漢奸裁判史
1 汪兆銘
汪兆銘の死
抗戦救国か、和平救国か
二つの国民政府
南京政府の解消
2 南京、最後の日
光復!光復!青天白日旗
周仏海の豹変
陸軍部長、射殺さる
「鉄の漢奸」自決
3 「漢奸」裁判はじまる
「漢奸」狩りと処罰の原則
法廷、一斉に開く
軍首脳、銃殺さる
4 陳公博
陳公博ら、日本へ脱出
米子、京都、流浪四〇日
陳公博の起訴理由
八年来の追憶
私は和平抗戦
放送の録音を証拠に
死刑の宣告下る
5 チョ民誼
私は死刑に満足
死刑判決の理由書
最高法院、抗告棄却
6 陳璧君
夫、汪兆銘を再現
傍聴席に拍手の嵐
検察官と渡り合う
終身刑の判決理由書
獄中、苦難の死
7 両巨頭の処刑
陳公博の最期
〓民誼の死
8 林柏生
死刑に感謝す
「殺身成仁何所辞」
9 梅思平
統制経済の責任者
見事な死化粧
10 梁鴻志
「梁大人」の風貌
維新政府をつくるまで
抗戦への功労
獄中に賦す「七無詩」
死刑の判決理由書
11 その他の南京政府要人たち
私は私の潔白を信ずる
12 汪兆銘一族
父の行動は立派
陳璧君の実弟の場合
13 経済界の総決算
財界人の「罪状」とは
華中鉄道総裁、その他
綿布、食糧等対日供給の罪
14 文化人
15 華中、華南の地方要人
南京市長、その他
16 華北の裁判
死の饗宴
殷汝耕、死の読経
「日本一辺倒」の王蔭泰
裁かれた裁判官
北平、天津、済南市長ら処刑
17 王揖唐
沈黙の石だるま
「老狐」寝そべる
生ける屍
なぶり殺しの銃殺刑
18 特務工作隊「七十六号」
姿なき地下戦
重慶テロ対「七十六号」
「特工魔王」李士群毒殺
「殺人魔」たちの最期
「七十六号」の女王
陳公博の愛妾
重慶スパイの敵
大量の集団銃殺
19 周仏海
周一派への疑惑
牢獄の貴族
周仏海の「十大罪状」
なぜ汪兆銘に従ったか
和平運動を起こすまで
「心は漢に在り」
周仏海の背反工作
「通敵救国、通国抗敵」
李士群謀殺の真相
周仏海、獄内で怪死す
20 丁黙邨
「七十六号」の暗殺王
汪政府参加のいきさつ
美少女間諜暗殺事件
丁黙邨、忠誠の弁
特務工作の裏面史
重慶工作員殺害の責任者
暗殺王に銃殺刑
21 川島芳子
男装の麗人、捕わる
「東洋のマタ・ハリ」
多彩な生涯の終幕
22 中共地区の「漢奸」裁判
中共の除奸工作
人民裁判のやりかた
「漢奸」弾劾の民衆運動
23 「漢奸」裁判の総決算
巧妙な中共、拙劣な国府
資料・年表・経歴・口絵あり