新聞集成昭和史の証言 第4巻
皇室 天皇・皇后・皇族・宮中行事・宮内省関係・関連話題
昭和五年
聖上「初緑」に召され、けふ観兵式
宮中の歌会始に両陛下臨御
高松宮殿下が御成婚
陸軍記念日に聖上親臨
帝都復興記念祭に行幸
帝都復興に勅語・宮城外広場の復興祭に臨御
聖上、畏くも更に変形菌の新種を御登見
東久迩宮殿下を日本新聞協会総裁に奉載
若槻・財部両全権が拝謁・有難き勅語を賜はる
高松宮両殿下がロンドン御安着
高松宮御召自動車が衝突事故・両殿下とも御無事
緊縮の御趣意から六ケ所の離宮を御整理・金鯱城は県に御下渡し
聖上、明治節に青年団を御親閲
宮内省も数百名を整理
学術祭発明家十氏に午餐を賜はる
名古屋離宮下賜の有難き御沙汰
静岡と小田原の両御用邸・有償で払下げを内示
政治 国会(府県会)政党・行政・財政・法令・選挙・関連話題
無産党、総選挙に大量出馬・主な立候補を予想
金解禁の決行に当り官民一到の大緊張を望む・浜口首相の声明
金解禁後の活路は経済的基礎の確立・井上蔵相の声明
金解禁の実施に際して
金解禁の実施・問題は今後にあり
政友の牙城めざす昭和第二の解散迫る・既往の解散劇を回顧する
衆議院遂に解散
小数党内閣の国策遂行困難・政府が解理由を声明
総選挙は二月二十日
慌てゝ解散する必要はなかった・犬養総裁談
議会解散の時日・内閣・議会回数と解散理由一覧
言論の自由確保と選挙の公正・総選挙を控え首相が地方長官に訓示
選挙運動員の報酬協定額を決定
選挙に諺文字も有効と決定、地方長官に通牒・活気立つ無産陣
期せずして対陣する応援団の好取組み・総選挙いよいよ本舞台へ
被告候補の推薦状問題・政府与党は黙殺と決定
大衆党の首相告発に検事局は慎重
目につく小冊子と広告文の対抗・今度の総選挙の新戦術
選挙とともに一円紙幣両賛が激増し日銀が取締りを厳命
選挙防害の疑いで第二の本田を取調べ・断念科目あての芝居か
立候補届出を締切り最後の決戦へ
総選挙結果・民政党が大勝
第二次普選当選者氏名
政局これで安定・首相が声明
新派の長老福井茂兵衛氏逝去
惜しまれる安部氏ら落選の大物
「審判から審判へ」総選挙の結果
供託金没収は全国で六十二名・前回の約半分
総選挙の棄権率一割六分強・前回より三分四厘減
総挙違反の起訴数千四百九十五名
糸価補償法の運用決る
朝鮮の地方自治権確立問題で貴族院が斎藤総監に説明求む
糸価補障額千二百五十円に決定
一部の利益偏重と補債条件に非難
教育費増額問題・一部負担から全額主義へ・朝野政争の歴史
地方無産党十一派の戦線統一団体成る。議長に堺利彦氏
労農党の合同提議を社民党は拒否
軍縮回訓案めぐり外務と海軍が対立・双方の主張点
政府、妥協案を容認し海軍例も折れる・軍令部は飽まで反対
日本・妥協案を容認へ・軍縮による節減額も考慮・枢府と貴院説得に重点
若槻全権への回訓は幣原外相が自ら起草・政府は難関に直面
首相・軍縮回訓の成行き憂慮
財源殆んど枯渇し来年度予算は編成難か・新政策の実現は絶望
ロンドン条約と朝野両派の態度
政民両党が婦選案を競って提案・婦人公民権につき市川女史談
軍縮条約問題で首相に迫る前田・内田・鳩山三氏
堀切東京市長が辞任
陸軍大臣事務管理問題で政府と陸軍の妥協成る
事務管理問題が逆転・陸相の第二答弁書・野党は反発か
今議会の呼びもの・社会・資本両主義の可否を論争
政争を刺激するので議会は欠席・財部海相が記者に語る
鵜沢氏、軍令部条例で国防の意義を究明・貴院予算総会
婦人公民権案・衆院委員会で可決
財部海相の放言に注意の急電
政府・生活不安除去の対策を練る
恐ろしい斬捨て御免法、衆院本会議を通過・刑事局長にきく
第五十八議会終る・禍を残した統帥権問題
婦人公民権案・貴院で審議未了
首相、東郷元帥に了解を求む
財部全権の一行帰京・首相官邸の臨時閣議に報告
統帥権問題の論議が具体化・政府いよいよ苦境に
軍令部長と財部海相が第二次会見・政府「遺憾」を表せず円満解決期す
軍部と政府の板挟みとなった海相
「斬りすて御免」に非ず・司法省が盗犯防止法の解釈を発表
東京市長を永田秀次郎氏が受諾
ロンドン条約手続上の失態で枢府が政府を糾明せん
関東軍司令官の後任に菱刈大将
小作法と相俟ち小作人組合法制定・農林省の方針決す・町田農相訓示
関西事業家が協定し教府の労組法案の反対運動を展開
京浜資本家団体も協議会・労組法案に反対
阿部次官を無任所相に任命、臨時陸軍大臣として宇垣陸相を代行・宇垣陸相辞意から留任の経緯
明年六月末日で煙草元売捌人制を廃止
群衆の万歳裡に若槻全権帰京・徒歩で宮中参内・全権の車中談
兵力覚書は海軍内の取極め・政府は拘束されずと解釈
兵力量問題・首相の責任重大・枢府側の意向
母子扶助法の制定要求・社民婦人同盟が決議
首相に労組法反対の決議文を手交
郵便貯金の利下げ方針決る
逓相の経済好転第五項目概要
組合法獲得の共同戦線成る・無産四派の斗争方針決定
実質的論拠から統帥権問題を重視・枢府の形勢なお検悪
製鉄所の民営と生保の官営・与党の時難転換策
埼玉県六十六ケ町村代表者が各大臣政党に窮状を陳情
条約否定運動には徹底的に戦ふ・幣原外相が決意を語る
政府、ロンドン条約御諮詢奏請の手続きを決定・枢府とは一戦辞せず
「全国大衆党」の下に無産三派が合同議長に麻生久氏を推す
官吏減俸案再び断行か・内務省の意漸く動く
我が国庫は空前の窮亡
回訓決定時に加藤大将諒解の事実が判明・政府、枢府の誤解氷解と楽観
枢府の奉答文提示要求を首相は拒絶
断乎、枢府と衝突せよ・法相以下が強硬意見
提出要求は当然・枢府側なお強硬
ロンドン条約案の枢府精査委員九名決る
農漁山村の失業救済に八千万円の低資を融通・農林省が具体策考究
再び高級官史と議員の減俸案・与党の少壮組が申合せ
枢府の海軍条約案審議の方針決る
海軍条約の質問は持越し・第二回枢府精査委員会・三相説明要旨
地方長官の大更迭発表
政府・言質を取られる・条約案精査委員会
歳入欠陥九百余万円を暴露・我財政史で画期的出来事
ロンドン条約否決論・枢府委員間に台頭
枢府内に横溢する反英米追従外交
統帥権干犯問題で海相が苦境に
統帥権問題で水掛け論・加藤軍令部長の召致要求に政府は拒絶
条約の実験論に入る・枢府新たに政府追求
第七回枢府審査会詳報
枢密院の黒幕で糸を操る二上官長
河合大将と財部海相が兵力量問題で一騎打ち
兵力量に関する海相の答弁・日米戦争論を極力否定
条約審議休止か、直ちに可否を採決か・枢府の形勢重大
政府、枢府と決戦を覚悟
女子の政治結社加入を許可・内務省治安警法改正案を来議会へ
枢府は依然強硬・審査不能を決議せん
政府は楽観・これ以上の資料提出要求は絶対拒否の方針
首相の突張りで枢府と正面衝突・政局正に重大化す
精査委に不満の顧問官は政府に味方せん・本会議の行方微妙
枢府側不利と見て伊東委員長が態度緩和
ロンドン条約案を全員一致可決・枢府審査会
政府も警戒する上奏文の内容・一種の条件つきと見られる
枢府遂に屈服・憲政の為に祝福す
政府の言責に信頼して可決・枢府のロンドン条約審査の報告書
調査員二十五万人を動員・国勢調査実施さる
海軍条約、御批准完了
石井顧問官が倉富議長の失態を痛撃し、首相も枢府に一矢・御前会議の経過
枢府の欲する処は政府の欲せざる所・伊東委員長が演説
平和史上の一新紀元・首相の声明
政府の米殻対策・根本的再建の要
農林省、中小農家対策を急ぐ
財部海相の更迭と首相の責任・来議会に重大な禍根
政府米十万俵を投売り・三井物産に内命し上海方面へ
果然内部から枢府改革機運・事務規定改正に着き
政府は大賛成・枢府の改革
米殻法改正の骨子・米殻基準案を米価調査会に付議・基準価格要綱
河上・大山両氏抗争激化し労農党が解体の危機
労農党・河上博士ら四氏を除名
蔵相、統計により軍部を説得せん
十四億四千八百万余円・明年度一般会計予算案・内訳と各省予算
臨時総理に幣原外相決る
資本家側の反対で労組法案を修正
選挙資格を二十歳に低下・選挙革正委の総会で可決
失業救済公債に三千四百万円承認
社民党大会、合同案を否決
満蒙の権益擁護に帝国は重大決意・新敷設線の分野を決定せん
国旗掲揚の方式を統一・各省に通達
血で血を洗うスパイ警察・政府内部でも重大化・けふ閣議で意見交換
電信電話の民営案を提出・実施は明後年・閣議決定
労組法案の前途危うし・苦境に立つ安達内相
中野正剛逓信次官が辞職
政民両党が議事堂の争奪線・血を流した石川県会
第五十九議会召集さる
淋しく送られる一九三〇年の政界
軍事・外交 対外交渉・陸海軍の動き・関連話題
若槻全権、補助艦制限協定の実現を力説・軍縮第二次総会
大巡の対米六割は絶対反対と全権に訓電・米の提案内容
陸軍参謀総長に金谷大将
軍縮会議、米国側の新規案について
まとまった点と未解決の点・軍縮会議の現状
軍制改革の大綱きまる
米国の妥協案に海軍は絶対反対
加藤軍令部長が首相訪問・太平洋政治協定の再審を説く
英米、直接わが政府へ威喝的通牒を発す・海軍は憤激
特に潜艦に対し二留保事項
日本は次回会議に本条約の拘束を受けず・若槻全権の声明・条約正文の内容
軍令部参謀の草刈少佐が割腹自殺・軍縮の紛糾から時局を憤慨・軍令部長、夫人の談・略歴
国防新方針確立と統帥権独立の確認・軍令部側の要求
草刈少佐の遺書を発表
統帥権問題については軍令部長の意見が妥当・軍事参議官会議で決定
新軍令部長に谷口大将・加藤部長解職の理由
兵力量覚書は財部海相不信任の意志表示・海軍部内では重視
北洋漁場に駆遂艦が急行・露国監視船が盛んに砲撃掌捕
海軍の新国防計画決る・大綱内容
海軍新国防計画案行き悩む・巨頭会議で意見まとまらず
条約案に賛否同数・海軍参議官会議に大影響の議長採決権の有無
元帥会議と軍事参議会・その構成と前例とは
海軍四巨頭会談も結論出ず
専門家の立場から「国防上欠陥あり」と奉答せん・軍令部長の決意に海相の進退きわまる
「欠点ありと奉答せよ」東郷元帥の強硬論に海相苦境
「欠点あり」に海相同意し奉答文案決る
「作戦上不十分なるも国防計画は樹立し得る」奉答案文の内容
尨犬新国防補充計画・財政上の見込み立たず・総額五億六千万円必要
共匪武漢に迫れば断乎たる処置・長江沿岸の不穏に帝国の方針決る
佐世保の陸戦隊と駆遂隊に出動を内命
到底背負い切れぬ国防補充費
参謀本部に「戦旗」読書会・軍属八名を検挙
近衛師団の機密書類が盗まれる
財部海相が辞職し後任に安保清種大将
新補充計画は新海相の手で・海相更迭の事情
憲兵隊と軍隊が些細なことでいがみ合ふ
海軍大演習の最後を飾る観艦式・驚くべき我海軍の発達
士官減俸と職工解雇で機能上に大支障・海軍省は大狼狽・陸軍も反対
神戸沖で大観艦式を挙行
除隊兵の売込みに歩く軍服外交官・奇襲成功に一息つく第四師団
菱刈大将の談話に渡辺台湾軍司令官が声明書発表
空の攻防第一線に新鋭百八十八機・海軍の補充計画
満鉄並行線を阻止する対支交渉訓令案成る
鮮銀浦塩支店の閉鎖を外務省重視
浦塩鮮銀支店・日本は事前状態の復帰を要求・露大使館は拒否的発表
朝鮮軍司令官に林大将・陸軍定期大異動発表
経済・産業 経済一般・産業・交通・通信・運輸・社会福祉・労働・関連話題
金解禁に備え正貨輸送準備成る
財界は極めて平静・問題は今後の方策・各業界の態度
全国に流れ出た処女金貨廿万円
四年度の米実収高五千九百七十二万余石
四年十二月の簡易生保と郵便年金成績を発表
名古屋の市営バス開業
通貨縮小の傾向・金利は新騰気配
貿易表に現はれた解禁後の正貨出超十三年ぶりの現象
九十九パーセントは中小工場・産業合理化の方向を示すべき我生産組織の現勢
工場七万六千・職工五十万・全国製糸工場の現状
紡績の操短あす実施
日本の正貨準備十億を割る
東洋モスの亀戸工場閉鎖
けふから宇野が開港
わが露領漁業権は事実上蹂躙さる
労組法案の握り潰しに労働団体いっせいに起つ
生糸大暴落をはじめ各市場が恐怖状態・生糸は大正五年来の安相場
専門校出の女子就職率は約三割
山形県に大阪山口銀行が進出・米殻資金を総占め
失業者は百人に四人半
上海福岡間飛行に成功
世界に残された我物価の低落ぶり
広島県下の百十工場閉鎖
知識階の失業保険・大阪市が率先して救済に乗り出す
昨年十二月の解雇職工数十九万五千三百名
復興祭終り、復興局の千名が失業
軍縮の打撃は七十一種工業に及ぶ
賞与一割減に市電従業員動揺
鐘紡にも貨下げの大嵐・怯かされる三万五千人
無産党と組合が共同戦線・鐘紡問題で真剣に動き出す
鐘紡株が大暴落・使用人手当の減給から
惨澹たる生糸市場・大正五年以来の新安値・荷主争奪戦起る
造船界からも集団失業者か・軍縮の結果・内務省も手を焼く
鐘紡問題を契機に無産共同戦線統一機運起る
諸株連日のガタ落から東株が立会を休止
三井物産全社員に減給の警告
三井信託でも退職給与を大改正
浅野セメントに賃下げ旋風
海運国日本の造船台も大あくび
三菱造船が順番休業を断行
岡山県吉岡鉱山が退職金を支払い百七十名を解雇
小工場閉鎖続出による紛争解決に工場相談所を開設
呉海軍工廠で二千名を解雇
大津市上水道の開通式
海外市場の閉塞に各市場とも惨澹
操短では追付かず、遂に賃銀の引下げ・泉南のタオル組合
土木事業繰延べで失業者は二百万
まづ老職工から百五十名解雇・呉工廠の軍縮整理
満鉄王国も突如九百名を解雇・不安みなぎる黄金城内
貴金属が卑金属に・銀大暴落の悲喜劇
スピード時代の犠牲者・駅長ら百余名解雇さる
生産過剰に悩む我が蚕糸業と対策
千葉県下の油鉱出願が五百余区
事業主側の攻勢による労働争議が激増
財界不況の対策申し合せ・銀行団から蔵相に内示
電話の大拡張案に大恐慌の業界
鉄道の減収一千万円・昼寝の貨車が一万二千輌
東海道の超特急実現・東京神戸間を八時間五十九分
部長技師ら六十名・川崎造船の整理
総同盟と総連合が立会演説・大論戦の末に無事解散
下諏訪の八十工場が無期限休場・二千五百の女工が街頭に迷うか
海運界に大繋船時代・安運賃では動かぬ方が得
長野全県の製糸休業運動・八月から実施の機運
全国の町村長が東京に集合、農村救済の大運動
農村の救済策・全国町村会長会で一致し猛運動開始
全国農家の負債総額四十八億円
地方農村の惨状・全国町村会長会議で訴ふ
不景気に税収は増加・前年度の実績主義が原因
海員組合が失業海員の授産所を設置・高級職員は兵庫在で農夫仕事
長崎三菱造船も従業員整理
横浜ドックが三百六十五名解雇
鉱山界も空前の不況・九万人が失業す
中小商工業救済に金融組合の設立を計画
済生会が全国的に救済事業の大拡張を計る・無医村が実に三千
惨澹たる造船界の不況・川崎造船が採算割れで修繕を落札
農村不況を物語る小作争議の実体・中小地主が経済的窮迫から小作地を回収
鉄道事業界にも不安時代・差し押へ事件が瀕発
京阪電鉄が二百名を解雇・新京阪を合併した結果
全国の無医村は三千二百余村・憂ふべき時代逆行
けふから坑夫十時間労働を実施・救はれる筑豊の十万人・但し一日の収入は三十銭減
繭価安で農村の減収三億一千万円
英米に比し日本の物価は割高・日銀調査
三井鉱業所で女坑夫二百八十名を解雇
ゴム相場空前の下落
岩手県の出稼ぎ労働者・本年は千余名激増
全国の定期米市場が大混乱
帝国農会が緊急米価調節案を迫る
郡山銀行が突如休業
日銀が突如金利を各一厘方引下げ
今や世界的低金利時代・蔵相談
マユ安と米豊作で農村の減収は六億六千万余円
地方大銀行が合同の傾向・当局も奨励の方針
住友大国も減給・社員手当廃止と賞与を削減
全国の組織労働者数は卅四万余名で全労働者数の七分一厘
農民は租税の負担に堪え得るか・農林省が調査発表
失業者既に二百万・調査杜撰なる内務省当局が補正策に悩む
電気局が大整理・十数年来の緊縮予算
芸娼妓十六万の救済運動・国際連盟の調査員来朝に備える
東洋紡と合同紡が合併発表
殺人的不景気で米の消費量大減退
鈴木文治氏が第一線勇引退声明
日本第二位の長さ・北上川釣橋の開通式
少い海軍予算に民間造船所大弱り
岩手県南の二百鉱山ほとんど休業
三菱長崎造船所が千八百名解雇・神戸も七百名整理
青森盛岡間を三時間・時連六十五哩仙台局の試運転成功す
有明湾干拓の期成同盟結成さる
海軍工廠も一万人を解雇
八幡も熔鉱炉四基を消す・鉄鋼二割限産に決定
上越線の開通で山形県経済は両断される
下旬貿易は出超四百十三万円
郵船も百六十八名を整理
全国失業者概数卅三万余人
有明海底に大炭脈発見
負債で僅かに切抜ける農村の実状・兵庫県農会の調査結果
日英米三回の貿易が年初来大激減の跡・まだ底つかぬ世界的不況
貿易の萎縮盆々顕著・明年上期は三億円以上減少か
文化 学術・教育・芸術・出版・報道・関連話題
帝劇の初春興行・松竹と合併後の初の顔ぶれ
賃金不払の厄にあった製缶女工は約五千名・総額三十万円
劇界に左翼時代・崩れゆく歌舞伎王国
放送局建物の危険・今村博士が警告・逐に新館は取りこわし
「芝居だより」
産業合理化の実際運動・各工業校へ出張教授
菊五郎と歌右衛門の「政岡」比べ
京城でまた学生騒ぎ
演劇界の革新に丸山総監が国民文芸協会と協議
トーキー旋風で俳優は大騒ぎ
ロンドン軍縮会議を全国に中継
アンデパンダン展誕生を前に岡田と石井両画伯が対立
鹿児島県の小学校生徒が突如同盟休校・訓導の殴打に憤慨
医科志望者が収容人員の二倍半・医学士総会が文部省に対策を要望
三画伯晴れの出発・ローマの日本美術展覧会へ
読書界に現われた軍縮会議の反映
声と姿の放送に世界的発明・早大の山本博士らが成功
震災防止機関の設置を政府に建議・今村博士が近く講演に出張
医博の濫造に文部省が近く警告
河原崎長十郎が検挙さる・市川小太夫も留置・某事件被疑者を宿泊させた疑ひ
高師にも就職難・遂に「臨教」廃止
錦心流の「今清盛」ついに除名さる
歌舞伎の新人運動抑制に動き出した幹部と松竹
全国的に教員受難時代来る・町村の緊縮はまず教育費から
ステージの華、その影を追う・椿姫の関屋敏子・レコード界の佐藤千夜子・家庭的な柳兼子等々
国家主義教育を論ず
小学校教員の初任給・島根県も引き下げに決る
山形県下で教員二百余名を整理
高松の石原博士がガンの治療法を発見
円本時代去り、絶好の講入時代
千葉県でも小学校教員千三百名を大淘汰
未曾の巨篇・日活が大忠臣蔵を製作
浦辺粂子が再び映画界へ
日本医学大会終る・掉尾を飾る呼び物の諸講演
日本新聞協会が東久迩宮総裁の奉戴式
全国小学校教員の失職者は二万人
躍進の帝キネと更生の東亜キネマ・トーキー狙ふ蒲田と雪州待つ日活
何を語るか劇場の狂景気・これも家族制度のお陰
中学校生徒の思想大調査に着手
立正大生が突如盟休・清水学長を排斥
帝劇女優が斬らる
松竹の劇場封鎖で新劇の暗黒時代
新劇団「蝙蝠座」が築地小劇場進出
環夫人が新しい愛人と米国でトーキーに出演
国定教科書の値下げ遂に断行さる
夜の瀬戸内海へ生田春月氏が投身
春月氏の死に二つの謎
日大専門部二千名が同盟休校
斗争的な教員組合が新組織の下に更生。九月に創立大会
地震の二週間前に予知・今村博士の研究を万国大会で発表
大谷大学が廃学の危機・東本願寺の弾圧に学長以下総辞職
小学校の根本方針に職業本位の教育組織を採用
中学校長会議で軍教反対
「反対は誤解」との宣言案可決・文部省が苦肉策
学生大会で廿余名が負傷・盟休中の日本大学の不祥事
日大学生また警官隊と衝突し四十名が負傷
日大の学生騒動に文部省が厳重な警告・私学営利化の現れ
日大の盟休解決
全国的苦境の小学教員・折角の緊縮も結果は反対
教員の地位安定に関し全国女教員が大舌戦
「晩鐘を撞く」阪東妻三郎
浦高新聞部へ弾圧の手・部員二名に停学処分
歌舞伎俳優を減給し大劇場の値下げ断行・松竹が大英断
大谷大と本山の紛議解決
雑誌「祖国」の慶応攻撃記事に大学側が激昂
失業俳優に俳協が貸付け
かっぽれ綺談・浄瑠璃に取入れた団十郎
第三高校が盟休・左傾弾圧に抗議
中第教科書に詩を無断で改悪して転載・詩人協会が抗議の声明
三高生徒が校門占領・不穏ビラもまく
松竹が盆興行の映画観覧料を半額に値下げ
三高盟休解決
林長二郎が雁治郎の娘と結婚
児童六十五名が無届休校・教員減俸案を拒否され父兄が憤慨
赤痢菌発見の志賀博士がライ菌の培養に成功
東京市の中学女学校で退学が七千名に及び各校が補欠を募集
作家と雑誌社が「みだし」の争ひ・無断で標題を変えたのは許せぬ
菊池寛氏の著作権が競売に・税金滞納が生んだ差押え・本人は意気軒昂と語る
モデル問題から菊池寛氏が暴行
撮影所の鏡台から見た蒲田の女優さんたち
谷崎潤一郎氏夫人が佐藤春夫氏と結婚・三人連名で友人に通知状
谷崎氏が其間の事情を語る
谷崎氏の態度と各方面の反響
文壇泥試合・菊池氏も告訴
菊池・島中両氏の紛擾手打ち
なお残る「改題」問題
教育者自身が団結し信州教育を防衛せよ・上伊那郡に起る声
佐賀高校文科生が盟休・意見発表を弾圧されて憤慨
AKの松内アナが放送とお別れ・内面的な悩みから
菊五郎を中心に新劇団の旗上げ・構成分子の顔ぶれ
文部省の高校生処分六百余名
松竹の俳優を協会の手で配給の機運劇場側はよいが失業者は増加
米沢高女で生徒のお下げ髪騒動・学校側も制限を撤廃
学生思想解決には教授の啓発の必要認む・関係者懇談会の結論
佐賀高校の盟休事件解決
蒲田撮影所にも合理化の大嵐
左翼劇場が市村座に進出「不在地主」を上演
文壇商売往来・世智辛い無政府状態
東洋一を誇る帝キネ撮影所全焼
佐賀高盟休の処分で五名退学、十三名停学
帝展が締切り後の搬入作品を拒否し京都側は大狼狽
川合玉堂画伯の調停で拒否作品を受付け・面目丸潰れの帝展
入場券の分配で早稲田に大騒動
帝展洋画部の特選十名を発表
締め出された大衆は不満・リーグ加盟校も憤慨
早大生は不売同盟で押す
早慶戦の日を迎へ早大紛擾納らず
栄養学界の謎・ビタミンBの本体を田中伴吉教授が発覚
帝展特選・日本画十五氏と工芸美術八氏を発表
早大の入場券問題悪化
田中理事との交渉決裂・早大あげて盟休の危機
目白女子大も盟休・両学部の廃止を通告され
美術院長を細川侯に交渉・大改革をめざす当局の方針
早大学生が盟休決行へ・全学生の退学届をまとめる
学校騒動時代は世相の反映・一年間に三十校が紛擾・処分者六百名
目白女子大の盟休解決・学校側が学生案を承認
早大当局は強硬・遂に十日間休校
今やアナウンサー時代・五名募集に六百余人が殺到
芝居王国にも争議・新歌舞伎座出演の中幹部俳優が結束
二科脱退組が「独立美術協会」設立
早大騒動が学内問題に・維持委員の坂本氏が辞表
学生側も色めきたつ
校友・中野正剛氏が調停に乗出し早大事件解決に曙光
国定教科書を全部二割引き・来春新学期から実施
早大騒動解決・中野氏の調停案を承認
明大生が盟休決議・休校明けの学生大会で決議
文戦派の分裂から刃傷沙汰
抗争の起因は代作問題
学内改革を叫び京大生が騒ぐ
伊豆地震の遠因は関東大震災・丹那大断層の調査開始
新劇女優の結婚行進曲・山本安英嬢も近く結ばれる
高等学校令の大改革と田中文相の意図
今度の地震の原因は地塊運動の結果・今村博士の発表
九大の授業料滞納が一千名・総額六万円に上る
愛媛の小学教員が俸給一割を寄付
筝曲界の新人宮城道雄氏、招かれて米国へ音楽行脚
戦旗社の内訌は刷同派の乗取り
劇作家山崎紫紅さんが神奈川県会議長に当選
私大総長と学長が学校騒動対策で協議
言論文章の弾圧が著しく増加「明るい政治」裏切る数字
猿之助が一門五十二名と市村座に篭る・松竹と絶縁し革新の旗上げげ
左翼文芸陣に対抗「文学派」が大団結
発禁実に千四百件・都下新聞社が政府糾弾の共同宣言
優志会も起つ・猿之助以下約百名が参加
中堅俳優も続々松竹を脱退
都下卅二記者クラブが政府究弾
豊島師範の盟休に断乎たる処分
新橋演舞場も猿之助一党と結ぶ
スポーツ スポーツ一般・碁将棋・関連話題
水陸競技の標準公認記録・両聯盟から発表
日本新記録二つ、スピード・スケート大会
体育運動事業を国家的に統制・文部省体育審議会で提案
弓道の大衆化へ学生弓道連盟が集り出す
運動選手の選挙応援演説に水上聯盟が注意の声明書
二世紀不出の大棋才・呉清源君登場
神港商業が再び優勝・選抜中等野球大会
早慶戦入場券へブローカー群殺到
極東大会を控え陸上聯盟と体協の確執
極東大会の水泳出場種目と選手が決定
大相撲九日目に横綱常の花が突如引退す
極東大会、神宮外苑で開会式
極東競技大会で日本が優勝
スポーツ選手の素行問題で各団体へ近く警告
第四回都市対抗野球に東京優勝
日本は奮斗し第二位・国際学生競技大会終る
全国中等野球の組合せ決る
日本新記録が続出・八百リレーに世界新・中等競泳東西争覇戦
広商が三度目の優勝・全国中等野球大会
八百リレーと千五百にオリンピック新記録・全日本水上第一日
天晴れ牧野少年、千五百に五輪新記録
牧野・横山と前畑嬢が世界的記録
著しい児童体格の進歩・スポーツの効果を示した文部省の統計
慶応、シカゴ大に勝つ
早大野球部監督の市岡氏が辞意
早慶野球戦の切符・公売を廃止
法大が初優勝・六大学野球終幕
立大野球部員廿余名が脱退・野田監督を不信任
六大学リーグが組織改革
慶大の腰本監督が渡米
陸上競技十傑・陸聯で発表
水上競技・本年度十傑発表
早大野球部監督に大下氏就任
帝大柔道部が講道館と絶縁・学生スポーツに邁進
来年のデ杯選手に原田と両佐藤の三氏決る
海外 海外ニュース・外地の日本人関係記事
少年少女六十九名焼死・スコットランドの活動写真館で
大巡洋艦の七割要求に英側は考慮を約す
五ヶ国海軍々縮会議開く
軍縮第二回総会開く
補助艦制限の協定実現を期す・若槻全権が演説
世界を挙げて紡績の操短時代
労農政府、帝政時代の海軍士官数百名を死刑に
米提唱の主力艦減少は我七割要求への牽制か・日本側は絶対反対
若槻全権が日本向け「後援に感謝」の放送
十二インチ砲戦艦を一掃し最新式戦艦一隻を獲得・米の真意に日英は絶対反対
潜水艦の存廃で英米対日仏が大論戦を展開・軍縮会議第三次総会
潜水艦は水上艦に比して残酷なる武器に非ず・財部全権の初演説
仏内閣が突如総辞職
故高崎博士の長男、ホテルの窓から落ちて即死
仏新内閣、成立後五日間で総辞職
米元大統領タフト氏逝く・経歴
ベーブルースの年俸は十六万円也
インドの反英運動・警官隊と衝突
日米軍縮交渉が成否の岐路に立つ
海王星の外側に太陽系新遊星を発見・伊国天文学者の成功
主力艦と補助艦に関し三国協定が成立・覚書内容
ガンヂ氏が製塩開始・反英運動激化す
潜艦の融通問題で日本全権またも屈す・若槻全権の論争も及ばず
ニューヨーク州議会が禁酒法撤廃案を可決
軍縮条約の調印終る
怒れるインドの反英群集、警官隊と大衝突
英国の失業者百七十万人
米下院に日本移民排斥法の修正案提出の動き・反響よんだ埴原元大使の演説
政府軍の不利で南京の人心動揺
蘇州見物中の福岡商業生が支那軍隊に襲はれ八十余名が重軽傷
蘇州事件で支那側は陳謝
仏軍、ラインランド撤兵を完了
米クライスラー社も全員一割の減俸
コナン・ドイル逝く・略歴
国民党の北方政府樹立へ第一歩・拡大委員会の発会式
米上院、ロンドン海軍条約を批准
飛行機の父・カーチス氏逝去
三千人が生埋め・南伊ヴェスヴィヤス山麓の大地震
長沙にソヴエト政府樹立を公布
露国に操られる支那共産軍
長沙の日本領事館は焼払はれ、在留邦人は軍艦に収容
外人財産破壊を宣し長沙は全く労農治下に入る
共匪、長沙の富豪三百名を人質、卅余名を虐殺
列国艦隊が長沙の共匪軍と交戦
わが国旗の旗竿を切り取る・長沙事件の詳報
速かに国民議会召集・人材主義を強調・国府拡大会議が宣言
米国で樹上耐久競争の悲劇・お弁当を受取るはずみに墜死
日独親善欧亜連絡飛行決行さる・ベルリンからモスクワへ出発
卅三年前の犠牲者が原形のまゝ発見さる・北極探険隊アンドレ氏一行奉天軍が天津入城・各租界は非常警備態勢
インド訪問中の飛行船がフランスで墜落・英航空相ら四十六名惨死
大改装成り試験飛行も成功・墜落した英R一〇一号
アスレチックス軍が連続優勝・ワールドシリーズ終る
ロンドン条約御批准書空輸の犠牲・コ中尉が暴風雪で墜落
永井次官の一言に蒋介石氏が憤激の演説・永井氏の弁明
ロンドン条約批准書寄託式終る
国際平和を力強く全世界に宣揚
浜口首相の放送演説要旨
漢口日本租界の回収、王外交部長が重光代理公使に提議
満蒙に外資を入れて満鉄包囲計画・国民政府の方針
外国資本の満洲喰込み猛烈
徹底的な排日計画・張蒋間に了解成る
銀塊相場底抜け・ロンドン十四片台・紐育卅一仙台へ
鮮銀浦塩支店に閉鎖命令・支店長は拘引さる
スターリン氏一派の天下となる・ルイコフ氏失脚後のロシア
社会一般 世相・話題・天地現象・事故犯罪・司法警察裁判・紛擾・医事衛生
明治神宮の参拝者・元旦に四十余万人・緊縮第二年目の春
街頭から騒音を減らす交通機関取締り制度・内務省が成案めざす
三井炭坑でガス爆発・廿九名死亡
活動写真館から発火・岡谷で四十戸を焼失
金解禁に記念章を売出す
金解禁あと四日・用意の金貨は一億円
日本フォード会社で最低賃銀引上げを発表
故国の風雲急を告げ印度志士頻りに往来・ボース氏中心に計画
受難の太霊道本院にお家騒動
小作料減免運動の二-五割が成功・全農谷地町本部の成績
原首相暗殺の中岡良一が近く出獄
金貨の引換より新紙幣の方が苦労・その日を待つ日銀
荘内米の声価を無視した買上値段と当業者が結束反対
解禁を控え財界撹乱の陰謀発覚
怪文書の首謀者は元警保局長の秘書・政治的に紛糾せん
児童赤化を企つ教員の結社発覚・共産党残党の本拠突止めに大童
財界撹乱陰謀の張本人増田一悦は売名に浮身やつす政治狂
田代放牧地問題・大蔵農林両省より実地調査の上妥協成立
松本市税務課不正の数々遂に暴露さる・自殺者相次ぎ横領件数百余り
東京の失業群を職のある地へ・市社会局が全国へ照会
盛岡市で公娼廃止の猛運動
地主が団結して血をしぼる取立て
長瀞の小作争議、調停も決裂
床次竹二郎また召喚さる・小橋前文相の証人として
名古屋の人口・名実共に百万突破
山科の琉水堤防が決潰し御陵付近は侵水二尺
私鉄疑獄の小川平吉が百五十日ぶりに出所
帝大生の平均学資は月当り約四十九円・嗜好は煙草が一位
妻から切り出す離婚が増加
六名とも倒潰小屋の下敷で死亡・立山で遭難
またも上野松坂屋で飛降り自殺
小橋前文相は涜職罪で起訴に決定
文士生活を清算し木堂の御曹子健君が東京二区から名乗り上ぐ
煙草の売行が一ケ月で百万円減少・国民購売力の減退を語る
相変らず酷使される和服仕立屋の徒弟・大阪府工場課が暴露
官庁会社の人減らしが社会問題・野球選手だけが引張りだこ
織機王の豊田佐吉翁が成功の陰に助けた人の遺児が訴訟起す
諏訪湖の氷が裂け廿余名が墜落
苦しい俸給生活者・百円前後の打明話
女工に賃金不払いの製糸業者が全国で八割・社会局が警告発す
小学生に適職に就く手引き・東京市内小学校で新しい試み
第四次陰謀暴露し共産党の残党を検挙
帝大左傾学生十名を検挙・河上博士の選挙運動に関係か
真岡で飲用水飢饉
政治戦線を彩り尖端に躍る女性達
漁夫が同盟罷業・再度の労銀値下げから・大阪府下新争議
イリヤナ漁業をめぐり宍道湖北漁民に不穏な動き
鮮人が大挙し駐在所を襲ふ・賃銀問題のもつれ
福岡地方に卅二年ぶりの強震
卒業生の半分が遊民・経済聯盟が調査した実態
中途退学七千名の大部分は行方不明・東京の小学校に限った怪現象に市当局が救済策
我国初の官業争議・京都郵便局の組合員馘首から東京京都神戸で一せい怠業か
検束された同志を取返しに警察署を襲撃
浅草のサボ学生三百名を検挙
小作争議いまや全国的に蔓延・農民怨嗟の的となれる政府の無関心
六会場に四万数千の大衆・東京市の建国祭催し
五人の子供を一時に出生届け
東京逓信局の二千八百名が総罷業
山本宣治氏の遺児・女給町子が小岩井候補へ貧者の一灯
沖縄で土砂崩壊、女生徒七名惨死
火の見櫓を廃止し火災報知器を増設
逓信争議、双方互譲により解決
悩み多き軍資金・初の売立てに「共産党宣言」は差し押え
選挙で救はれた失業者は約十万
小学校教員四十余名が赤化運動の秘密結社
薬代も診察料も値下げ・大阪医師会が大奮発
違反容疑者に警察が暴行
愛媛県下で政友会派に干渉
浅原氏、演説会で襲はれる
彦根高女が烈風中に全焼
元札幌警察署長を買収で取調べ
麗色を謳はれた江木欣々女史が淋しく自殺
選挙違反の検挙は前回より多い・政友会が激増し民政党減少
釧路支庁下の新移民が大飢饉に悩まさる・救済まつ三百余名
東洋モスの罷業が全工場に波及
緊縮時代にこの遊興費
選挙運動員が取調中に自殺・元巡査部長だった
洋モス争議、急転解決
津山市長を選挙違反で告訴
駅名のローマ字を日本式に改めよ・日本ローマ字会が建議
娘を売って生活を支える山形県下の漁村
大阪に大日本産児制限協会誕生
帝国製麻の閉鎖に大津市が騒ぐ
昔ながらの婦人の職業・現状紹介
小粒だが成績はよい・本所の小学校が地震子を調査
全国統計に表はれた生れ月と成績の関係
八時制に反対し芝浦製作所に不穏
福寿丸が沈没・全員卅二名不明
山形県立農学校が全焼・宿直教諭は焼死
不良学生の大半は性病患者
盗癖を戒しめられ住職夫妻を惨殺
大阪瓦斯でガス爆発・死傷十三名
西宮の名家夫人が家出
鉛白入り白粉の製造を禁止・四年後から実施
東京地裁の服部裁判長が辞職・牛乳不正事件に無罪判決
牛乳不正事件判決の経緯
富山県庁が烈風中に全焼
酬はれる白瀬中尉の苦心・南極が日英米に分割さる
労働争議遂に新記録
罪なき者を引致拷問した刑事を被害者が告訴
フィルム発火から児童百一名惨死・朝鮮鎮海での惨事
責任は軍部に・鎮海大惨事の詳報
緊縮財政のろふ卒業生・学校は出たが就職戦線は苛烈
安井道頓の子孫が道頓川浄化に暗渠新設の計画
住友男の相続税は二千二百五十万円
漁区再入札にイカサマ・難航する漁業交渉
全国的な大減税運動起る・増島博士ら二百余名が首相に建議書を手交
血に狂った政治狂、男女十一名を斬る
徳島市役所が全焼
今度は吉林で活動家真惨事・死傷数百名を出す
鈴木商店の金子直吉氏を召喚
買収と妨害の証跡たる監視員証が警察公認で横行
西本願寺へ白襷で乗込む「正信念仏会」の卅余名
御巡幸を迎へ奉り万歳揚る帝都復興の春
大阪釜ケ崎スラムの真相・今宮市が得た貴重な資料
帝都復興祭に歓喜乱舞の二百万
上野では広告祭に押寄せ死傷者六十余名を出す
百貨店の地方進出阻止・山陰三市代表が大丸に膝詰談判
教え子の娘二人を連れて教師が家出
石川県小松町で六百戸焼く
京都府下でも一部落殆んど焼失
基督教界の巨星・内村鑑三氏逝く
気象台の地震警告に伊東は大騒ぎ
三井万田炭坑でガス爆発し死傷十三名
映画宣伝中の飛行機が道頓堀川に落ちたが塔乗者は無事
物価低落時代来る・白米まずガタ落ち・野菜も半値
名古屋市の選挙違反事件から風教問題起る・多数の名誉職が収容さる
若戸両市間の渡船が沈没・百余名が溺死
長野市で弁当も持って行けぬ貧困児童が百余名
受験に失敗し自殺・広田公使の次男
姿見せぬ伊豆の鬼熊惣一・不安におののく天城の住民
鐘紡に対抗し労組一斉に起つ・紡職労組は政府に陳情
鐘紡減給反対の争議・大阪淀川の従業員が要求書を提出
智識階級の就職率は一割三分・大正九年は三割六分
琵琶湖沖の島で伝馬船転覆・女五名が行方不明
宇品海岸で情死の主は労働運動の闘士
鐘紡隅田工場で突如怠業始まる
淀川工場は果然罷業を断行
全従業員が反対すれば工場閉鎖・武藤前社長談
争議資金調達に西尾氏が飛行機で上京
銀座の商人にも破産や転居が続出
値上げせぬ湯屋やそば屋に警告
鐘紡の本山・兵庫工場も総罷業
工場脱出より怠業へ争議団が戦術を一変・会社側も強腰
東京市大疑獄の予審終結し免訴は四名・三名死亡・四十六名公判へ
東京市大疑獄の予審決定書内容
鰊不漁地が対策協議会・小樽近海で一尾もかからず
府下板橋に殺人鬼村・一年間に三十名も貰い子殺し
怪奇的な殺人鬼部落の暗黒面
政界の暗黒面を語る小橋佐竹両氏の罪状・決定書に発かれた両私鉄疑獄の内容
小川氏以下十八名全員有罪・五私鉄疑獄の真相
漁船数百が入り乱れ、あわや大乱斗島根鳥取両県の赤貝採取境界問題
トンネル内で列車火事・乗客十五名が重軽傷・京釜鎮海線の惨事
世相を語る出稼ぎ人統計
山梨前総督めぐる朝鮮疑獄の予審終結・決定書の内容
岩手県下に山火事・八百町歩焼く
北見紋別町の大火・二百八十一戸を焼失
鐘紡兵庫工場でハンガーストライクを決行
洛北の友弾工も賃下げに抗争
列車が断崖へ真逆さま・樺太の椿事人夫十七名が重軽傷
北越の出稼ぎ漁師五十名が出発
市電一万の従業員が整然たる総罷業に入る
神戸市電従業員も総罷業・組合幹部は総検束
朝鮮統治に暗影を投じた山梨大将の罪状・予審決定書内容
警官が抜刀し争議団員を傷く・川口町での大椿事
庄川堰堤の仮処分許可され、大発電作業停る
島根鳥取両県の赤貝軽動解決
三年前の殺人が発覚・博士の息子が実弟を撲殺、次弟を精神病院へ
実弟殺し博士の息子に老婆殺しの新事実
市電大罷業、従業員側の惨敗で終幕
市電争議・双方の敗失
実弟殺しの富士郎、老婆殺し自白
捕鯨の名人・赤能のスコンさんが故国ノルウェーへ帰る
千五百の鐘紡職工が兵庫工場を脱出す
鐘紡、京都工場では続々解雇通告
「小作人の慈父」故雉本博士の銅像除幕式
神戸市電争議、一週間ぶり解決
共産党中央幹部の予審決定書内容
尾行の裏をかいた神出鬼没の共産党員
参った数字の暗号・松坂次席検事の苦心談
エロ時代の銀座風景(水野生)
鐘紡兵庫の争議解決・これまでの経緯
光暢氏が勝訴・不動産確認訴訟
東京のメーデー
売勲事件の天岡氏ら八名有罪・決定書の内容
鉱毒に悩む福岡県遠賀村民が県に救済を嘆願
小作料不払いで地主と県農委員の争い
樺太亜庭湾の大時化で出漁船が遭難し百八十四名が行方不明
壇上の牧師を突き落す・広島県廃娼同盟会の発会式で
大漁時に小学校は臨時休業・気仙沼郡の漁村に許可
鐘紡が戦時手当て全廃で全工場が動揺
モダン母娘の近代的悩み・三宅やす子と娘の艶子さん
新しい節約ハガキ来月から売出し
短刀を突き付けた強盗を刺殺
全鐘紡工場に罷業を勧告・無産党の共同戦線成る
下村観山画伯逝く
暴力議員になぐられ頼母木氏重傷
樺太で五万石の大盗伐発覚
田山花袋氏逝く・追憶談と略歴
労働争議調停法を初の適用・大阪の湯浅銅伸所の争議に
労資双方から好評の調停法
昨秋の火事も放火と判明・原因は字会と消防組の暗斗
十和田の身売り・七滝村から大湯町へ譲渡
幹部の行動に呆れた坑夫が組合を脱退し会社に陳謝・入山争議後日談
人気の落語・金語楼の「兵隊」
卅万の邦人がブラジルで労働受難・逃げ帰った十四名が語る
映写中のフィルムに引火・青森小湊で七十九戸焼く
下関駅で財部全権に新聞包みの短刀を突きつける
京都岡崎公会堂の東館が全焼
日独を舞台に国際詐偽・姿を消した怪ユダヤ人
貧者の施与金を方面委員が横領
市社会局で細氏に低利の貸金・高利貸に悩まされる人々
炭が暴落し部落全員が乞食に・山形県山間地区で税滞納村が続出
鐘紡山科工場前で警備隊と争議団四百名が乱斗
洛北友弾争議解決
広島県鞆の鯛漁場で大乱斗・密漁船が監視船に暴行
川西航空機で罷業・賃