戦後家庭教育文献叢書 第1巻
母親読本島田牛稚著
第1 母ごころ
子供第一
母性愛
母への思慕
第2 愛の笞
母は強し
叱ることの罪悪
叱り方の工夫
賞讃七分
第3 躾の根本
家庭の平和
こらえ心の修練
おもいやり
正しく子供を知れ
第4真実のおしえ
煽の教育
質問を殺すな
子供と共に進む
教えの根木
第5 母のいのり
子供へのはげまし
学校の信頼
成績不良の原因
成績不良児
第6 手塩
手塩にかけよ
家出事件
家庭を離れて
手紙教育
第7庇う愛
母を泣かす時代
少年から青年え
子供の気持
第8 友がき
朋友の影響
子供の社交性
悪友
校外の○り
第9 誘惑
道草
誘惑の魔手
不良化の原因
第10 被害と犯罪
学生の被害
青春と犯罪
家庭の反省
第11 アメリカ女性に学ぶ
自立自営の躾
職場進出
政治えの関心
科学的訓練
家庭教育の話篠原助市著
第1 家庭教育は教育の基礎
子供の時代は教育の時期
環境と教育
家庭は自然の教育所
家庭の特質と教育者としての父母
家庭生活の危機と家庭教育の限界
第2 家庭教育のありかた
自然に従え
追随的なれ
児童の権利
第3 身体と精神の発達
身体各部の発達と養護
発達期の区分
嬰児の精神状態
幼児前期と精神の発達
幼児後期と精神の発達
児童期と精神の発達
児童期と精神の発達(続)
第4 幼児の世界
幼児の世界は遊戯の世界
遊戯の価値
遊戯の種類と其の発達
遊戯の指導
遊具によらない遊戯
第5 しつけと習慣
保護
暗示と転向
しつけの方法
命令と従順
罰
賞
習慣
習慣と模倣
特に重要な習慣
宗教教育と家庭
第6 家庭教育と幼稚園
幼稚園の意義と精神
家庭か幼稚園か
家庭及び幼稚園の教育の概説
転換期の家庭と教育と人間と古谷綱武著
序章 人間の尊重と幸福追求の権利
人類の意志にしたがった日本の成長
国の変革は伝統文化のなかに消化すべきもの
準備されてきていた国民的エネルギー
義務教育の普及がもたらしたもの
新職業の発達も人間を変えていった
その変化をささえたものはまず読み書き能力の普及
むかしのままの日本はもはや海外移住の一世の心のなかのもの
魅力的なものとしての道義的自覚を説きたい
ぼくたちはアメリカ人でもソ連人でもない
ここでぼくのいう近代化ということ
第1章 家庭生活のなかの人間改造と教育
外に新知識を求めた出発
戦後のアメリカ化と明治の士族化
新しい都市の形成と農村のおくれ
立身出世主義の台頭
人間の幸福を考えさせる教育
家庭人としての男を無視してきた教育
公生活と私生活のけじめへの要求
忍従を説いて作業を教えなかった女子教育
けいこ事の流行にひそんでいるもの
母性愛の背後にひそんでいたもの
子はもっとも確率の高い老後保障であった
ひとりっ子の弟妹要求は権利である
日本的な良妻賢母の末路
新しい親孝行はどう考えるべきか
心身、物心は生活一体的なもの
道徳教育にまず望むもの
第2章 社会の変化のなかの人間改造と教育
経済の時代といわれている現代を人間の時代に
人間の時代はまた道徳の時代でなければならない
徳目注入ではなく善意を引き出す道徳教育
物質文明の発達と合理的な精神の消化
農民的な生活意識から脱していくことが現代へのあゆみ
農業国日本に待機していた低賃金労働力
高度工業化はまた生活意識の変革を要求する
生活の急速な変化にとり残されている礼儀作法
日本庶民的な勤勉さには頭脳活動がなかった
勤勉の大切さを教えて睡眠の大切さを教えないのはおかしい
生活の速度化に応じる頭の回転力の養成
独立正科目の再検討再編成をなすべき転換期
「社交」という新科目に「国語」の話す学習を移すこと
「安全教育」はもはや現代生活に欠くことのできないもの
おわりに付記したいこと