あなた精一杯やってきましたよ 続
飢えに耐えて(松本仲代)
妹は女子動員学徒として(北谷澄子)
博多のおにぎり(青木フサ子)
川も家もススキも泣いた(中村東喜)
艱難汝を珠玉にす(寺田雪枝)
神奈川の塔にしがみついて泣いた母(萩原若江)
生きているよ、お母ちゃん(八木豊子)
諦めさせた進学(小原きく)
遠きあの日々(湯山芳江)
吹雪の行商(佐藤イネ)
息子に語る(野田頭佑)
新京から死線を越えて(矢部アイ子)
やっと建てた私たちの家(井上ヨシ)
三十六歳の新米教師(斉藤三代子)
買い戻せなかった妻の丸帯(箱守賢次)
短歌(但野トミノ、上井姫子、大須賀花枝、荻野房子、塙穣、今井美重子、飯島泰子)
腰の拳銃は抜かせない(古河道)
カリン糖の味(石井イト)
夢に現れた息子(古川そで)
サイパン島遺骨収集日記(瀬戸保正)
別れの握手(中山文子)
饅頭が欲しいよう(住田静子)
観音堂の星明り(佐藤やゑ)
祈り続けた母(小菅寅一)
老いの手習い―手話を学ぶ(福原よし)
戦没者の死を原点に(石崎キク)
売食い暮らしから脱け出して(徳永セイ)
内地もまた地獄(志沢ヤエ)
今日から女を捨てよう(松本かつ子)
ラバウルの朝露と消えて(白水文)
第二の出発(西井ハナ)
短歌(横山ヤチヨ、堀間光江、秋元芳江、早野君江、加藤春子、蔭山兼吉)
一本の針に感謝(杉田ナカ)
意地っ張り親子(桑原みよ)
三度の召集(西野タキ子)
舞鶴の山影(内田貞治)
童謡を歌って帰った日々(倉持ハマ)
涙した毎夜(新倉芳子)
冷たい雨の出征(熊沢夕子)
我が子を平和の礎として(毛利ヤヲ)
夫よ還れ、妻の夢路に(金子キミ)
お父さんほめて下さい(柳川ぎん)
塗りつぶされた葉書(川本演子)
食糧供出に追われて(木下賢一)
三渓園の夕日(綾野アイ子)
お父さんはどこにいるの(内田シマ)
弟の思いやり(須田まつゑ)
俳句(相原暉子、井上千代香、篠崎トミ、水野久子)
長かった私の戦争(徳田キク)
行ってみたい硫黄島(木村モト)
安らかに眠れ夫よ、兄よ、弟よ(井出みつ子)
後世への戒め(横山四朗)
涙も配給なのよ(和田好子)
南の星に夫を偲ぶ(鈴木ヒサ)
八月に想うこと(五井つね)
タンク、嫌いだあ!(田宮敏枝)
九江の波にのまれて(中村三八子)
先生押してあげる(矢沢シズ)
お家はなくなったのよ(鶴岡カナ江)
遠ざかる足音(山口ヨシ)
お茶の奉仕を続けて(政岡佳子)
附録・参考文献・索引あり