大東亜戦争作戦日誌
第1章 戦争遂行のための基本問題
大東亜戦争への道程の大観
戦争指導中枢の構造と特性
国家指導勢力の分裂
陸海軍の関係
政治と軍との関係
戦争指導の組織と実情
陸軍指導中枢の人的構成とその特性
戦争決意に関する状況判断
戦争目的と対手国
用兵構想の梗概
物的国力の判断
兵備上の諸判断
戦争および作戦計画
戦争計画
作戦計画
第2章 南方(第一段)作戦と第二段作戦の初期
南方作戦経過の概要
開戦
マレイ作戦
ヒリッピン作戦
蘭印作戦
ビルマ作戦
香港攻略
グアム、ウェーキ、ラバウルの攻略
南方作戦の総括的観察
南方作戦一段落後の大本営陸軍部の構想
南方作戦後の戦争ならびに作戦指導方針決定の経緯
概観
第二段作戦に関する陸海軍各独自の研究ならびに両軍の折衝
決定した陸海軍作戦計画
南方作戦一段落後の戦争指導
第二段作戦初期の太平洋作戦
ラエ、サラモア、ツラギ、ポートモレスビー
FS(フイジー、サモア、ニューカレドニヤ)作戦計画
珊瑚海海戦とポートモレスビーの海路攻略作戦取止め
米機の帝都空襲とその影響
ミッドウェーおよびアリューシャン作戦
ミッドウェー海戦後ガ島戦生起までの期間における状況
第3章 空しきガ島奪回の苦闘
ガ島奪回作戦の起りと初期の状況
米軍上陸当初の現地および大本営の状況
一木支隊攻撃の顛末
ガ島奪回作戦の致命的条件
ガ島初期における大本営陸軍部の状況
川口支隊攻撃の顛末
川口支隊のガ島上陸
大本営の処置
川口支隊の攻撃
攻撃不成功後の川口支隊
第二師団の攻撃
第十七軍の陣容の強化と参謀長の交迭
攻撃準備
第二師団の攻撃失敗後の状況
大本営のガ島奪回方針の堅持
世界情勢判断
船舶徴傭問題と政戦両略の競合
第十七軍当面の作戦指導に関する大本営指示と十一月末頃におけるガ島の状況
ガ島奪回作戦中のニューギニアの状況
ポートモレスビーの陸路攻略作戦着手
陸海軍協同の東部ニューギニア作戦構想
南海支隊主力の上陸および追撃
第十七軍の前進控制
南海支隊のココダ附近への後退
ブナ、ギルワ、バサブア附近海岸地区に向ってする南海支隊の潰滅的後退
南海支隊長の戦死
ブナ地区に対する敵の大反撃の徴候
第八方面軍の編成と派遣
第八方面軍の新設
第八方面軍の任務および作戦要領決定の経緯
陸海軍中央協定
第八方面軍作戦要領の大要
第八方面軍および第十八軍司令部の派遣
第4章 ガ島撤退
ガ島の撤退が決定するまで
第八方面軍の任務達成の目途立たず
大本営陸軍部新作戦課長のラバウル進出連絡
ニューギニア、ガ島共に状況逼迫
大本営新作戦部長のラバウル進出(ガ島撤退に関する連絡)
第八方面軍のガ島撤退(ケ号)作戦準備
ガ島撤退の決定をめぐる陸海軍統帥の比較考察
ガ島撤退
第十七軍に対する撤退命令の伝達
ガ島における第十七軍の状況
撤退の状況
ガ島戦に関する若干の所見
第5章南太平洋戦線の実情に合わない作戦指導
ガ島撤退後第八方面軍の任務達成に関する摸索
概説
ワウ攻撃の失敗と当時のニューギニアおよびソロモンの全般状況
ダンピール海峡の悲劇
大本営の新方針指示
方面軍の報告と意見具申
東京(大本営)における行事
帰還復命および論評
大本営の新方針に基づく第八方面軍の空しき努力
あくまでニューギニアに戦略態勢を確立せんとする大本営の熱意
今村方面軍司令官のニューギニア視察
南東方面艦隊の情勢判断
参謀長会同
参謀次長の進出連絡
補遺
第6章 南太平洋戦線の崩壊
ソロモン、ニューギニアに対する敵の本格的反攻の初期
敵反攻開始
ラバウルに訣別して東京に帰る
崩壊
ソロモン方面
ニューギニア方面
絶対国防圏構成の努力
崩壊か絶対国防圏の新建設か
第7章 戦争の崩壊
絶対国防圏未完のまま崩壊
前方邀撃帯の崩壊とトラックおよびマリアナの大空襲
陸海軍大臣の参謀(軍令部)総長兼任
南太平洋方面の無力化
ニューギニアの一挙喪失
マリアナ海戦の完敗とサイパン、テニアン、およびグアムの玉砕
インパール作戦の惨憺たる結末
東条内閣の総辞職
秘書官としての東条首相観
戦況の不振と指導中枢に対する不信の萌芽
東条内閣に対する風当りの強化
東条内閣の総辞職
東条陸相の辞任と予備役編入
大陸打通作戦
京漢線南段作戦
湘桂前段作戦
服部作戦課長に対する意見開陳
湘桂後段作戦
第十三軍(上海)の対米作戦準備
本土決戦準備と終戦
本土決戦構想の梗概
第二総軍の統帥
原爆と終戦
写真あり、附あり、附記あり