消えた潜水艦イ５２

序章　ヨーロッパの日本潜水艦
パリの日本軍人
第１章　半世紀ぶりの発見
深海五〇〇〇メートルに沈む金塊
ティドウェル氏の財宝探し
冷戦終結が可能にした深海調査
海底の艦影
乗客・蒲生郷信さんの遺族
第２章　暴かれていたイ５２の任務
金塊の積み込み
新鋭潜水艦イ５２
危ぶまれた航海
シンガポール出港
暴かれていた秘密作戦
暗号名モミ
七人の乗客
幻の訪独任務
生前墓
五パーセントの生還確率
第３章　イ５２がもち帰ろうとした最新技術
海外技術に頼るニッポン
「ナガオ」の帰国急げ
レーダーに負けた日本軍
闇夜の提灯
ドイツ企業との絆
対空射撃の開発チーム
日本最初のコンピュータ
命中率の悪かった射撃装置
問題克服のための切り札～水平ジャイロ
高い精度が求められたデータの伝達システム
アメリカのＶＴ信管
脅威の高速艇ＰＴボート
魚雷艇に塔載された航空機エンジン
ドイツよりの技術導入
イ５２がもち帰ろうとした品
第４章　繰り返された訪独潜水艦作戦
イ５２のインド洋横断
訪独作戦
一番乗りイ３０の苦難の航海
シンガポール港の悲劇
第５章　無事帰国したイ８
ヒトラーの贈り物
二番艦・イ８の訪独航海
Ｕボート製造権をめぐる日独のトラブル
イ８の帰国準備
ドイツで積んだ最新兵器
歓喜の魚雷艇エンジン
第６章　日本の技術力
日独の技術協力
訪独軍事視察団
三番艦イ３４の乗客
運び込まれたドイツ製エンジン
技術者を驚嘆させたドイツの加工技術
製造技術をもたない日本
蒲生さんの論文
第７章　金塊二トンの謎
大西洋に入ったイ５２
乗員・積み荷を知らせよ
ベルリンの駐独海軍武官室
ドイツからの帰国予定者
ドイツが求めた天然資源
潜水艦が運んだ金塊
積み込まれた機密エンジン
追跡された「サツキ」「マツ」
独が提案した偽情報作戦
再現・イ２９の航海
第８章　イ５２消息を絶つ
ノルマンディー上陸作戦
Ｕ５３０との会合指令
幻のモミ到着
イ５２入港せず
駐独武官から東京への報告
第９章　イ５２撃沈の全貌
米航空母艦ボーグの追跡
テイラー機の攻撃
日独潜水艦の行方
ゴードン機の第二次攻撃
撃沈の録音記録
回収された漂流物
終章　宝船作戦のその後
地下に埋まった設計図
魚雷艇エンジンのその後
国産初のジェット機とロケット機
同じ道を歩んだ蒲生さんの孫
戦後のロケット開発
技術者たちの家族と会社の戦後
戦後半世紀の「イ５２」
蒲生さんの遺書