図書カシホンヤ ノ ボク ワ マンガ ニ ムチュウ ダッタ000037770

貸本屋のぼくはマンガに夢中だった

サブタイトル1~10
編著者名
長谷川 裕 著者
出版者
草思社
出版年月
1999年(平成11年)4月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
245p
ISBN
479420874X
NDC(分類)
726
請求記号
726/H36
保管場所
開架一般
内容注記
著者の肖像あり 文献あり
和書
目次

第1章 家業は貸本マンガ屋
マンガ読みほうだいの少年時代
叔母は気楽な貸本屋が大好き
ネオ書房方式で爆発的に増えた
ニコヨンよりは貸本屋のほうがマシ
虎の子の十三万円を投資
ブームの頂点で店をはじめる
場末のバラック店舗
出だしは好調
大量仕入れ作戦でライバル店をつぶす
店に寝泊まりしてマンガ三昧
第2章 貸本マンガで棚があふれ返った
雑誌の稼ぎ頭は『平凡』と『明星』
最初に仕入れた小説は七百冊
少年少女雑誌のマンガは物足りなかった
棚はマンガで百花繚乱
「太平洋文庫」は帝王だった
赤本マンガ・ブーム
貸本マンガは膨大な読者を抱えていた
第3章 波に乗って第二店舗を開く
思い切った投資が功を奏する
マンガの仕入れは子供まかせ
一家総出で本作り
気丈だった祖母が死んだ
テレビに押されはじめる
斜陽のなかの傑作マンガ
貸本屋をやるには相当の労力が要った
店番にもコツがある
延滞本の回収には苦あり楽あり
万引き少女から本を返してもらう
いろんな人が店にやってきた
お店は社交場
大晦日はかき入れどき
第4章 私を夢中にさせた貸本マンガ
杉浦茂は食べ物にまで命を吹き込んだ
マンガの本質を教えてくれた杉浦マンガ
昔も今も大人マンガはつまらない
長谷川町子と秋好馨は退屈しなかった
異例の長寿を保った秋好マンガ
手塚治虫はほんとうに神様だと思っていた
手塚治虫の破局ものが好きだった
手塚マンガは劇画の産みの親だった
半ズボン少年のエロティシズム
手塚マンガに醒めていく
傑作戦記マンガ『とらの子兵長』
『ロボット三等兵』のユーモア
印象に残った作者不詳の作品
貸本マンガを支えた無名のマンガ家たち
原作を超えた面白さ
人まねだろうが面白ければいい
著作権がマンガの活力を奪ってしまった
第5章 劇画ブームがやってきた
渋谷の大盛堂で新刊を仕入れる
モデルガンと黒い本
中供向けの拳銃アクション
自分たちにも劇画が描ける!
無国籍風もあれば演歌調もあった
マンガ=おやつ論
平田弘史の骨肉のメッセージ
父のオートバイ買い換え騒動
ボロボロになったマンガほど底力がある
手塚派か劇画派か
影丸がアトムを粉砕してしまった
水木しげるは変質者かと思った
叔母が勧めてくれた『河童の三平』
『河童の三平』は貸本マンガの最高傑作だ
第6章 夢のかなたへ消えた貸本マンガ
友人たちは少年サンデーの『伊賀の影丸』に夢中
泥ダンゴでいじめっこを粉砕する
異端の劇画家いばら美喜
衰退の坂をころがりはじめる
転身を余儀なくされた貸本マンガ作家
資本マンガの伝統を継承した『ガロ』
貸本マンガ最後の収穫『悪魔くん』
『ようこシリーズ』が少女マンガを一変させた
『アイアンマッスル』が劇画を変えた
『忍者武芸帳』の影丸なんて、もう誰も知らなかった
好きになれなかった伝説の『COM』
ついに田柄町店を閉店する