高校新聞の戦後史

序章　高校新聞は旧制中学から始まった（一九四五～一九四八年）
敗戦と新しい教育の始まり
旧制中学から新制高校の新聞へ
敗戦翌年創刊の『朝陽時報』
生徒会が創刊した新聞
第１章　新制高校の発足と盛んな創刊（一九四八～一九四九年）
新制高校の発足と米ソ対立の影響
新制高校発足一年後の新聞活動
先進的な九州の高校新聞
天下国家から校内ニュースまで
第２章　高校新聞の興隆とマンネリ化（一九五〇～一九五九年）
コラムに届いた「逆コース」
変わりつつある教育を取材
高校新聞の組織化・トラブルの発生
全国高等学校新聞連盟
新聞社の学校新聞講座・コンクール
マンネリ化する新聞づくり
高校新聞をめぐるトラブルと検閲
五〇年代の記事の特徴
トラブルの具体的事例
さまざまな新聞教育の試み
第３章　六〇年安保と学園粉争の影響（一九六〇～一九六九年）
六〇年代は日本安保条約改定で始まった
高校新聞と政治問題
学校当局や行政はどう対応したか
検閲・政治問題報道・顧問教師の姿勢
「高校粉争」のなかの新聞部
激動する状況のなかでの新聞づくり
第４章　生徒会活動の衰退とメディアの多様化（一九七〇～一九七九年）
管理強化と乱塾状況
学習指導要領改訂の意味
一九七〇年からの質的変化
全国高校新聞連盟の崩壊
高校新聞をめぐる出来事
記事の特徴と亜細亜大学新聞会の全国調査
高新連後の生徒の活動
第５章　新聞ばなれ世代とニューメディア（一九八〇～一九九八年）
裁かれた政治、校内暴力といじめの日常化
規制への挑戦と新しいメディアへの適応
高校生新聞編集者全国会議のその後
新しい新聞教育へむけて
九〇年代の特徴
二〇〇〇年代への伝言
終章　二十一世紀の高校新聞
２１世紀は高校新聞復権の時
高校新聞への応援歌
資料・年表あり