戦後50周年記念文集
1部 敗戦前後
幻暈(青木真人)
ソ連侵攻直後の混乱(糸永明典)
強制使役の思い出(稲田実)
機関車整備士を勤め二年後に帰国(岡部正雄)
五〇年を五分に(北村醸司)
災難苦難を乗り越えて(工藤照夫)
戦後―緑園の日々(河野壱郎)
最後の雄飛塾生(古森正照)
新京が地図から消えて(佐藤哲朗)
広島幼年学校で迎えた敗戦の衝撃(世良弘)
思ひ出すままに(坪内武昭)
国府軍に入り九死に一生(鶴見剛)
日本兵捕虜集団からの脱出(東宮比左志)
敗戦時の生存本能(中村裕)
新京でいただいた卒業証書(並松哲郎)
関東軍不在下のソ連機空襲(仁科幸男)
国府軍兵から日本引揚げまでの記録(樋口公郎)
文官屯の敗戦と地獄の帰京(藤村繁)
中共軍の使役(堀江昭志)
甲飛生としての思い出(増田忠彦)
謎の一機と忘れぬ一人(向井徹)
運(横川孝)
少年兵の終戦(渡辺瑞夫)
2部 ああ新京第一中学校
思い出の断片―不連続の連続(泉金雄)
心の故郷京中(稲田保直)
若き日の熱き思いを甦らせる京中(大貫睦文)
我が母校新京一中(大野一夫)
迷門中学一年生(堅田耕一)
閑話三題(工藤晃児)
滑空班の想い出(柴田博司)
無期停学事件(下村隆之)
新京一中の想い出(高柳守道(妻代筆))
汽車通学の友つれづれ(谷屋恭彦)
一中在学一年余の想い出(服部一男)
私の新京一中(浜崎隼彦)
我が人生の最も輝ける時期(原田健次)
新京一中のスケート場(平工猛)
一晩しゃべり合っても飽きないあの頃(福村基)
一中時代の音楽(藤村繁)
忘れ残りの記(松川香)
団体生活の同期生にお詫び(水野好数)
思い出二題と私(宮本光男)
兎追いしことども(宗像学)
3部 ああ満洲
赤い夕日と乾いた森の都『新京』(伊賀原弥一郎)
兵どもが夢の跡「満洲」(佐久間栄)
もう一つの長春(笹生俊一)
青春まだ浅き頃の満洲の思い出(筒井優)
親子三人で懐かしの長春へ(寺沢侃)
満洲感慨(深山通男)
小学一年から通学した街々と、学校、遊び(山崎耕平)
雄大な風景を誇った新京(藤田孝夫)
4部 鎮魂の部
二・二六事件を引きずった一家の自決(鎌田孝一)
亡き母への思い(前田博男)
5部 我が人生
奇遇(小野育男)
なお前途に希望を持って(小野寺清郎)
二度とない人生、感謝を込めて生き抜こう(草川浄念)
運命の不可思議について(熊谷慶二)
天網恢恢(栗田昭平)
戦後五〇年を顧みて(島浩一)
京中と日本への思い(鄭万翼)
作られた記憶(富岡重達)
人生これ人のため―今後も楽しく(丸山茂樹)
新京一中の卒業証明書 外交官の道を歩んで(村角泰)
風来の記(柚谷圭三)
戦後五〇年は二一世紀への通過点(吉田公治)
6部 熟年
食べること(浅原慶行)
六六歳の夢(岡田尚恒)
近況と昔の想い出から(中野正照)
車の運転免許に挑戦 今後も前向きに(樋口哲也)
散文 心筋梗塞の詩(峰孝)
戦後平和五〇年の幸福(山根厳)
三笠宮殿下の御前にて(吉永安治)
7部友よ
(来信)(川畑義朗)
命運の不思議(小川一郎)
戦後中国人宅に住み中国語を覚える(金岩昭美)
近頃つれづれなるままに(鴨下昭雄)
少年期に親友へ宛てた手紙(高森章作)
延辺鮮族自治州探訪と予科練脱出(藤原登志男)
歯でお困りの人は来たれ(横井隆一)
別の同期生(渡辺陽一)