図書タイヘイヨウ センソウ ノ シンイン ト ハイイン000038538

太平洋戦争の真因と敗因

サブタイトル1~10
500人の体験に学ぶ
編著者名
三好 誠 著者
出版者
国書刊行会
出版年月
1999年(平成11年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
390p
ISBN
4336041989
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Mi91
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
和書
目次

刊行によせて―著者三好さんと私(東京裁判研究家・富士信夫)
信念と行動の人(松下住設役員・上田和範)
太平洋戦争とは?
『はめられた真珠湾攻撃』の反響
備えたい独自の判断力
一致団結の功罪
判断力こそ成功の鍵
大戦前夜の時代背景
どっちもどっちのベルサイユ講和
ルーズベルトと真珠湾攻撃
微妙な立場のアメリカ
ルーズベルトの企て、勝利の計画
ルーズベルトの裏腹
連邦の騒然
真珠湾基地の弱点
戦艦配備の問題点
参戦前夜
武器貸与法は宝の山?
一九四〇年一二月七日、期せずして一致したチャーチルとルーズベルト
チャーチル首相の歓喜を読み説く
なぜチャーチルの大歓喜
ロブスターにされた日本軍
大統領の得意満面
今にして理解できるルーズベルトの苦悩

第1章 開戦の前景
ルーズベルトの都合
大衆の移り気
炉辺談話と教書
ハルの来栖特命全権大使に対する態度
海軍軍縮問題はアメリカが火種だった
一一月一〇日チャーチルの発言
改善されなかった食習慣
経済封鎖の底知れぬ大罪
坐して死を待つよりは
生存権のせめぎ
昭和一六年の日米関係
東条内閣成立以後の歩み
五〇〇人の体験記録
内閣総力戦研究所
総力戦研究閣議の戦争見通し
悲劇を悟っていた東条英機
曖昧だった戦争理念
宣戦の詔書(現代語訳)
買物行列

第2章 戦いのなりゆき
緒戦の勝利
破竹の進撃
騎虎の勢い
マタドール作戦計画
真珠湾の誤算
意外に脆かった緒戦の後
確立したかった全体計画
真珠湾攻撃の戦果
ロケ班まで用意していたルーズベルトの周到
より徹底したフィリピン航空戦
必勝の信念
自爆、未帰還
拝領の兵器
全く整わなかった周辺技術
積載燃料
高度と温度
空母を捨ててまで敗北を隠してどうなるのか
年功序列
規格の違う陸軍と海軍
無駄死だった九軍神
大艦巨砲主義
大戦艦の末路
陸海軍の対立と反目
新鋭機を使いこなせる搭乗員
離島の防御
自給自足
学徒出陣と学徒動員

第3章 補給戦
二宮金次郎の教訓
歩兵の本領
モータリゼーション
馬と軍馬
軍馬と徴用
通商破壊戦
日本だけを絞め殺すABCD
兵糧攻め
武士は喰わねど
輸送船団を無視した三川艦隊
ガダルカナルの苦心惨憺
生還率
途絶した補給、糧道
天険と隘路
無謀極まりないニューギニア作戦
艦船の喪失状況と補充
足許を見られた潜水戦隊
潜水艦の使いみち
闇と隠匿物資
緒戦の思い上がりを国家予算に見る
食糧管理法と食管会計
産業報国会
経済封鎖は人道上の罪
母の軌跡
南太平洋 サム エンチェンテド イブニング
IWCメンバーのスポンサー

第4章 作戦指導
経営感覚のオペレーション
禍を福としたアメリカ海軍
動物の本能、警戒心
論拠の出典
地獄にいろ、ルーズベルト
ヒットラーの二つの大誤算
どこまで勝ち進めるのか
言論出版界のありさま
ソ連の逆恨み
マッカーサーの魂の遍歴
KILL JAP!KILL JAP!KILL MORE JAP!
灯火管制
対潜哨戒
索敵能力
奇襲を受け続けた日本軍
敵状視察
脱出
海難救助
アメリカの作戦意図
査問と責任追及
名を残す
通過儀礼の新兵しごき
兵士の練度と技倆
ビンタの恨み
現地人と原住民の支持協力
つとめて冷静に客観的に

第5章 精神運動
命知らずの精神力
敢闘精神
戦闘至上主義
護るも攻むる
生きて虜囚の
武士道精神
名誉の戦死
上官の命令は陛下のご命令
戦闘の合間に
闘争心と功名心
闘争心を放棄した生物は滅びる
勝負と仕合
武士の魂
ぜいたく禁止令、七・七旋風
隣組
竹槍
悔悟と反省
三川中将は誤ったのか
国旗と国家
いとおしき日本人

第6章 中国とのかかわり
辛亥革命
中華民国成立につくした華僑
第二革命と挫折
革命の蹉跌とカオス
中国共産党と孫文の関係
黄埔軍官学校の設立
もう一つの南京事件
通州の災禍
蒋介石の南京政府
南京を陥した兵の心情
支那事変を黙認した国際連盟
度重なる暴虐に隠忍自重した日本
捨て置けなかった国民政府の容共
南京政府
日本を愛した孫文と汪兆銘
漢籍を読めば
僻地にしがみついた重慶政府
汝殺す勿れ
富士信夫先生の論述
万里の長城は国境であった
満州は中国ではなかった
当時の満州平野の状態
東三省のなりゆき
及び腰だった対満政策と吉田茂の批判
見捨てられていた満州平野
戦後満州国に

第7章 特別攻撃隊
特攻忘るるなかれ
忠誠心
特攻機の誤った戦術
何ものにも代え難い人材
国に生命を捧げるということ
心して元軍人に傾聴しよう
特攻記念館を見よう
知覧
至純の心に手向ける加世田
鹿屋航空基地
特別攻撃隊は攻めたのか守ったのか
特攻批判は慎みたまえ
血書
戦友の弔辞
特攻機の力学
特攻作戦の終焉
毅然として礼儀正しく

第8章 敗戦
全く崩壊していた流通
農山村の様相
国民の衛生状態
寄生虫
亡国病結核
天災の追い打ち
際限なく崩壊した人情
漆黒の街に
機雷は七月末で時効になっていた
学童疎開
代用品と未利用資源
主食の米に代わるもの
敵を知らず己さえ知らず
大仏次郎の敗戦日記
断末魔の日本列島
人員の損失
自衛をしない国は
生き残ったものの弁明
日本が降伏したら平和になったのか?
このままでよいか、占領政策の成果
すべて日本の所為にされた賠償
心して日本人へ

第9章 醒めた目で
歴史はナンセンス
カンに触った大東亜共栄圏
大統領の信用と品位
アイゼンハウアーの告別演説
アメリカン・ジャスティス
御用商人の軍需産業
もしハル・ノートに屈服していたら
三時間早く通告が行なわれていたら
ばばあ抜き
残虐行為の裏付け
頭の下がるヴェトナムの沈着と粘り
民族のパワー
リー・クアンユーの見た当時の状況
国際刑事裁判所への期待と不安
自衛権とは
自衛権の範囲
馬鹿の一つ覚え
イメージ漢字
お手のうち
永遠の平和
黙っていたらOKよ
口実を与えた責任
日本は今はいい国
国力に比例しない愛国心
理想は高く身は低く
誇りの持ち方
米豪軍の捕虜取扱い
皇民化政策とフランス

第10章 歴史を糾す
耐え難い苦痛はそれまでになかったか
もし日本が戦わなかったら
侵略者に血塗られた諸民族の歴史
アンフェア(きたない)なのは一体どっちだ
ナチス戦犯処罰に関するロンドン会議
各枢軸国は同じ罪を犯したのか
バターン死の行進の論証
東南アジアの再植民地化に荷担したアメリカ
歴史認識は二国間では話し合えない
目くそ鼻くそは聖書にも
時と場合による「くさい物にふた」
教科書問題は相互主義で
反戦歴史教育の弊害
祖先を崇め先人を讃える歴史観
祖先を恥じよと国が教えるのか
反日教科書の影響
見下してつけた国名、勝手な呼び名
邪馬台国が大和へ移行?
しらける歴史教室
歴史学者の曲学亜世
侵略と征服の様相
勝者の裏面史は敗者の正史
歴史認識は公正感で均衡を
事実を知って意見を言おう
日本軍の残虐
台湾の歴史教育
繰り返して固められるウソ
体験者でなくても
マッカーサーの議会証言
与謝野晶子の戦争賛美
倭国は侮称、卑弥呼は蔑称
先史時代の外国の文献
歴史の考証
ウエッブ裁判長の軍配
裁判の全貌
トルコの場合
悪役の謗り

第11章 情報謀略戦争
世界中が待望した日本軍の真珠湾攻撃
海軍をその気にさせたリッベントロップ
偽電
孫子の兵法
情報戦の生いたち
防諜
情報、謀略機関
研究し尽くされていた山本五十六
かくし通した中国の石油資源
映像から受け取るもの
映像の魔力、アーカイブス
大本営発表のはじまり
情報とデマ(謀略情報)
戦記物の狭間に
謀略説の一面
戦争プロパガンダ
謀略戦の裏面
謀略の田中上奏文
埒もない三光作戦
仕組まれた遺体
時代とともに移ろう性の解放
日本人の体格を悪くしようと計画
このようにして動物質の買占めは行なわれた
もう肩身を狭くすることはない
狡智と奸計の西欧童話
奸計こそ白人最大の武器
わが罪はわが前にあり、ネ、白人さん
離島が戦艦の基地になったことはない
機略縦横はお家芸
謙遜と卑下は別ものだ
七五年後の二〇一六年に
やはり残っていた決定的情報
休みなく増殖する情報謀略