現代日本社会　第６巻

序論　いま、何が問題か（広渡清吾）
「構造」と「問題」のかかわり方
労働力の再生産の場
土地と環境
経済大国と国際化の文脈
ユートピアのない時代
第１章　現代日本社会と女性―労働・家族・地域―（大沢真理）
はじめに
社会科学の盲点としての女性
現代日本の女性労働
会社主義と「家父長制」
第２章　高齢化社会と家族―家族の変容と社会保障政策の展開方向との関連で―（原田純孝）
問題の所在と考察の視点
家族の変容と社会保障政策の展開
高齢化社会の社会保障と家族政策
第３章　学校教育と日本社会（副田義也）
基礎学力と勤勉の習慣
学習機会と進学機会
集団主義と管理主義
競争関係の諸形態
第４章　現代日本社会の土地問題（稲本洋之助）
土地問題
地価に関する問題
都市計画に関する問題
社会的公正に関する問題
土地所有権観念に関する問題
第５章　戦後日本の都市形成とその法理（戒能通厚）
問題の所在
「都市と農村」の土地所有関係論
都市法体系の確立とその展開
都市空間の高次商品化と法の再編
第６章　環境法の課題（宮崎良夫）
本稿の課題
公害規制と環境政策
わが国の環境法制の問題点
結びにかえて
第７章　日本農業の国際化と農業の国民経済的価値（佐伯尚美）
農業国際化の現段階
農業国際化の展開過程
農業保護の国際的比較と内外価格差問題
ガット農業交渉が提起したもの
国民経済と農業の基本的価値
第８章　外国人と外国人政策の論理（広渡清吾）
問題の所在
外国人受け入れの法類型学
非移民国における外国人労働者受け入れの論理―ドイツの場合―
現代日本の外国人労働者問題
問題の整理
第９章　戦後日本の社会階層とその変動　一九五五－一九八五年（富永健一）
問題
社会階級から社会階層へ
日本の社会階層　戦前と戦後
七階層区分による戦後社会階層と社会移動の趨勢
戦後社会階層の地位非一貫性の趨勢
要約と結論