットタウン
第4章 冷たい戦争と暖かい家族
台所論争
冷戦時代の新兵器としての家族
アメリカン・ウエイ・オブ・ライフの正当性を示すための家族
郊外の生活=ポピュラックス
郊外こそが大衆消費の中心
平均的費消者としての郊外生活者
子供の天国
第5章 郊外への反乱
問題の噴出
1950年代の女性
『女性らしさの神話』
郊外の主婦の不満
モダンライフで自己実現と創造性をくすぐる
女王様は裸だった
『緑色革命』と郊外
同調性と逸脱
エルビス・プレスリー
ウッドストックは郊外世代の反乱だった
郊外と魔女
第6章 55年体性の中の郊外
まぶしかったアメリカの豊かさ
家族と住宅の55年体制
女性の55年体制
郊外化とジェンダー
子供の55年体制
教育の55年体制
持ち家願望をくすぐる
住宅ローンの大衆化
夢を売る
幻想の持ち家
消費生活のアメリカ化
産業構造、職業構造もアメリカ型に
ユーミンと「丘の上の家」
「岸辺のアルバム」
「サザエさん」と家族神話
第7章 郊外という問題
郊外と少年犯罪
郊外化は日本全体の問題
「故郷喪失」と共同性の欠如
働く姿が見えない
郊外で育った子供には善悪の基準がない?
郊外は「友達文明」の空間
他人の子供をしからないのは郊外の特徴
子供が王様
均質性
機能主義的すぎる空間構成
「外部」がない空間
「私有」空間の息苦しさ
私有財産の保護と監獄の誕生
隙間のない空間
家族・私有財産および郊外の起源
郊外と逸脱
郊外の規範
郊外は工場だ
郊外の崩壊
第8章 郊外を超えて
『クロワッサン症候群』
郊外の主婦が夢でなくなる
豊かさゆえの反乱
永山則夫から酒鬼薔薇聖斗へ
豊かだから苦しい時代
父親の存在感を示すことが困難に
郊外を超えて
フリマに見る新しい価値観
箱庭としてのフリマ
フリーターの人生のフリマ化
近代的な「仕事―遊び」の溶解
『TOKYO STYLE』
『東京漂流』の限界
東京に住んでいても中流幻想は捨てられる
高円寺スタイル
脱私有の時代
参孝文献あり