昭和陸軍の研究　上

《第１部》　昭和陸軍前史―建軍からの歴史
《第２部》　昭和陸軍の興亡
張作霖爆殺事件と関東軍の陰謀
関東軍参謀・石原莞爾と満州事変
満州建国と陸軍軍人の錯誤
皇道派と統制派―二・二六事件の二つの顔
二・二六事件の判決はいかに誘導されたか
中国国民党からみた「抗日戦争」
八路軍に加わった日本兵の日中戦争
日本兵はなぜ蛮行に走ったか
張鼓峰事件と日本人捕慮の人生
ノモンハン事件、語られざる愚挙
汪兆銘かつぎたし工作とその背景
日独伊枢軸体制への無謀な道
危険な賭けだった南部仏印進駐
日本米首脳会議はなぜつぶれたか
ハル・ノートが届いた日の陸軍省
『昭和天皇独白録』にみる東条英機
ワシントン駐在武官（海軍）の回想
真珠湾攻撃は何を意味したか
シンガポール攻略とその歪んだ影
一兵卒の体験した戦争の内実
ガダルカナル・兵士たちの慟哭
ガダルカナル戦・日米の兵士の現在
船舶砲兵第二連隊の果てしなき悲劇
山本五十六の戦死と陸・海軍の対立へ
情報なき戦争の指導の無責任体制
零戦パイロットたちの戦い
第二十五軍敵性国人抑留所の日々
ニューギニア戦線の絶望と悲劇
参謀本部の参謀たちの体質とその欠陥
未だ書かれざる二つの戦場
陸軍大臣の参謀総長兼任という事態
サイパン陥落と兵士たちの叫び
インバール作戦、高級指揮官と生存兵士たちの怒り
情報が軽視された比島決戦の内幕
特攻隊員はいかにしてつくられたか
沖縄戦が意味していた決戦態勢
本土決戦と最高戦争指導会議
密かにすすんだ原子爆弾開発計画
侍従武官の日記が語る敗戦前後
旧ソ連の資料が語る「史実」の内容
北海道占領か、シベリア抑留か
大正世代・予備役将校の総括
最後の陸軍大臣、その残された手記
《第３部》昭和陸軍後史―戦後社会への影
敗戦時に指導者はどう身を処したか
参謀たちの昭和陸軍再建の動き
巣鴨プリズンでの軍事指導者たち
戦友会という組識にみる昭和陸軍の体質
軍人恩給というカラクリのおかしさ
シベリア抑留者補償要求の一断面
のこされた「戦後補償」問題をみつめて
参考文献あり