現代日本社会 第3巻
序論 世界戦争の時代の終わりとソ連・東アジア(和田春樹)
世界戦争の時代とソ連社会主義
世界戦争の時代とユーゴスラヴィア・中国
台湾と韓国―対抗的開発型権威主義―
世界戦争の時代の終わりの中で
第1章 ペレストロイカ―ゴルバチョフ段階の成果と危機―(和田春樹)
展開の諸段階
民主化とソ連共産党の終焉
民族の再生・共和国の自立とソ連邦の終焉
計画経済から市場経済への困難な移行
第2章 「社会主義的法治国家」から「民主的法治国家」へ―一九九一年八月の〈革命〉と〈法〉―(小森田秋
八月政変の構造
独立国家共同体と統一的な法空間
共産党の解体と「民主派」による統治の課題
〈革命〉と〈法〉―新たな論争―
第3章 自主管理社会主義の時代とその終焉―ユーゴスラヴィアの党社会主義体制―(岩田昌征)
自主管理体制誕生期における理念と批判
自主管理体制の経験的批判
自主管理体制に関する世論
自主管理体制の経済実績
自主管理体制終焉期の省察と告発
自主管理体制研究の総括
第4章 中国社会主義の転換と困難―「救亡と啓蒙」を中心に―(近藤邦康)
中国近代と毛沢東の革命
中国社会主義の転換―毛沢東からトウ小平へ
知識人の認識―「救亡と啓蒙」
第5章中国における経済改革の模索(田島俊雄)
はじめに―経済成長と政治変動―
八〇年代の経済成長と経済改革
経済改革の問題点
むすび
第6章 東南アジア経済論―思想の輸出から工業製品の輸出へ―(末広昭)
問題の所在
脱植民地化のパターン
「熱い」冷戦体制と「経済開発」
一次産品ブームと経済政策の多様化
経済のNIES化・グローバル化
結語
第7章 「民主化」の政治経済学―東アジアにおける体制変動―(藤原帰一)
開発と独裁
民主化革命
第8章 韓国の達成(倉持和雄)
韓国の達成・その到達点―高度成長の成果―
韓国の達成・その根拠―高度成長の要因―
韓国の達成・その限界―当面する諸問題―
第9章 フィリピン―混迷と希求と―(高橋彰)
混迷の軌跡―フィリピン・モデル―
フィリピン史の基本的性格
開発独裁の帰趨
期待と幻滅
はるかなる地平