新聞集成昭和史の証言 第5巻
皇室 天皇・皇后・皇族・宮中行事・宮内省関係・関連話題
昭和六年
講書始に生物学を御聴講
根室自立会に金百円を御下賜
共産党再建に連座した大河内子爵の嗣子の処分・宮内省が調査に着手
参謀総長後任に閑院元帥宮が御内諾
閑院宮載仁親王殿下、参謀総長に御就任
政治 国会(府県会)政党・行政・財政・法令・選挙・関連話題
浜口首相が元気に元旦の弁
告示せずに立候補届を受理・直方市警察の大失態
処女の貞操を厳重に保護・新刑法で権利拡張される卅一年型の婦女子
京都の三党合同滅茶々々・協定違反の演説に暴力騒ぎ
幣原首相代理を総務会で承認・政友会側は監視
幣原男は政党内閣制を乱すもの・政友会最高幹部の一致意見
臨時首相代理は果して合法か・我議会史上の先例
霧社事件の責任拡大は政府の重大なる失敗・議会での重大問題となる
石塚台湾総督以下四氏が辞表・霧社事件の責任をとる
台湾総督の後任に太田政弘関東長官を任命
無産三党合同の第一声・京都で現内閣打倒の呼び
貴族院議員の総欠席に大憤慨・婦人公民権懇談会主催の斗士連
鳩山氏が首相代理の違法性を衝くも否決・初日の衆院本会議
農村・軍縮・失業と野党が矢継早の質問
全議場を圧した「内相不敬漢」の声に今議会初の大混乱・傍聴者も憤慨
昭和五年度の歳入は約五千万円の減収・大蔵省声明
海軍条約は国防を危くせず、その証拠は「御批准」幣原首相代理の失言に予算総会大混乱
幣原首相代理の答弁内容
失言問題果然拡大、予算総会行悩む
幣原首相代理の失言問題について
閣議決定の婦選案に婦人団体が挙って反対
婦選案が通れば廿六県が女天下・内務省の調査結果
失言問題重大化し政府は局面打開に狂奔
全国事業家代表、組合法反対力説
議院内で流血の大不祥事・両派院外団が大乱斗
器物はメチャメチャ大乱斗の跡
早くも議会浄化運動・院内禁酒徹底へ動く
失言は全部取消す・幣原代理が貴族院本会議で答弁
四年度国有財産八十一億円・大蔵省近く議会へ提出
議会を浄化せよ
政友側、政府の妥協案を一応拒否
安達内相、犬養総裁の会見で失言問題解決・妥協案内容と会見内容
内閣互解もやむなし、安達内相ら強硬意見
治警法改正案上程・大山氏発言を中止さる・衆院本会議
改正機運の競馬法に非難の声
議会通用門前で警官隊の大暴行
失言を取消しても責任は消へぬ・花井氏が痛烈な一撃
長野県の財界救済対策・鈴木知事が自ら内容発表
枢府が選挙法を大改正・学生に選挙権を与えず
思想上の影響重視さる
一旦約束した以上必ず登院・首相が悲荘な決意
衆議院の速記者が結束して罷業の声明・強制労働に堪りかね
首相けふ登院・参内して聖上に御礼言上・幣原外相の兼任を解き声明
首相、議場で第一声・犬養氏も慰問の辞
首相、野党に逆襲・両院の政戦白熱化せん
速記技手を殴打し議事妨害を計った政友院外団
暴行事件に憤慨し速記者が総罷業を決行し委員会は午前中丸つぶれ
身体の危険除去と速記の神聖保持を条件に書記局長と交渉
減税案と貴院各派の態度・政府は研究会幹部へ諒解運動
婦人公民権案を否決・貴院本会議
第五十九議会終了す
歳入欠陥は借入金で補填に決定
首相が再手術
政局は五里霧中・時局収拾に三つの意見
民政党総裁後任に若槻氏を推挙
少壮代議士廿三名は若槻氏の就任に絶対反対を表明
事情遂にやみ難く若槻男が総裁受諾の挨拶
若槻氏は授爵・他の四氏と共にロンドン会議の行賞発表
立憲政治の常道を紊る若槻氏の総裁を排撃す。政界革新同志会が新聞に広告
浜口内閣総辞職・組閣後一年十ケ月で
一部改造で第二次若槻内閣成る
台湾総務長官に木下氏、地方官異動発表
軍人官吏等の減俸など行政四大整理を列挙・第一回協議会開かる
物価指数基準に減俸・行整委員会の方針内定・民政党の調査方針
酒税の減収二千万円以上・大蔵省は焦慮
抗議と譲歩の繰返し・情けなき対露軟弱外交・永井次官の説明に貴院各派怒る
官吏一割減俸か・人員整理も断行せん・行政委の基礎案成る
財政整理の進捗に伴ひ軍部との対立激化か・若槻内閣最初の試練
減俸反対の急先鋒にまたも全国判検事が起つ
官吏減俸断行の前に、先づ世論の瀬踏み・案の大綱略内定
官吏の減俸と共に身分を保障・政府が改正案に着手
養蚕応急資金に六千万円を融通・閣議で決定・農相報告要旨
各方面の権威を集め行政整理座談会開く(新聞社主催)
文部省を廃止せよ・内閣は五人で十分・美濃部氏の見解(座談会続き)
既得権の恩給も減俸と同率に減額・政府の決意
各大臣の率に手心を加え五十五円以上は減俸・あすの内閣で首相諒解を求めん
公債によらねば予算編成全く困難
地位を高めずとも堪能者を優遇せよ・多すぎる使用人員(座談会続き)
国民の迷惑する行政機関を省け(座談会続き)
鉄道省高官が減俸中止の意見書・廿万職員を代表して
法律擁護の運動、全国的に波及せ減俸反対で逓信従業員も結束、鉄道側と連繋を策す
鉄道省の全局長が総辞職を決す
飽迄絶対反対・全国鉄道現業員代表会議で決議
鉄道省の尖鋭分子卅四名検挙・紛争に終止符
東京裁判所の全判事が「任意寄付」に反対
構成法改正のほか途なし
判任官と同率に・小学教員の減俸決定
歳費減額三百円・代議士は苦笑ひ
太政官布告を廃し巡査懲戒令制定
赤字埋めに官舎の大整理断行へ・大蔵省が細かい数字調査
逓信省雇傭員が減俸反対・生活権擁護の第一声
煙草値上げの財源に包紙に広告掲載案・但し費用倒れで実現困難
満鉄総裁に内田康哉氏を起用、大満蒙策の確立を期す
朝鮮総督遂に辞職、後任は宇垣前陸相
放火事件の頻発で商工省が超過保険を警告
幣原外交の軟弱と糾弾、野党政友会が声明書
モラトリアム受諾にはヘーグ条約批准が先決・枢府が事態を重視
三省廃合はじめ各省局課の大整理・与党から行政整理の審料に提出
両局長更迭と地方長官の異動発表・異動評
無産三党の合同崩壊の危機
全国労農大衆党が誕生・書記長に麻生久就任・綱領内容
行政整理の見地から学制改革を要求・蔵相、文相を訪問
鮮支人衝突事件を貴院が重視、軟弱外交の現れとみる
国策遂行機関に私設参謀本部結成・各方面の権威が会合
届出前の選挙運動は違反でない・大審院判例に軍配・検事総長談
勤労所得六千円以上は恩給を一時停止案が有力
拓務省のみ廃し農林商工の合併は取止め・新たに内閣改造論起る
蔵相が節約を急げば政治的危機招来・予算編成遅延でまた危険
恩給法改正へ反対気勢拡がる・軍部の強腰に文部、拓務を起つ
歳出に現れた自治体の窮迫・前年度比九千三百万円減
軍部は国家財政に関し無責任を暴露・恩給改正反対に貴族院側の意向
南陸相の「政治的訓示」で政府軍部の対立激化
陸相「訓示」の背後に糸をひく陸軍某巨額・閣議全く白け切る
電話事業民営はその時期に非ず・大蔵省が逓信省に通告せん
陪審法実施経費は適当に節減
陸軍対大蔵の節約問題は円満手打ちか・恩給法改正も互譲解決へ
小中学校をなるべく合併せよ・地方財政整理方針決る
恩給法改正修正案決る
軍部は飽くまで反対
農漁村救済のため一億円の事業を興し一部財源は公債で・農林省決定
市町村財政の窮迫を反映・岡山県下教員の俸給寄付殆んど全員に及ぶ
「閣内不統一厳禁」をタテに軍部大臣に善処要求・政府が政治的解決を策す
軍部の偏見は断乎排撃・蔵相が首相に決意表明
内閣遂に軍部に屈服・恩給率の年限修正に同意
二ケ年間の農村融資は三億四千二百万円・農村不況を如実に示す
教員や一般文官も緩和・恩給法改正案遂に骨抜き・審議会経過
首相どう裁く?省廃合問題切迫・関係三相は絶対反対
底に底があり過ぎ、醜い省廃合の内幕・断行派と中止派の言い分
ヘーグ賠償条約可決・聖上親臨の枢府本会議・協定内容
警保局長と知事異動
満鮮事件の原因は、わが対支策の失敗・政友三氏の調査報告
幣原軟弱外交に憤激・貴院が政治的活動を開始せん
挙国一致内閣を組織し支那の暴戻贋懲論・政界の一部に抬頭
日支交戦・我が方は正当防衛・若槻首相声明
朝鮮軍、独断で満洲出動・外相閣議で原駐地引揚げを主張
出兵問題で陸相と外相対立、閣議で論議七時間
今回の日支衝突は事変と看傲し犠牲者は戦死者の礼を以てす・閣議申合せ
満洲の状態は何等国際法に触れず・緊急声明発表せん
支那政府と誠意協力、建設的方策を講ぜん・対外声明を発表
満洲事変に対する声明の意義
民政党が僅かに優勢・廿四日の地方選挙開票結果
蔵相、省廃合即決を提議、政府重大危機に直面
満洲事変と平和の理想
拓務省のみ廃止・臨時閣議で省廃合問題決る
「幣原外交軟弱なり」枢府本会議で全員が攻撃的質問
未曾有の難局に備ふ変態的予算を編成・大蔵省が各省へ承認求む
内務省の全国土木官吏が馘首を前に反対会議
手薄の警察官をさらに大整理
内務省土木局関係は減俸以上の騒ぎ
政府と軍部の聯繋確立・陸相が首相と協議
行政整理案要綱・閣議決定へ
時局重大化に重臣も動く・清浦伯が牧野内府を訪問、近く園公とも会見
首相、犬養総裁と高前総裁を訪問
難局を託されぬ現内閣・鞭撻の外に途なし・亦老重臣の意向動く
我が対聯盟関係の急迫に重臣御前会議は決定的
日支紛争の基本的原則の内容と今後の日本の態度を中外に声明
赤字補填と失業救済にやむなく公債一億五千万円を発行
北海道、東北の大飢饉で要保護窮民卅五万人の緊急救済方針決る
西園寺公が入京・難局打解の全責任を負ひ
明年度歳入欠陥補填は結局増税と公債で・蔵相の決意
政府、四千万円の増税断行を決意
国庫収入益々激減し赤字の見積り約二億円・財政史上稀有の現象
京都の労農大衆党が大分裂
四万人に及ぶ人員整理要綱成る
思想犯罪囚を隔離し牢名主制度を復活
東京府、野球入場料・女給・ベビーゴルフなどに課税
国家的に善処の場合、協力内閣も辞せず・安達内相が声明
民政党との聯立に犬養総裁は絶対反対
安達内相、やむなく行動打切りを誓約
安達内相の投じた大波紋・政府与党は大動揺
協力内閣成らずば安達氏首班の内閣へ
内相、言質を否認、飽く迄声明の具体化へ
歳入補填の赤字公債を発行・明年度に限り六千万円
歳入補填の増税額は約四千四百万円
外相の説明で軍機問題まず氷解・閣僚一同も了承
もみ貯蔵資金四千万円・農村への融資決まる
出征兵士の遺家族救済に内務省から二百万円・全国に通牒
協力内閣の幕引きに内相が園公を訪問、首相の諒解を取付けて
増税三千九十三万円、関税増九百万円・閣議で正式決定
青森・岩手両県へ五百万円を融通
連立内閣問題が爆発し若槻内閣総辞職に決す
若槻内閣が辞表奉呈
判任官以上が凶作地へ醵金に決定
聯盟理事会と我主張の貫徹
後継内閣首班に犬養総裁を奏薦せん
辞職理由を「内閣不統一」と明記
現内閣の辞職は当然の帰結
単独で押切った犬養内閣が親任式
金輸出の再禁止を断行、即日公布
安達氏らが脱党、民政党は大分裂
政府、さらに正貨党換停止・緊急勅令近く公布
市場混乱は政府の手落ち
金貨兌換停止は正貨準備維持のため・政府が理由書発表
四十一府県に亘り地方長官を異動
発電所工事で土砂崩壊し廿七名生埋め
凶作罹災民(北海道・青森)に政府米を払い下げ・農林省の応急策
雨か風か・第六十帝国議会開く
議会愈よ解散・犬養首相の決意
来年度公債六億四千万円発行・前内閣の三億円に一億六千万円加ふ
枢府顧問官二名決定・原、有馬両氏親任さる
軍事・外交 対外交渉・陸海軍の動き・関連話題
滞空飛行船、卅時間の新記録で着陸に成功
新時代に適応する我が陸軍の陣容・現況と将来を語る
陸軍の航空ページエントで未曾有の椿事・放射した煙幕で多数の観衆が火傷
滞空六十時間・輝く世界新記録で八号船無事着陸
抗議に拘らず露国側が漁区入札を敢行・外務省の軟弱に非難の声
ロシア側即答せず・漁業交渉さらに遷延す
重要な漁区交渉を残し暫定協定として解決・北洋漁区問題
常備十七師団を維持し戦術単位の改編と縮減・三長官会議歩みよる・内定した大綱
武官の特異性を楯とし恩給整理に軍部は反対
財政窮迫を考慮し軍政改革五年計画を決定、軍参会議を招集
兵二万減の決定案内容
軍制改革案が参議官会議で決定・満洲に一個師団常置など
北洋漁場問題の解決へ・外務省の対露交渉方針
海軍省軍部、節約に反対、陸軍は一応調査・首相と陸相の見解
暫定協定を締結し鮮支間の紛争を一掃・重光代理公使が王正延氏と会見
北九州の防空演習本舞台に入る
なんと間抜けた話・華府会議当時の日本の暗号電報悉く解読さる
利用された大使館員・「米国の秘密室」が語る日本の暗号解読法
現役中堅将校が檄を全国に飛ばし政府に一大覚醒運動・憲兵隊が委員に徹底的弾圧
陸軍定期異動発表・異動評
陸軍、恩給の特異性を主張・長官参議官らも陸相と激励
陸相の政談演説・帰団長会議の訓示
問題となった陸相演説に陸軍なお強硬・陸相・閣議で弁明せん
駐支公使に重光参事官を登用・日支外交に新局面
陸軍、今度は節約予算の声明発表・我ままが過ぎると与党怒る
幹部候補生ら召喚・軍隊赤化の陰謀か・大阪憲兵隊の活躍
軍縮会議の首席全権に松平大使以下全委員決定
航空母艦「能登呂」爆発椿事
土肥原大佐着京後、対支策を具体化の方針
中村大尉一行の虐殺は所持金奪取が目的だった・土肥原大佐談
万宝山・朝鮮両事件と中村事件を相殺・支那側の苦肉策に外務省警戒
虐殺の事実まで認めぬ・土肥原大佐は語る
帝国の軍備現状・聯盟理事会に提出した報告書
南満守備に全力・陸軍省発表
剣把握る将星の心早や満洲へ・意気天を衝く陸軍省
聯盟に持出す筋合はない・満洲事変で我外務当局の意向
朝鮮軍司令官の出兵措置で参謀本部が遺憾の意
南中支の排日を速やかに取締れと国民政府に警告・重光公使に訓電
士官学校の中華学生百七十名が総退学を申出る
日本は満蒙独立に責任なし・支那の抗議に回答
宣統帝を擁立し満洲独立運動急転せん
陸軍省、整理案を突き返す・軍革案は独自に研究の方針決る
暴戻なる排日態度に日本の重大決意を示す・重光公使、国府に申入れ
聯明理事会に持出し世界的興論を喚起・芳沢大使に訓電
事態拡大の事実なし、直接交渉の用意を強調した我が聯盟への回答
軟弱外交の正体暴露・邦人を保護した警官を罷免した奉天領事館・追放された三氏が共同声明
この重大時の満洲で軍と領事の抗争激化す
表決に重大疑義・外務省が理事会の再考求めるよう訓令
聯盟理事会の警告に不満・近く声明を発せん
五ケ条の芳沢試案に我が政府も同意を回訓
聯盟で悩ます英国の非友誼的態度に外務省も対英方針転換を痛感
日本、不戦条約の勧告を一蹴
聯盟の干渉は断乎排撃・日本は表決に拘束されず・政府が中外に声明
露国の黒竜江軍援助に我軍も自衛手段か
海軍大異動・来月発表
黒竜江軍遂に我軍と交戦
激戦昼夜・我軍第二陣地占領
満洲事件情報で後手負けの外務省・聯盟側は上海で刻々の情報を入手
外相、聯盟に「余儀なく応戦」と反駁的回答・回答全文
聯盟事務総長に断乎抗議
松平、吉田両大使をパリに急派
日本の北満進出を露国は絶対阻止・黒竜江軍抵抗の真相
馬氏、我が方の下野勧告を拒否
満洲事変解決の日英米秘密交渉の内容・裏面に英の遠謀秘策
解決あせる外務当局、英の術策に陥る
米国務長官の満洲問題発言に外務当局は憤慨
天津軍・総理事館が天津交渉の真相を発表
熊本市で陸軍大観兵式
我が軍の絶対的自衛行為・陸相が中外に声明
聯盟再び危機・芳沢代表の「休戦」承諾に絶対反対の厳重回訓・我方の陣容建直しか
訓令無視に憂慮の外務省
第三次聯盟理事会の決議草案
決議草案の修正と留保条項
ブリアン議長、停戦要求の警告文
陸軍当局、聯盟の越権と憤慨
米国務長官の声明に外務省は憤激し痛烈なる反撃
黙過し得ぬ無統制論・陸軍当局談
ス長官の陣謝的釈明に外務筋は打切り・軍部はなお問題視
根本方針を覆すな・軍部が最近の外交経過を憤慨
撤兵強要の新条項に断乎反対を表明するよう訓電
錦洲の現状維持承認から自衛手段の必要を痛感・軍部が対策を協議
本庄司令官が重大声明
金谷参謀総長の後任を閑院元帥宮が御内諾
第二次兵匪総討伐令下る
閑院元帥宮、参謀総長に御就任
奉天以北の匪賊討伐に成功
米英仏三国が錦州攻撃防止の警告・首相は一蹴
軍部も干渉を一蹴
関東軍も無視
自衛上やむなき行動を世界の興論も承認・三国大使に手交し発表
遼西の形勢切迫し、朝鮮から混成一旅団を満洲に派兵
錦州攻撃続けば米は再び抗議せん
我軍、溝〓子に入城
経済・産業 経済一般・産業・交通・通信・運輸・社会福祉・労働・関連話題
一九三一年の国際経済
昭和五年の対外貿易・前年比六億七千万円の激減
昨年の生糸輸出高・三億六千万円の減少
あすは金解禁記念日・ウ銀支配人レイ氏の功を讃える島津財務官
世界の港をめぐる見本市船・四―八月にさいべりや丸を利用
遂に客車失業時代・急行の客車を減らし六十八台で四十万円浮かす
日本の金で建設し収入は支那側が独占・四鉄道で悩む満鉄
日満連絡運輸会議開く
海軍職工九千二百名を整理・手当総額六百三十万円
昨年の米実収高六千六百八十八万余石・前年比七百卅二万石増
東京がスの値下げ決る・俵商相が談話を発表
好景気の丹後縮緬・機台七千五百を突破
日本の金解禁は高価な犠牲・シユンペーター教授の講演
関門海峡に吊橋建設計画
満鉄、東支鉄道の運貨競争に大狽狽
函館税関内の対露貿易が十三割強の激増
みかん輸出独占に反対、全国同業者が門戸開放を叫ぶ
カニ缶の輸出好調
杵島炭坑で二百八十名整理
どうなる我が北洋漁業権?・ロシアの底意は?漁業権の沿革
全国の製糸工場一斉休業に入る
全国産業団体連合協議会が労組法案反対の理由を声明
綿布の輸出・昨年は一割三分減
季節工業に時間延長を許可され女工幼年工に苦難
松江市の大事業・湖岸道路計画が一年三ケ月ぶりに実現
清水トンネル完成・工事十年、殉難四十九名
「婦人労働者の母性本能を守れ」暉峻博士が工場法改正を力説
我国初の純国産飛行機成る・六人乗りのフォツカー旅客機
製糸恐慌の嵐の中に片倉・小口の企業合同成る
見島系炭坑で一千余名を整理・坑内女子労務者は姿を消す
借金王国長野県に勧銀が整理の大ナタを振ふ
海軍々縮の犠牲・職工八千二百名を整理・解雇者と給与
日本郵船と大阪商船が提携に正式調印・協約内容
製糸女工の貨銀不払額百万円を突破し人員は三万八千余・東京府廿七県下の実態
全国の自動車数わずか九万台・官公署用は六分・種別は二百七十七種
全国事業家の大同団結成る・全国産業団体聯合会規約を可決
支那側の声明で島根県漁業が大打撃・百屯未満の外国漁船締め出し
三池、宮ノ原坑を休業、七百五十名を整理
東京却売物価が大正五年来の暴減
長野県の十九・六十三両銀行が合併協定
減俸の余波・小売物価が大下落
第一銀行が古河銀行を買収
戦債猶予と日本への影響
倉紡が職工三千名の減給実施
我が国の年総生産価格は約百卅八億七千万円・商工省発表
山下と東洋両汽船会社が共同経営へ進展・八月から実施
天候不順で米価が騰貴・各地とも凶作を予想
人口四百万人目標に大東京水道計画成る・奥多摩に十億立方呎の大貯水池・工費三千万円起債
八十二新銀行の創立成る
農作物価の暴落で田畑価格も激落・本年度勧銀の調査
労働争議が激増・本年は驚異的新記録か
千島開発に第一歩・北海道協会が宣言を発表し興論を喚起
五大銀行への予金集中・全国普銀予金合計の三割八分二厘を占む
日支衝突に株式市場大動揺
財界も諸懸案の徹底的な解決を要望する強破決議
インド関税引上げで人絹に大打撃
日銀が各種日歩を一律二厘引上げ
多難を予想される歳末の金融界
不況のなかの各国経済の現状
紡績操短率を五分八厘拡張・紡績聯合会で決定
大勢悲観のわが綿糸布輸出
日銀、再利上げ断行、各種日歩一律に二厘方・市場への影響
今年の酒造高は六割減・失業者は六万人・業者は増税反対の全国運動
ドル買総額三億八千二百万円
十月の銀行合同状況
八幡製鉄、八百八十二名を整理し通告
金再禁止の場合は日銀政策一変せん・旋回点に立つ財界
政変来で金再禁止の気構え強く買い買い買いで諸株奔騰
各市場沸騰・新東株十二円高、鐘紡七円高、生糸四円高、綿糸十円高
犬養景気爆発し東株立会停止
再開の東株市場さらに奔騰
正貨現送困難となり正金銀行苦境に立つ
さすが安達さんの牙城・熊本の警官百余名辞職
本年の貿易は入超約八千万円・前年より入超二割減
北海道の石炭埋蔵量八十五億五千余万トン
文化 学術・教育・芸術・芸能・出版・報道・関連話題
谷崎潤一郎氏が美しいお弟子さんと再婚
ヴァイオリンの天才少女現る・十二歳の諏訪根自子ちゃん
初舞台の気焔を語る猿之助
地方小学校教員の窮迫度加わり、当局も対策を協議
今や金殖時代・大当りの金儲け方法の出版物
教育放送を来月から実現・テキストは四月から開始
蒲田の新進女優連・新春座談会
左国次がシラノ劇と来月帝劇上演
新潟高校で卅名処分・極左運動や結社組織で
「研究費が欲しい」学界の権威が学士院で初協議
酒とカルモチンと胃散・徳川夢声の禁酒談
一青年の世界的発明・驚くべき航空発動機
同志社大が新設の社会事業科講師に杉山元治郎氏を招く
マキノ争議解決
谷崎潤一郎氏が婦人記者と結婚の運び
早大再び不穏・十九名の退学処分から
今東光氏が愛妻とも別れて仏門に精進
円本時代も夢・印刷業界も深刻な不振
あの平凡社もついに閉店
邦画もトーキー時代・各社の思惑
慶大学制改革は飽まで実施・盟休事件で学校側は強硬
授業料帯納で京大に除名者続出
阪妻プロの旗揚げ・千葉県谷津に撮影所を建設
学士院賞の五氏決る
猿之助一派が松竹復帰・残党が新春秋座を結成
単行本か豪華本か・円本洪水その後の出版界
山田・近衛両氏が劇的な握手・ハルピンの旅舎で五年ぶりに和解
恙虫と発疹チフスの病源体を発見
阪妻が旗揚めぐり一問題・黒竜会を袖にし国粋会と結ぶ
川村博の恙虫病源体新発見に真向から反対・愛知医大の林医博の決意
鼠公の見た芝居小屋の裏側
小学校教員の全国的減俸に帝国教育界が反対運動
歌劇「お蝶婦人」原作者とお蝶夫人の素性わかる・作家の令姉が講演
蒲田の美男俳優が心中
大阪帝大やっと開校・差し当り医学部のみ
官費学校いま花盛り・海軍経理学校は六十七倍の競争率
教員俸給の不払ひ千二、三百町村に及ぶ、最も多い福島県
原阿佐緒女史が市村座に出演
規則違反は興業停止・警視庁が映画館取締に厳罰方針
私立の医大や医専が受験料で俄か成金・日大は二度取り
東西の合同成り大松竹王国が実現
さらに廿四教授が辞職、大谷大学講座はガラ空き
静岡高校の紛擾で主謀者五名を処分
生き蛇十数匹を観覧席へ投げ込む・左団次への反感?大騒ぎの歌舞伎座
出版検閲懇談会を内相官邸で開く・双方意見を交換
悲鳴をあげる道頓堀の芝居茶屋・松竹が茶代廃止を示達
仏映画「巴里の屋根の下」を観る
極左学生・最大の動機は貧困・八割まで成績優勝・文部省の調査結果
春秋座の大部屋連が生活保証問題で猿之助宅へ押寄す
名古屋医大に騒動の火の手・学長の弾圧に助手・副手・校友が奮起
松竹相手に三角同盟か・演舞場と小林一三氏と猿之助
慶大の軍教学生が陸軍廠舎で乱痴気騒ぎ
純国産施設を誇る・帝大航空研究所が開所式
岡山医大が六年間に博士百四十名を製造
「文戦」が大分裂・除名組十一名が新同盟を結び対抗
春秋座が大分裂・脱退組は「前進座」を組織
出産で休養中の助教授をクビ・上野音楽学校で問題化
学長が自決せねば助手団が総辞職・ぶり返す名古屋医大問題
発行数と禁止数から見た最近思想界の動き・興味ある出版物統計
学生の思想悪化に怯え、文部省も調査委員会を設置
演芸とキネマ告知板
レビューガール時代・東京だけで千人を超える
高田早大総長が辞任
出版界の受難時代・霜枯れ時に四苦八苦
早大新学長に田中穂積博士決る
仏大統領から菊五郎に芸術勲章
帝大法学部学生廿五名に停学・牧野博士締出し事件
日本初の女の小学校長・淡島寒月翁の娘木内女史
梅蘭芳と五月信子が北京で合同劇
反高田熱高まり早大再び動揺
お盆の浅草・各館の入場料金一覧
青年学校制度の具体案成る・勅令と省令内容
ナップの宣伝斗争・農村のプロレタリア化へ運動方針を一変
高校を大学予科とし、小学校は国民学校と改称・文部省議で決定
全協糸の夏季講習に校長・訓導八名が参加
赤色講習会出席の校長・訓導免職
東京の地穀沈下、大震以来一尺六寸・震源地は隆起・東大の実測結果
帝国美術院が行詰り打開に帝展と縁切り
伝明追放に高田岡田両俳優が突如同情退社・松竹は大狼狽
松竹映画俳優脱退劇の黒幕に政界実業界の大物が新会社設立の計画
藤間静枝が家元に苗字を返上、藤蔭流家元を総称
天中軒雲月が再起絶望か
松竹楽劇部女王に昇進の路開く・水の江滝子を名題格に
伝明を残し脱退組は全部松竹へ復帰す
京大学生消費組合が解消勧告拒否
旧校舎に篭城中の商大生・デモの終りに警官隊と大乱斗
舞台から銀幕へ返り咲く?帝劇女優連・自滅をまつか皮肉な松竹
如水会が篭城解散を勧告か
商大騒動好転・文相の言を信じ一斉登校に決す
マキノキネマ争議解決
不況の出版界で「満蒙」が唯一の宝庫
京都府立女子専門学校廃止問題紛糾・廃止反対意見書を配布、各方面を訪問
入江たか子が独立プロ創設へ
一年間にトーキー画十二本作製・松竹の凄い意気込み
AKの「来年の景気」座談会で金再禁止賛成は一人・閣議で重大視
スポーツ スポーツ一般・碁将・棋・関連話題
相撲道復興の兆・春場所番付発表
慶応が同志社を四年ぶりに破りラグビーの覇権を握る
横綱宮城山が引退・略歴
この不景気に名投手宮武が初任給三百円で日蓄入り
日本の柔道が異常な勢ひで欧米に流行
日本の拳斗選手スケッチ
日本初の学生スポーツ受難史・七里ケ浜に建碑
野球選手の内職かせぎ問題化・民間チームに出て金銭の報酬を受く
野球選手争奪の怪事実暴露・元平安中学の伊藤投手が十六日間雲隠れ
学生スポーツ浄化に帝大が一石を投ず
大角力夏場所新番付発表
対明大二回戦を控えて小川投手が入院し早大に大打撃
スポーツ界に活躍する女性ナンバーワン紹介・人見絹江と前畑秀子外
神宮球場血で汚さる・慶明二回戦のボーク問題から応援団に投石
宛ら修羅場の球場前・写真班を袋だたき
ボークの新規則通知の不徹底
ノーゲーム問題解消・理事会は応援団の暴行に強硬態度
明大、今シーズンの試合を遠慮
明大応援団暴行問題・我国スポーツ界の維新
池田審判長が辞表提出・ポーク問題が再然
「赤色スポーツ団」の全国的確立を計画・十名検挙・指令版を押収
赤色スポーツの魔手、女学校にも及ぶ、府立第一高女中心に七校
早大、慶大を破る・伊達投手が三日連投の新記録
織田、三段跳に世界的記録出す
血しぶき浴びて躍り出た拳斗狂時代
第五回都市対抗野球組合せ決定
第十七回中等学校野球大会の廿二代表決る
日米対抗水上・日本が五点リード
十七点の大差で日本優勝・対米水上競技終る
東京軍が再制覇・第五回都市対抗野球大会
大錦が愈々文楽へ・語り口も堂に入る
中京商業が優勝・全国中等野球
天晴れ牧野少年・八百米自由型に世界新記録を出す
立教が十年ぶり初優勝・秋の六大学野球リーグ戦
三段跳と走巾跳に世界新記録・神宮体育大会で織田と南部の大偉業
日米野球戦開かる・第一戦は米軍が立教に先勝
東京府、野球入場料に課税・予算内示会で発表
武蔵山が拳斗界に進出?突然の行方不明に大混乱の相撲界
日米大野球戦閉幕す
昭和六年度の陸上十傑を発表
廿銭以上のスポーツ入場料にも課税と決定
海外 海外ニュース・外地の日本人関係記事
世界的な失業洪水・国際労働事務局の発表
ドイツの失業者・半月に卅八万人ふえる
南メキシコに激震・一都市全滅
国際法廷裁判長に安達博士が当選
大ワシと飛行機が衝突し二名惨死
アンナ・パヴロア死去・日本でもお馴染みの舞踊家
東支鉄道がシベリア鉄道で大豆を欧洲へ輸出計画
蒋氏、胡漢民氏を拘禁し辞表提出を迫る
インドに種族斗争・死者卅、負傷百余を出す
日本の座礁船に海賊が襲ひ必死の防戦
中米ニカラグワに大地震・死者五百余名
田中路子さんがウインと老富豪と結婚
スペイン革命成り皇帝退位、共和政府を組織
フランス大統領にゾーメ氏当選
奉天の巡警と群集が我が婦女子を襲ふ
国際連盟で漢法薬を研究・近く各国に委員会任命
奉天の支那巡警、我警官を殴打
通遼の我農場へ支那兵が大挙襲撃
仏国で遠足の大惨事・遊覧船が顛覆三百名が溺死
世界不況対策に戦債払いを一年猶予・米大統領が各国に提議を声明
世界的フーバー景気を現出
英国が率先してモラトリアム発表
フランスは条件付で受諾
世界早廻り機が八日十五時間五十一分の大記録で達成
五百の支那暴民と日本警官隊交戦・第四聯隊出動の形勢
米国に熱波・一日の死者二百六十
モラトリアムで米仏交渉終り、国際会議招集の運び
東北四省で全鮮人を圧迫・東北政務委員会で決定
南京政府、朝鮮騒擾事件で遺憾の意を表明
仏の財政援助も望みなく独国立銀行取付け騒ぎ
独、全銀行の預金を保障する緊急令を公布
独国内の物情騒然・ダ銀行も破綻
暴圧と窮迫に泣く在満の鮮人五十万
無念、落下傘で難を免る・パリ・東京無着陸飛行の椿事
全国あげてドイツを援助・国際決済銀行首脳者会議で決定
全ドイツ銀行に二日間休業の緊急令公布
資金五百万元を準備・上海の排日計画の内容
朝鮮事件・わが回答に王氏反駁・日支間の公文書発表
エログロ戦線・欧米にも秋風
広東との提携成り閻錫山挙兵決定
全欧財政安定策に関係国大臣会議を招集、わが代表は松平駐英大使
北支時局重大化・広東側と通じ反奉軍優勢・南京政府にも大脅威
仏国が要求提示し独逸側は回答を留保
ドイツ救済に七国政治家会議、英首相室で開催
ドイツ経済援助七ケ国会議で決定した大綱内容
スペインまた戒厳令・各地に武装衝突起る
ドイツの金融界更生す・全銀行の支払ひ制限五日に撤廃
日英間を九日七時間で翔破・空の珍客東京入り
世界早廻り機、ハバロフスクから一気に飛来
独賠償金一ケ年モラトリアム案調印さる
上海の日貨排斥悪化の一途
大洪水の漢口日本租界に海軍陸戦隊と居留氏が必死の防水工作
中村大尉、一行三名と共に支那官兵に虐殺さる・当局は厳重抗議
耳鼻をそぎ手足を切断
証拠消滅を図り死体を山地で焼く
青島の国粋会本部が支那人に襲撃さる・邦人の負傷者六十名
赤字切り抜けに失敗、英労働党内閣が総辞職
江蘇省に大水害、死者二三十万
片山潜氏危篤・枕頭に次女の愛子さん
中村大尉虐殺事件は全く日本のデッチ上げ・王正廷氏正式に声明
国民政府、排日を決議・飽まで経済断交を継続
証拠をつきつけ有無をいはぜず解決・学良氏も大尉事件には心痛
日支合弁の鞍山鉄鉱公司に果然回収の魔手
満鉄総裁の一行が馬賊に襲はる
奉天付近で馬賊が支那人富豪を襲ひ金品強奪、三名射殺、婦女子廿名を人質
中村大尉事件で確証の数々
蒋介石が排日演説
奉天と電報交換・下手人に手当卅元・証拠湮滅を飛行機で確かめる・中村大尉事件
支那側の調査隊が虐殺の事実報告
中村大尉事件で四項目の要求提示
三氏のうち二氏は墜落死・パリ東京間飛行の搭乗者
中村事件で林総領事が細目要求を提示
英内閣の減俸案に海軍が不満で演習計画は中止
中村大尉殺害を支那側正式承認
支那兵が満鉄爆破し関東軍遂に応戦命令
政撃軍主力が奉天城内に突入し市街戦
奉天城内を保障占領、武装解除
日本与し易しとみて難関切抜けの苦肉策、蒋張合意の満鉄爆破
学良氏、奉天占領の報に愕然
学良氏、無抵抗主義を電令
南満守備に全力・陸軍省発表
わが軍の配備状況・関東軍司令部発表
本庄司令官布告
国際聯盟は衝突事件の声明要望
世界に是非を問ふ・王外交部長談
満洲事件は公然の敵対行動・欧洲一般の意向
支那暴民、安東県の鮮人部落を襲ふ
英国、金本位制停止・株式取引所も臨時休業
ハルピン市に危険迫り内地帰国を増援せん
満洲事変に国際聯盟動く・国際戦争と解し拡大防止の再勧告か
満洲各地の情勢・兆南の邦人虐殺・通遼の引揚邦人が土賊に遭遇
香港の邦人多数が虐殺さる
民族自決主義に基き満洲に新政権樹立・維持委員会を中心に袁金鎧らの要人が着手
学良氏は下野の外なし・新政権樹立は殆んど決定的
東北四省一丸に、新政権の確立進捗す・主盟は袁金鎧か干沖漢
新政府の三大原則決る・軍閥を排し支那本部と絶縁
吉林独立政府成る・蒙古にも独立運動起る
蒋氏、和平解決を求め若槻首相に密使を特派
支那敗残兵が大挙して鮮人数百名を虐殺・長春の我一個大隊が出動
奉天新政府樹立は黙過し得ず・我軍暗に警告的回答
支那側の計画的暴挙の証拠・王以哲の日記を発見
蒋氏の下野を中心に広東と南京の妥協成立
満蒙三千万民衆の楽土建設を熱望・本庄軍司令官が声明発表
太平洋初の横断に成功・四千七百哩を一気に翔破
孤立無援を嘆き、張学良氏が下野外遊を表明
ドイツ遂に独裁政治化・国家緊急令発布さる
幼児を負ふたまゝ惨殺された鮮女・孤家子地方虐殺の跡
西安地方の暴状・避難邦人語る
敗残兵しきりに出没
我飛行隊、錦州を爆撃
我が錦州爆撃に国聯理事会を繰上げ開会
不況の波動強まる各国経済の現状
日本に戦争中止の公式保障を要求せん・緊急聯盟理事会
満洲で軍隊と領事がいがみ合ふ
再度の反対押切り米国に招請状を発表・聯盟理事会の決定
米国参加の聯盟理事会開く
平和的解決のため日支両国へ注意を喚起・秘密理事会で決定
発明王エヂソン翁遂に逝お
日支直接交渉に信頼・理事会の空気やゝ好転
来月十六日までに徹兵完了・五ケ国会議の決議案に芳沢代表反対
日本案を否決、理事会決議のまま可決
聯盟の権威地に墜つ・理事会の表決会議経過
露国、黒竜江軍を尻押し?北満の形勢重大化す
大馬賊団と交戦し警官三名負傷
英総選挙に保守党が大勝利
一行四名を銃殺し遺骨を砕いて証拠湮滅はかる・中村少佐一行虐殺事件の真相
満洲事変を中心に英支が秘密提携・対支貿易保護を条件に日本を抑圧
在上海邦人紡績の全工場閉鎖
露国が黒竜江軍に多数の武器供結
在満八十万の鮮農に惨殺・放火・略奪など非道極まる支那敗残兵
黒竜江軍がトウ昂線を破壊
馬占山軍が戦斗準備・張氏に日本軍打倒を打電
黒竜江軍遂に我軍と交戦
馬占山軍潰滅・二昼夜の激戦後に我軍第二陣地占領
在満邦人の赤化陰謀発覚し大検挙
反張学良の暴動起り天津は大混乱
天津駐屯軍も戦斗開始
馬占軍が逆襲に南下
兵匪一せいに満鉄を襲ふ
対日戦斗準備を・張学良が南京に電請
馬占山氏、総攻撃命令を発す
馬氏、下野勧告を拒否
「日本軍の錦州進出計画を懸念」米国務長官が記者団に言明後に釈明的取消し
天津の和平交渉決裂・我軍直ちに戦備を整え真相発表
満洲事変で第三回聯明理事会
大興東方で黒竜江軍を撃退
馬占山、我が全要求を拒絶
我が軍総攻撃で黒竜江軍潰減・一挙にチチハルを占領
芳沢代表、休戦案を受諾し聯盟再び危機
聯盟の対日感情、対満政策で悪化
天津の支那軍、日本租界を砲撃
ブリアン議長、日支両国に戦斗停止を要求・警告文内容
支那側が誓約を反古・天津事件真相
錦州攻撃は侵略的行為・米国務長官が重大声明・幣原外相との誓約を公表
ス長官、会談発表の非を認む
日本の興論激昂に狼狽・国務長官が声明否定の経緯
我ロンドン大使館を深更、暴徒が襲ふ
日支双方が声明・聯盟理事会大詰
張学良、東四省奪還の決意固む
わが修正要求を容れ、聯盟決議草案を可決
決議草案の重なる諸点
日支紛争の聯盟理事会決議が満場一致可決さる
匪賊討伐を留保し決議案受諾・理事会の討議経過内容
日本の主張全て通る・我が代表部に歓声揚る
米国も同意を表明
蒋氏が辞表提出・一切の公職を去る
安寧秩序を破る者は断乎排撃・本庄司令官が声明
兵匪初めて満鉄駅を占拠
錦州軍に一週間内に撤兵要求
第二次兵匪討伐令下り、三方面より出動
奉天以北の匪賊討伐全く成功・出動部隊原地に凱旋
三国干渉に首相の態度強硬
某国駐露外交官が広田大使暗殺を企つ・労農政府が陰謀暴露し本国へ送還・陰謀の内容
満鉄沿線匪賊討伐令下る
森・多門両中将に満鉄沿線匪賊討伐令下る
広田大使暗殺陰謀者はチェコ大使館書記官と判明
南京新政府の陣容、注、胡、蒋の三頭政治が元旦を期して成立
某国の斡旋勧告で張氏が錦州政府を関内に移動
関内総撤退を約し追撃猶予を我北平公使館に申入れ
錦州軍、総退却を開始
錦州軍一部撤退は某国公使の策動・日本を国際的不利に導く狙ひ
我が軍、溝〓子に堂々入城
社会一般 世相・話題・天地現象・事故・犯罪・司法警察裁判・紛擾・医事衛生
ぐんぐんのびる大東京の姿・荏原町・大森・新宿・西巣鴨・尾久町
市が極貧者九千所帯に妊娠調節を実施
ジャズに追はれる郷土の娯楽四百種・対策は樹てたが悩みの文部省
不況なお去らず・名古屋の失業者救済事業にみる
暴落のおかげで銀の実用化時代・需要のふえた銀製品
高松市商店街が一せい消灯・電灯料値上げ要求を拒否され
猛吹雪で列車が正面衝突
急行列車が脱線顛覆・死傷二百数十名・山陽線河内駅付近の惨事
六十トンの小帆船で南洋喰人島へ開拓に乗り出す
卒業生売込みに新傾向・各大学の当局にきく
未曾有の人権蹂躙事件が五年目に暴露・犯人として獄死した田宮の調書現る
産児調節連盟が国際産調聯盟に加入を決議
国際連盟婦人部が発会式
女巡査設置は時代の要求・警視庁当局の談
要視察鮮人学生に高等係が絞殺さる
小学卒業生の前に鉄壁の就職難・当局も求人開拓に必死
覚王山の法灯益々暗し・新役員は金庫を破り、反対派は文部省に猛運動
砂の採掘場が陥没し十三名生埋め
けじめのある上海のエロ・警視庁保安部当局の視察談
医博まで求職広告・ぐらつく安全地帯
活動写真常設館の男女席を撤廃・警視庁が全国にさきがけて
極左学生と市電従業員四十余名を検挙
大人気の三等寝台・初日は満員
選挙違反の判決に大審院の失態
煙草元売捌業者が結束して廃業届を提出・直営反対の陳情空し
六人の愛児を抱き差別に泣く・水平社が解決に動く
電灯料値下げ運動、全国に燃え拡がる
新宿三越の赤化運動暴露
エア・ガールを十名予選・飛行機に乗せた上で採用
百貨店の圧迫に大阪小売商の抗争
全国囚人に休日・毎年二月十六日に決定
お役人の煙草屋さんが配給開始
幼児を抱いて飛込み自殺・音楽家東儀氏の令嬢・木村美智子夫人
就職閉鎖の冷い春・殊に哀れな私大新卒業生・早慶法明の窓口にきく
村民三百余が松本署へ殺到・東筑の電灯争議悪化
西日本一帯に雪・みぞれ・暴風
菊水丸が仏船と衝突沈没・七十余名絶望
名古屋の地価惨落時代
東京に大正十四年来の大雪
百数十名の警官が工場を包囲・暴れ狂う大阪の日本橋梁争議団
赤色テロ国の一味廿余名逮捕
在留支那学生の共産党組織の陰謀発覚・一味卅四名公判へ・逮捕までの経緯・記事解禁
明日の食物がない樺太移住民三百十戸が悲痛な陳情
アパート栄えて下宿屋さん大恐慌
支那人行商団が日本婦人十数名を誘拐・大阪府外事課で逮捕
女房連が重役宅へ座り込む・日本橋梁争議
山下源太郎大将逝去・略歴
政府の米買上げに沸き返る非難・市価より安く大農だけがホクホク
山梨前総督は無罪・贈賄側は有罪・朝鮮疑獄事件の判決
神戸の支那人が銀七千貫を輸入
露国が罰金四十六万円を要求・軟弱外交の犠牲になる函館漁業家
銀の暴落で支那への旅行者激増
阿仁銅山の廃坑から従業員が大挙し東京本社へ押寄す
西本願寺に女の坊さん出現・近く規則を改正
廃兵一万七千に鉄道無賃乗車の傷痍記章を授与
大森署の人権蹂躙が議会の質問から暴露・嫌疑者を拷問し発狂死亡さす
トルストイ翁の遺子が赤露に背いて日本へ
ギンザ・カフェ新八景・マッチガール、新橋魔の関所ほか
アマヅン開拓に学生五十名が移民計画
無産派大会の群衆、幣原