瀬島龍三の魅力

第１章　祖国、日本の運命を考えて生きる男
なぜ名参謀なのか！
国を想う
ビジネス・ステーツマン瀬島と臨調
素晴らしい日本を保つために
行革に命を賭す―第四の人生
行革を阻む甘えの構造に対決
鈴木退陣、募る危機感
国に捧げた過去と現在
これからの日本―“参謀”瀬島の国家戦略
第２章　最後の国士、孤独な闘い
故国へ、舞鶴へ
抑留者の待遇改善要求、ハバロフスク事件
抑留所内の対立、確執
孤独な十一年
敗戦の責、シベリアへの“人身御供”
「軍人」から「人間」へ
第３章　天皇と元大本営参謀の関係
戦争放棄、いかに生きるか
「軍」の参謀から「産業界」の参謀へ
エリートへの道―幼年学校へ
士官学校へ、動乱の日本と共に歩む
参謀への道、陸大入学
陸大卒業、御前講演、そして大本営へ
天皇と大本営参謀、瀬島竜三
多端な戦局推移、ガダルカナル撤退を起案
関東軍参謀と「天皇の責任」証言
第４章　元大本営参謀・陸軍中佐の影、企業参謀への転進
商社マンへ転進、「御願之儀」
買われた元参謀の「目」
伊藤忠の「参謀本部」を確立
第５章　瀬島竜三の伊藤忠戦略の軌跡
石油産業へのアプローチ
外資提携
瀬島戦略のバランスシート
関連企業の再建―栗田工業
「戦略の伊藤忠」
安宅産業合併
瀬島戦略のルーツ
第６章　人間・瀬島竜三の素顔
名伯楽・越後正一
卓越した交渉力の秘密
“孤高、冷徹”の人の素顔
卓越した人使いの秘密
伊藤忠に印した大きな足跡
第７章　“財界の参謀総長”伊藤忠商事会長、引退の美学
縁―良き上司、良き部下
シベリアの独房が人間・瀬島をつくった
育成し得た後継情報マン
安定の時代―参謀の役割終わる
職分を全うす―沈黙の参謀
参謀に徹す―忍を知る
脳裏にあるは、ただ国家のみ
参考文献あり