図書ショウゲン ナナヒャク サンジュウイチ イシイ ブタイ000037447

「証言」七三一石井部隊

サブタイトル1~10
今、初めて明かす女子隊員の記録
編著者名
郡司 陽子 著者
出版者
徳間書店
出版年月
1982年(昭和57年)8月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
252p
ISBN
4195025869
NDC(分類)
916
請求記号
916/G94
保管場所
閉架一般
内容注記
著者ほかの肖像あり
和書
目次

1 七三一部隊の発祥地「加茂」
わたしの生い立ち
加茂の名門、石井家
石井部隊を支えた「加茂」
七三一部隊員だった弟への依頼
「千葉班」員として極秘任務につく―弟の証言(1)
七三一部隊本部内での建築工事開始―弟の証言(2)
「監獄」のような建物が完成―弟の証言(3)
建物は「丸太」用の特別獄舎だった―弟の証言(4)
チフスで病死した七三一関係者の帰還
石井部隊長自ら加茂で濾水機実験を行なう
七三一部隊員の夫と結婚
2 満州・平房の秘密部隊へ
夫とともに玄界灘を渡る
奉天で途中下車する
一週間後、ハルピン駅頭に立つ
ハルピン宣信街での奇妙な新婚生活
銭湯で財布を盗まれる
憩いの場所、ハルピン植物園
わが家は七三一部隊員の宿泊所
営外居住が解け、部隊本部へ向う
ついに秘密部隊の本部に入る
官舎は暖房完備、トイレは水洗
官舎での退屈な日々
中国人集落へのピクニック
親しくなった中国人少女の死
中国人の畑の枝豆を盗む
夫と弟が防衛給水班として出動
本部建物の「七棟八棟」が丸太用監獄―弟の証言(5)
ノモンハン事件に出動―弟の証言(6)
寧波での細菌戦に出動―弟の証言(7)
安達での「丸太」を使った細菌実験―弟の証言(8)
「技師殿」石井三男との出会い
3 陸軍軍医学校「三研」への派遣
とし子ちゃんと帰国し、千葉の実家へ
「陸軍軍医学校『三研』を受験せよ」
「三研」の検査部に配属される
石井式濾水機の検査に従事する
七三一部隊と「三研」は親子関係
陸軍軍医学校と「三研」は地下道でつながっていた
「三研」について調べるため国会図書館へ
「三研」は石井部隊長が創設した防衛研究室だった!
「三研」と七三一部隊の歴史的関連が判明
いたずらをして出張中の技師殿にどなられる
平房の技師殿から「帰隊せよ」と連絡が入る
4 特別班動物舎での勤務
一年ぶりで満州へ戻る
特別班動物舎勤務を命じられる
主な勤務は各動物舎への餌の供給
技師殿の宿舎に居候する
資材倉庫からの持出し
病気にかかった驢馬に乗り、大騒ぎとなる
驢馬には脾脱疽菌が注射されていた!
「丸太」焼却場のジャングイとの交流
「丸太」を「頭の黒いネズミ」と呼ぶ
セルロイド製の金魚のおもちゃは細菌実験用
元「特別班」員Yをたずねる
「丸太」監視係の勤務状況―元特別班員Yの証言(1)
暴動の主犯の「丸太」を射殺、他は全員毒ガスで「やった」―元特別班員Yの証言(2)
勤務の合い間のささやかな楽しみ
石井部隊長の少将進級のお祝い
わたしの見た素顔の石井部隊員
5 特別列車による極秘帰国
戦車隊の兄を訪ねて寧安へ出張する
戦況は悪化し、中国人やロシア人の態度が変わる
部隊内での物資の欠乏が始まる
ソ連参戦を期に、朝鮮への疎開命令
特別列車の第二八車輛班長に任命される
工兵隊による部隊本部の爆破
特別列車は遅々として進まず
車輛内での隊員家族の争い
八月十五日、新京で敗戦の知らせを聞く
各車輛で自殺や赤ん坊の死が……
平房出発から十日後、ようやく釜山に着く
混乱のなか、釜山から出港
門司入港後、学校の講堂で仮住居
再び特別列車で直江津へ向う
上野を経て、ついに千葉の実家へ
6 石井部隊長との戦後の「亡命」行
多古で徐々に体力を回復する
石井家に呼ばれ、三兄弟に仕える
石井部隊長のお供で近所に往診へ
深夜、石井部隊長とともに石井家を出る
下北沢の日本特殊工業長邸で一時休憩し、東北沢へ
新宿若松町の石井部隊長の自宅に「潜伏」する
はじめて見た石井部隊長の笑顔
自宅での石井部隊長とマッカーサー司令部との秘密交渉
石井部隊長の命を受け、下北沢の宮本邸へ
宮本邸でのマッカーサー司令部と旧部隊関係者の面談
部隊長、幹部はソ連の戦犯よりもアメリカとの交渉を選んだ?
多古に戻り、復員してきた夫との生活が再開