血風ペリリュー島

狙われた天皇の島
幽鬼漂う玉砕の島
強敵・米軍大船団近迫
戦闘はやってみないと判らない
精強・二個大隊の勇戦成るか
敵も味方も殺意におののく
恐怖・歴戦の米軍の威力絶大
関東軍最強部隊南進す
鍛えあげた戦士の闘志は充分
水際撃滅戦法は余りにも古い
豆戦車対巨象Ｍ４戦車の決闘
血に染まった南海の楽園
決戦・南部戦線異状あり
敵上陸正面を死守せよ
沖縄県人勇戦・人間機雷
陸戦隊だって陸兵に負けない
万に一つの賭け勝負・敵前逆上陸
逆上陸先発隊決死の出撃
飯田大隊主力勇奮して出航
壮絶・地底洞窟から斬り込み特攻
魔の海中を進む五十キロ伝令
死の海は荒れ狂っていた
沖縄健児の本懐をみよ
荒波とフカの大群の中を
去り行く人々と征く人
史上最大の洞窟戦闘の火ぶたは切られた
米軍を洞穴に誘って全滅するのだ
北地区隊必殺の戦法を見よ
無念・北地区隊遂に落城
米軍、お前ら早く投降せよ
死闘また死闘、闘魂は尽きず
猛襲・岩も人も焼くナパーム弾
主要陣地は総て洞窟の中に
暴風雨下の激戦なんのその
物量と科学力に圧迫されて
水源地を米軍に渡すな
「水・水・水」水が闘志を支える
火焔に攻めたてられる恐怖
米軍を救った砂のう戦法
日本軍の戦闘拠点危うし
最後の伝言は「サクラ・サクラ」
大山戦闘指揮本部危うし
灼熱の闘志と米軍の総攻撃
痛恨・壮烈な玉砕
悲願ペリリュー島訪島記（井上豊）
“玉砕の島”ペリリュー島その後（住田良能）
第十四師団（照集団）の戦闘史