子どもたちの太平洋戦争
- サブタイトル
- 国民学校の時代 岩波新書
- 編著者名
- 山中 恒 著者
- 出版者
- 岩波書店
- 出版年月
- 1986年(昭和61年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 219p
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/Y34
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 子どもにとっての紀元二六〇〇年とは―一九四〇年
「広っぱ」の子どもたち
紙芝居
年少者の庇護
子どもの喧嘩と親
「正義の戦争」
三年生の作文
戦線の拡大
膨大な軍事費
国民精神総動員
「国民学校制」
紀元二六〇〇年奉祝祭の行事
二年生の作文
神としての天皇
2 子どもたちは歌でも「八紘一宇」を学ばされていた
「聖戦」
六年生の作文
情報の統制管理
「八紘一宇の理想」
「愛国行進曲」
「万世一系の天皇」
「八紘一宇」
少国民の錬成
戦争のための国民造り
「国民学校の歌」
ひたすら感謝を
「教育ニ関スル勅語」
「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」
3 国民学校が発足したが、気がついたら物が消えていた―一九四一年
飴から煎餅へ
菓子類が消えて
「ぜいたくするな」
学校で販売された運動靴
「皇国の道」
庶民の理解
「国民学校」という名称
「小学校」は不適当
ランドセル・運動靴
教科書の名称と教科の構成
各教科の眼目
天皇絶対・国体信仰主義
4 国民学校になってから、歩き方にまでやかましい注文がつけられた
剣道・柔道と薙刀
「正常歩」
吹きさらしの運動場で
「一億一心」
「前へならえ」
集団登校
大日本青少年団
通り過ぎる教師への挨拶も
奉安殿前の最敬礼
校舎・校庭の掃除
少年団の閲団式
道路掃除・夜廻り…
5 朝礼も儀式も、みんな天皇をおそれかしこむ躾であった
毎朝の朝礼
四つの儀式
教師は本気だったのか
配りものの記憶
6 一二月八日、またしても新しい戦争が始められた
午前七時の臨時ニュース
私の作文
添削の前後
そのときが来た…
士官になりさえすれば
少年軍事愛国小説
「死ねば年金も出るし…」
「大東亜戦争」と真珠湾攻撃
「特別攻撃隊」
九人の「軍神」
「戦陣訓」
新聞小説「海軍」
殴るのは「錬成」
7 最後のキャラメルとボールが配給された―一九四二年
「大詔奉戴日」
日本少国民文化教会
児童文化関係者の過誤
大東亜戦果学習絵図
キャラメルの配給
学芸会のだしもの
東京初空襲
司令部はパニック状態
あっけにとられて
避難訓練
ゴムまりの配給
ミッドウェー海戦の敗北
「空の軍神」
ガダルカナル島の撤退
「欲しがりません…」
8 「撃ちてし止まむ」と錬成はエスカレートした―一九四三年
米英系音楽の禁止
「撃ちてし止まむ」
「国内総力戦態勢強化」
軍隊の慣習が学校へ
学芸会の芝居
山本五十六の戦死
六年生の手紙
アッツ島の全滅
ブロマイドの販売
闇・買出し
経済警察の取締り
すべり台の撤去
駄菓子屋の芋飴
「反戦反軍不穏言辞」
9 都市の子どもたちは勇んで疎会した―一九四四年
適中する危惧
中学校の入学考査
口頭試問
「敗け戦」
建物疎開・縁故疎開
六年生の作文
集団疎開
相互監視のもとで
食糧の調達
グアム・テニヤンの玉砕
B29来襲と特攻隊
10 教科書に墨を塗り、鬼畜アメリカからチョコレートをもらう―一九四五年
神社参拝・拝詞奏上
松根油
学校教育の破産
沖縄戦
病気見舞の文章
竹槍訓練
軍人勅諭まで…
国民義勇隊
原爆投下
終戦
「少国民の皆さんへ」
陽気な「鬼畜」
青空教室
墨塗り教科書
初体験に興奮
11 戦後の歴史をはじきとばして戦前に直結できるのか
晴の場・褻の場
広っぱの人気者
大日本青少年団の役割
奪われた読書の楽しみ
神がかり
金も物も人も不足
人間地雷
大人たちの責任
四〇年が過ぎて…
エリートの養成
否定される戦後教育
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