新聞集成昭和史の証言 第1巻
皇室 天皇・皇后・皇族・宮中行事・宮内省関係・関連話題
東宮両殿下、裏庭から御参殿
天皇遂に崩御
哀崩御の辞
皇后宮の尽きぬ御歎き
西園寺公ら老臣大官の拝訣
よよとばかり御枕辺の二位局
御宇十有五年の御治績
新帝陛下践祚・人皇第百二十四代
践祚を寿ぎ奉る
元号を昭和と改めらる
新帝初の枢府会議・御元号御諮詢
大喪の調度品・昼夜兼行で謹製
諒闇の春明く・畏し両陛下の御慎み
宮中大奥のお局制度は廃止・新帝の畏い思召
御歌会は御取止め
大行天皇の大喪儀は二月七八両日
三千年来の旧慣を捨て「はにわ」の埋葬取止め
大行天皇の御追号は大正天皇
秩父宮殿下、喪章を腕に御帰京
恩赦恵恤の聖命降る・大葬儀の日に先帝御追善の畏き御趣旨
大喪儀に際して
大正天皇の大喪儀
大喪儀の鹵簿を奉送して・菊池寛
大喪儀終る
秩父宮の再度御渡米が宮中で問題化
秩父宮の再御渡英はお取止め
十一月三日を明治節と定む
宮内省異動発表・待従長に珍田伯
御大典管弦楽指揮者に伊国のコメリ氏を招聘
聖上御躬ら高橋翁に桐花大綬章を授けらる
第三皇女に久宮祐子内親王と御命名
海軍大演習御統裁のため聖上御発航
御大礼の御日取決定
皇族方の雑誌「合歓の花」既に二年余も続く
秩父宮の御登山姿を銅像に
御大礼諸儀式の御日取確定
諒闇あけて宮中で御みそぎの儀
「山色新」昭和初の歌会始勅題仰せ出ださる
政治 国会(府県会)政党・行政・財政・法令・選挙・関連話題
大正十六年度予算綱要
予算大膨張の可否・各方面の批評
廃朝中の開院式
大正年間における財政推移の概況
陸海軍人に賜勅
懿親・元勲・首相に優詔を賜はる
国有財産六十三億円(大正十四年末現在高)
震災手形整理法案が省議決定
不信任案出せば御大喪前でも解散の意向
危機をはらみ第五十二回帝国議会再開さる
子供のために活動見物禁止案・原代議士が提出
議会に火花散らす朴烈文子・怪写真と怪文書が白日下に
愈よ渦が大きくなる朴烈問題決議案
取る為めの政治と与ふる為めの政治(蘇峰生)
政本両党一致して政府弾劾案を提出
第五十二回帝国議会、停会を命ぜらる・不信任案提出を見越して
政府弾劾決議案内容
政府、臨時閣議で最後の決意
政本両派も弾劾案は結局撤回
三党首会談・政戦休止の申合せ
不信任案の撤回・政本両党とも承認
国民熱望の明治節建議案に両院可決
越後鉄道買収も議会の一問題・鉄道省は法改正までして強行を企図
明年純計予算卅六億百万円・本年度より二億五千万円増
東京瓦斯問題の黒幕・三木武吉氏が大蔵参与宮を解職
国有鉄道の財産内容・正味は十八億六千万円
廃娼案いよいよ議会へ
政友本党、憲政会との連盟を誓約
六月に総辞職、総裁も浜口氏に・政府首脳が党員を説得せん
次の首相に床次総裁を推す・明かにその意を看取される憲本連盟の覚書
両党満場一致で憲本連盟成る・政友会例は問題とせず
政友会、震災手形法案に反対し衆議院大混乱
震災手形法案、衆院を通過
新議院の上棟式・四月四日に決定
鈴木・久原・山本三商の振出額は五千万円・政府、震災手形の内容示す
自由法曹団、金子氏らを告訴か・震災手形案の策動者として
「八千万国民が鈴木商店に寄付」震手案に痛憤した号堂翁の第一声
片岡蔵相、不用意に一銀行の業態を暴露し政友会幹部イキリ立つ
「事実を述べたまで」と蔵相談
舌鋒を緩めず震手案に内薄・衆院予算委で吉植氏が長広舌
片岡蔵相、失言を取消す・衆議院予算総会で追及
震手案の通過に前例のない言論圧迫
衆議院本会議で流血の醜争・清瀬氏の陸軍批判に政友会の猛者が怒る
議場を大混乱に陥れた清瀬氏の演説要旨
対支不干渉主義に野党が政府糾弾の輿論を喚起
新議院の上棟式挙行
台湾救済に緊急勅令・一億円を限度に日銀融資と損失補償
台銀救済勅令案に痛烈な質問・五時間に及んだ枢府委員会
枢府、勅令案を否決す・御前会議の内容
政友会、総裁に田中氏再選
若槻内閣総辞職
新内閣の大命・田中義一男に下る
田中内閣の使命
田中内閣親任式
財界応急策として支払猶予(モラトリアム)勅令・発布に決定
支払猶予緊急勅令、枢府委で可決
支払猶予令要項
田中首相の対支声明をよむ
臨時議会に提出の日銀補償法原案成る・限度は五億円
台銀整理の根本方針成る
憲政会の新党首に若槻氏、床次氏は最高顧問に
台湾の治安維持に別個の補償案
政友本党が大動揺・元田杉田両氏を始め党者続出
新党クラブの組織が決定
両院現在の各派勢力
新党倶楽部の枢府弾劾上奏案成る
枢府弾劾決議案、衆議院に上程
財界安定の二法案、両院を通過
高橋蔵相の辞職は今月末か
日銀総裁更迭・後任に井上準之助氏
川崎造船所救済に政府の方針一決
新党名を「立憲民政党」と決定
左遷された白上知事が辞表
新党党首として最適任の浜口雄幸氏
奈良県の小作争議で異例の閣議
立憲民政党総裁を浜口氏が受諾
左右極端を取締る・内務省の社会運動取締方針
民政党の成立
立憲民政党成立・総裁に浜口雄幸
マガヒものの所謂総務公選
正を踏んで恐れず・浜口新総裁演説
高橋蔵相が突如引退・後任に三土文相・水野氏が文相で入閣
潮時とみて引きあげる達磨翁
山本農相が辞意・後任蔵相選考の不満から
行政制度更新のため権威ある調査会新設を内定・まず地方分権制から
果して出来るか地租委譲・与党外ほとんど反対の声
対支政策確立へ東方会議開く・重要課題と対策内容
不可思議な東方会議・民政党内に反対論
川崎造船救済案・与党閣僚にも反対論起る
蔵相と農相の川崎造船所救済案、海軍の猛反対で立ち往生
満洲問題で意見交換・東方会議第四日目
川崎造船の救済・政治的立場から放棄説高まる
状態の変化を見守り、救済は一時見合せか・政府の方針きまる
取敢えず造船所職工の救済
出兵の手違いから又も不統一暴露
深みにはまる山東出兵問題
満蒙の特殊地位は保持・東方会議で首相の述べた対支策
政府、川崎救済の打切りを発表・大倉組は差押えの経緯発表
総額二億七百万円の震災手形処理方針決定
満鉄の正副社長決る
六州所管区域と州庁所在地まとまる
普選法の疑義
軍部大臣の文官制、閣僚間に有力
対支外交首脳を集めて大連会議開く
大連会議で更に肉をつけた我が満蒙積極策
驚異的な満洲の発展、徹底的取締りが必要・森外務次官の視察談
繭価救済五千万円を産業資金として融通に決定・民政党は非難
地方普選迫り各無産党の陣立て
無産党の記事掲載禁止を新聞に内命・茨城県下の怪事件・内務省と民政党の見解
小学校を政治運動使用禁止の訓令を廃止・文部省が鳥取事件で狼狽
拓務省官制に外務内務両省が猛反対
貴族院の新団体「昭和倶楽部」生る
府県会議員の選挙始まる
普選も無産党に味方せず・府県議選挙に敗報相つぐ
拓務省の官制と問題の権限
侮り難き無産政党の地方政界への進出ぶり
地方普選の跡を顧みて
既定経費の節約総額三千三百万円で予定の半額
議長選挙から大阪府会空前の混乱
地租委譲昭和五年度説が大勢を制す
首相、地租委譲は五年度と裁断
首相裁断に反対し政友会幹部が辞表
何故租譲の必要ありや・浜口総裁談
明年度予算総額十七億六千万円
浄化運動の効なしと公侯爵一派が研究会を脱会
貴院の新団体参加者が既に廿五名研究会が妨害運動
貴族院改革はこうして・先づ自らの権限を縮小せよ・近衛文磨公談
渡辺・小笠原の両巨頭も引退・研究会のお家騒動が拡大
貴族院の改革はこうして・憲法改正の審議会設けよ・美濃部達吉氏談
今度は勅選十三名が新団体計画
院外団が知事の襟がみをつかむ・熊本県会が大混乱
民政派の暴状から愛知県会の大乱斗
東京市長が不信任案通過に対し市会の解散命令・内勢省は却下
西久保市長以下辞職・声明発表
関東庁長宵に木下謙次郎氏を抜擢
明年度予算綱要十七億七千四百余万円を両院に内示
始政満廿一年・関東州の発展概観
昭和二年回顧と希望
在満同胞は百二十万人・高柳満鉄総裁談
軍事・外交 対外交渉・陸海軍の動き・関連話題
国民政府、元旦から付加税徴収の実施を通告
北京政府の附加税に日本は反対回答
日支通商条約の改訂交渉始まる・顧芳沢両代表が発言
租界回収の提議は取合わぬ・外務省の方針
日支の経済提携に満洲の特殊関係容認・国民政府の方針
徴兵を忌避し大胆な合格書すり変えに富山憲兵隊の活動
英、天津租界返還を日本に提議
支那が対英策で佐分利条約局長に諒解を求む
第二次軍縮提唱と日本の態度
列強五国・補助艦艇の勢力比較
第二次軍縮会議で米国の提議に日本は進んで参加
製艦競争防止の米発議・日本は歓迎
上海在留民保譲のため巡洋艦二隻を増派
飛行機や軍艦の電波操縦を完成・長山砲兵大尉の「無人操縦機」
大演習の土木費予算五十万円・愛知県当局の見積り
南京の我領事館、革命軍に襲わる外務省が公式発表
南京事件に海軍は強硬態度
南京事件で支那側の責任追及・日英米仏四国公使会議で決定
帝国海軍の汚辱を憤り自殺した荒木海軍大尉・海軍省発表
日英共同して上海を防衛
蒋介石氏、矢田総領事に南京事件の全責任を負うと言明
陸軍定期異動発表
愛知県の大演習費用は百万円・結局家屋税の増徴で捻出
漢口の居留民保護に陸戦隊が出動
南京事件の賠償で国民政府に抗議
外務当局驚く・張氏の露国大使館捜索事件
上海陸戦隊、支那糾察隊の発砲に応戦、各所で激戦
北支に近く八個中隊派遣・満洲の交代兵は帰還見合せ
南京事件で蒋氏に共同抗議・外務当局は蒋氏の誠意に期待
軍縮両全権の権限・近く御裁可仰ぐ
演習中の将卒八百名が中毒
山東へ満洲から二千名を派遣
支那側の打通鉄道建設に厳重抗議
在留邦人保護の他に意図なし・山東出兵の声明書
支那軍の行動には不干渉・特に南軍に了解を求む
転ばぬ先の杖・山東出兵に首相談
済南は安全、慌てすぎた出兵・藤田領事談
東京大阪両市に防空設備・陸軍一千万円を投入の計画
山東方面の派遣軍出動準備・済南危機に瀕す
斉藤全権、米国案に反対し対案を提出
寿府軍縮会議開く・米、補助艦五・五・三を提案
補助艦の現勢力は絶対必要・岡田海相言明
我全権、英米案の比較研究に着手
英、一万トン巡洋艦のみ五五三の比率を承認
日本の軍縮提案詳報
比率協定には断然反対・日本代表が対策を練る
補助艦割当で米国側譲歩か
水上補助艦八十万トン・英国の要求に日米両国は反対せん
青島派遣軍が済南方面に出動
第二次青島派遣を決定・出動命令
軍縮会議の決裂を賭して対策を回訓
軍縮会議重要協議に入る・潜水艦などの配分問題・日本側の提案内容
一万トン級巡洋艦を日本へ八隻割当て・英米各十二隻で妥協進展
三国代表が自説を提案・軍縮会議第二回総会開始
英は五十万トンに譲歩、日本間の妥協成立す
海軍、全権に妥協案撤回を訓電・日本は三十五万トンが妥当
日独通商条約、十四年ぶりに調印
陸軍大異動発表
軍艦常盤の機雷爆発・死傷廿余名
軍縮会議決裂へ・英案に米国が反対
失敗の記録残し三国軍縮会議終る
軍縮会議に関する三国共同宣言
遣言に等しき共同宣言に希望残し三国あっさり訣別
不当課税防止のため上海領事館へ関税供託を断行
東方会議の決定に基づき芳沢公使が張作霖氏と会見
軍艦四隻が大衝突、行方不明百卅余名・美保関沖の夜間演習中
水雷艇がまた衝突
山東撤兵を決行・声明書を発表
山東出兵の鳥取連隊帰る
印度が綿糸関税引上げれば、銑鉄の関税引上げ
昭和第一次の大観艦式
朝鮮総督斉藤大将が勇退、後任に山梨大将
山梨朝鮮総督の親任式
海軍進級異動発表
張作霖氏の放言問題に厳重抗議
鮮農圧迫問題で奉天総領事が交渉
芳沢公使、満洲の鮮人圧迫の徹底的取締りを要求
経済・産業 経済一般・産業・交通・通信・運輸・社会福祉・関連話題
本年の貿易概算
本年度の定期航空終る・航程十五万余キロ
兌換券発行高遂に十六億円台
今年上半期の入超は三億程度・大戦後はじめて常態に入る
兌換券と貸出高が未曾有の大減少
昨年中の銀行合同状況
震災手形の救済策を論ず
海事会いよいよ創立
植民地を合せた昨年中の貿易額
効外電車の値上げは当分絶対に認めぬ・鉄道省の方針
沿海州大森林の日露利権交渉まとまり、大満悦の製紙十会社
対策に窮する電力過剰の現状
昨年末国債総額五十一億六千万円前年度より一億三千万円増
支那の附加税増徴に対策を協議
筑豊石炭の命脈が尽きた後の前後策が肝腎
昨年の米収穫高五千五百五十九万余石・前年より四百十五万石減
外米四百万石の輸入が必要
愛媛県の財界動揺・各銀行に取附騒ぎ
大蔵省、五銀行に営業停止命令
百十四銀行善通寺支店に取付騒ぎ
銀行検査徹底のため銀行局に検査課を新設
中部地方の総発電力八十万キロ突破
大がかりな宮田用水改修の基礎調査
徳島銀行が休業を発表
震災手形整理案などは憲政会の党勢拡張策・実業同志会会長が熱弁
震災手形を保持する主な銀行と其保有金額
日本初の海底トンネル・下関で着工
我航空界の新時代・国際飛行場を東京・大阪・福岡に設置
中小企業への低額融資きまる
松田・博多両銀行が合併
東京渡辺銀行が休業・その経営内容
あかぢ貯蓄銀行も休業
渡辺銀行が休業の広告
中井銀行も休業・その原因
中井銀行休業で埼玉県下に恐慌
日銀と一流銀行で二三流銀行救済策決定
左右田・八十四・中沢の三銀行が休業を発表
択捉島の漁民が鮭鰌を荒す海獣捕獲を請願
村井銀行も休業・その原因と業態
村井銀行の休業は祇甲に大打撃
満鉄創業二十周年を祝す
仙山線に一大難関・トンネル開さくに総工費の半額を要す
小田原急行が全通・営業開始
三月中の全国銀行合同状況
鈴木商店の整理・特に救済策はとらぬ・大蔵省の方針・蔵相談
昨年度の国鉄貨物収入高・一億九千六百万円・対前年七厘の増収
鈴木商店が支払い延期を要請・金子氏は引退表明
銀行休業の教訓
今年の貿易は約三分一を失う・この三ケ月で四千万円減
若槻内閣の辞職と財界
台湾の救済よりも一般財界の動揺防止が大切・日銀総裁の声明書
台銀の負債八億九千万円・うち民間からの負債四億九千万円
日銀が銀行に非常貸出し
台銀の全支店が休業
台銀兌換券を日銀兌換券と交換
鈴木商店の全社員一千名を整理か
台銀休業は島内産業へ大打撃
十五銀行遂に休業・総予金三億余円
日銀貸出し十億円突破
広島市と岡山県の二銀行休業
十五銀行休業で大阪の影響拡大
全国各銀行一せいに二日間休業
日銀、個人預りを開始
取付騒ぎから二百円と五十円札を発行
けふ臨時休業明け・市中銀行が今後の対策申合せ
日銀、市中銀行の積極的援助を声明
日銀兌換券三十億円台を突破せん休日明け金融界全く平静
ブラジルに百万町歩開墾・鐘紡が棉花の大栽培
日銀への返還・廿七日に九千万円
八代・鹿児島間の肥薩線開通近し
最上川の洪水調節に貯水池新造計画
東京大阪間に高速度電鉄の計画
モラトリアムの商工業への影響
台銀の内外支店が一斉開業
特別融通もヌカ喜び・休銀の開業は殆んど絶望
住宅組合の乱服に内務省が警告
モラトリアム明けの財界は平穏か
借金党の口実が消えてなくなる日モラトリアム明けの財界は無風状態
海外の売思惑から円為替大暴落
麦予想収穫高・千八百十八万八千石前年より七分一厘減
支那動乱で函館の対支貿易は激減
松江・八束両銀行が合併
川崎造船所救済に政府施策の理由なし
松江銀行が出雲銀行も合併
公債、日露戦以来の大増加・総額五十六億に達す
内定損失額二億三千万円・台銀整理の大綱成る
日銀総裁の斡旋で川崎融資問題解決・問題は預金部運用委員会
川崎銀行、第百銀を合併
操短だけでは切り抜けぬ・どん底の泉州機業
根室海産物が惨落・支部の日貨排斥と出廻りの激増から
川崎造船の整理に関し郷男が声明
松方氏が実業界引退決意・川崎救済には私財提供
震災手形の整理で日銀損失は五六百万円
米価など底抜け・月初より四円安
北海道鰊漁獲高は累計七十九万余石
繭価遂に四円台現出・大正九年に次ぐ糸相場の暴落から
大分県の両銀行が合併
鈴木商店遂に閉鎖・三千社員は失業
輸入船腹の増加・六年間に百八十七隻・逓信省調査
郵貯十五億円を突破せん・人員も十十七万人増・七月中の情勢
内務省、クローム工場の除害設備を勧告
生糸が俄かに急騰・横浜市場の活況
糸価反ぱつに岡谷製糸ほっと一息
青森県の五銀行が大合同
金融恐慌により五大銀行の預金が増加し全国で約五億円
百万石を限度に古米を買上げ
米買上げは暴政(我等の主張)
地方銀行の合同状況・大蔵省発表
震災手形補償、七行に六千七百万円
今市・一畑間に電鉄が開通
第一回米収予想六千百四十九万石
お米が五年来の暴落・石三五十銭方の安値
北海道石北線が開通
肥薩海岸線全通式
満鉄、在満邦人救済に三百万円支出
岩手県銀行合同の一部成る
マユ価暴落で山形県は一千万円減収
物価引下げに荷馬車の改善・農林省が全国のきう舎を決める改善
有明海の干拓は断行・大島知事談
秋田県に大金鉱を発見
十五銀行の単独整理は不可能・大蔵省の見解
八幡製鉄所で七百名減員を発表・退職手当を支給
昭和銀行が開店・休業銀行の跡始末
具体化遠い八郎潟の干拓
休業銀行の支払方法・大蔵省発表五大銀行も応援
カニ缶詰生産高、三十二万四千箱
華族会館の積立金で貧窮華族の救済に着手
予金者の損失は二割二分六厘・十五銀行の整理案決定
防火建築補助金の交付を十年間延長
あすから地下鉄を運転・上野浅草間を十銭均一
北海道の今年の出炭量は四百万トン
本年の外国貿易・入超一億七千万円
文化 学術・教育・芸術・芸能・出版・報道・関連話題
折角改築した市村座が春芝居の蓋が開かぬ
映画女優の実収入と生活・最高八百円からタダもいる
「博士」号昨年の製造高・一日一人
市村座、五日に初日開演
早大の大山郁夫教授が辞表・農民党育成のため
ラジオ聴取者百万突破の夢空し・放送事業に根本的錯誤
早大理事会、大山教授に辞職要求学生は飽迄留任を運動
パリの大劇場に出演を所望される菊五郎・問題は経費
世界にも珍らしい風洞装置・駒場に航空研究所を新設
御道筋にマイクを立て大喪当夜の御行列を放送
差別撤廃の功労者・台湾人の青年学徒・呉氏が医学博士に
ヒマで悩む帝劇女優が映画へ活路
俳優協会が「秀才抜擢と相互扶助」の新規約を発表
都下各劇場の税金滞納三十余万円
早大学生さらに廿三名処分さる
満洲からの内地上級留学生が年々増加化し問題化
「陣痛期の文学」と「文芸公論」発刊の祝賀会
がんの山極博士が基礎的療法に成功
女高師、新校長を排斥して粉擾
友右衛門兄弟、市村座を去る
京大の石川博士が学士院に抗議「加藤博士の学士院賞は不当」
学生の試験地獄・今や社会問題化
日本初の女博士は保井この子女史に決る
円本の流行から印刷製本の飢饉・東京だけで間に合わず大阪へも注文
新映画漫評・松竹の「父帰る」
講談組合がまた波瀾・典山と如燕が辞任
哥沢一家が分裂・芝勢以、芝金姉妹の不和
「新劇の危機」(岸田国士)
劇評「沢田の挑中軒雲右衛門」
不減衰伝導の学説敗れる・京大側が実験に成功
大阪で高校入試問題が洩れ問題化
日本で初の新聞学院始業式
林長二郎が初上京・蒲田連と握手
期待される東西の映画「椿姫」
別府坊主獄で㓰時代の「地熱」を発見
農民文芸会が農民演劇の旗上げ
諸口十九と筑波雪子が蒲田を脱退
映画界片々
大仏次郎プロや菊池寛プロ・文壇の人気作家が自己作品の映画化へ
アルス社が興文社を訴ふ・遂に表ざたになった児童文庫
野口博士がトラホーム病菌発見
人体に骨の移植成功・住田博士の新手術
モールス氏記念の大森貝塚を史跡に申請
天然そのまゝの人絹製糸法を発明
脚気は無産者病・食糧摂取量と密接な関係・倉敷労働研究所の新研究
高校の赤化運動を重視・粟屋文部次官の報告
空気の動きも撮影する大発明・楢原博士の「高速度活動写真機」
日独文化協会の発会式
ウイネッケ彗星に山本博士の新発見
初めての政治学博士・早大の高橋教授推薦さる
満月の十倍の光力ある流星の撮影に成功・京大の山本博士
新派大合同・三頭目が八月に四年ぶりに顔合せ
氷河時代に続き熱帯時代からあった・北アから遣存植物を発見
JOBKが全国中等野球を放送
今秋邦画界の戦士たる剣戟排優の人気調べ
JOBKの野球放送が大成功
松村千葉医大教授が脚気の病源菌を発見
福原美術院長が辞意
国定教科書の国営・文部省が調査
大江戸歌舞伎の貴重な文献・信州に残る二古優の遺品
明治側面観として興味ある「お鯉物語」尾佐竹猛氏の書評
「大尉の娘」の思い出ばなし
五所の「東京行進曲」ロケ地きまる
文部省、中学高校などの試験制度の草案を決定
入学試験制度改正の原案
試験廃止の是非・各方面の見解
数校が総合して入学志願者を選ぶ文部省の新案
児童への影響恐れ断髪女教員征伐
菊五郎が六役の奮斗
会員を五十名に美術院の再建
京大にまた社会科学運動の機運・三ケ条の決議を総長へ提出
搬入後の日本画に彩色を許可・帝展出品の変則に文部省が狼狽
日本映画界の珍優二人
藤間勘十郎を百年ぶりに梅雄が襲名
長岡博士がまた「高熱星」の謎解く
一砂二万枚の早取写真・斯波男が米国で公開
「リヤ王」講議を最後に坪内博士が引退
大安売りの帝展日本画・入選実に二百五十三点
帝展特選・日本画の十三氏決定
筑波雪子をモデルで特選・給士から仕上げた伊東深水氏
映画になる藤村氏の「破戒」
算術はメートル法に・新味あふれる教科書改訂方針決る
帝展彫刻・工芸・洋画の特選決る
最高の栄誉美術院賞の三氏発表
映画「ヴォルガの船頭」が上映中に突如禁止
発声映画に出演した幸四郎に歌右衛門が抗議
少年少女の映画見物を法律で禁止か
九大法文学部の粉争・木村氏擁護派の五教授が声明書・双方の言分
一般人に解放する科学研究室を新設
地中の鉱石を探知する電気装置・京大松原博士の研究
東風で東京が南へ二尺動く・水沢観測所の川崎理学士が発見
九大内紛で学生役員が建白書
正倉院の保管に宮内省乗り出す
馬の血清からガン療法に成功
藤田画伯の作品がルーブル入り
九大法文学部の五教授遂に休職
円本の洪水で本屋も文士も大儲け
中学校への関門は口頭試問・東京府市小学校長会の結論
預金者の懐へ舞い戻る四千万円・三銀行の払い戻し
在学中の死亡者数は高師と東大が高率・最近十年間の統計
文芸消息
光蘇へる初春の帝都・演劇映画界はすばらしい前景気
昭和二年の映画界回顧
杵屋佐吉一派が松竹を脱退
スポーツ スポーツ一般・碁将棋・関連話題
東西の角力協会が合同・大日本角力協会と改名
東京角力の代表取締入問川が辞表
本年度の庭球ランキング決定
東西合同初の大角力番附発表・新十両に三十六貫の男女川
早大野球団の米国遠征決る
高石選手、二百廿にチャールトンを破る
仕切直し十六回卅分・立ちの悪い出羽ケ岳に観客激昂
東方がまた優勝・大相撲春場所
常陸岩が大関に昇進
野沢七段の破格の昇進に鈴木七段が挑戦
鈴木七段の挑戦に野沢七段が快諾
京都の呉服商が大相撲協会の破産を申請
競馬界の浦島太郎・二十年前欧米に派遣された赤石騎士が帰朝
日本棋院が春秋二季に東西対抗優勝勝戦を挙行
木谷怪童丸が十人抜きの誉れ
立浪部屋に二人の怪物・大八洲に双葉山
根岸競馬がレコード破りの売れ高
デ杯選手に太田、三木両選手も参加
怪物出羽岳にこんな半面がある
小野川は大関に昇進
原田太田両選手、倫敦庭球複選手権を獲得
極東大会に選手派遣を決定
金州で初の東京相撲
早大野球国帰朝・廿二勝十二敗の好成績
織田が世界的好記録・ハンマーにも日本新・極東陸上予選
極東オリンピック派遣選手発表
峻嶺アイガーの新登山路開拓・松方裏松両氏の成功
第十三回中等野球の代表二十二校が決定
全国都市対抗野球で満倶軍が連覇
第十三回中等野球で高松商業優勝
日本、カナダを破り米ゾーン優勝しフランスとデ杯決勝戦
第八回極東大会開く
陸上競技で優勝・極東大会第三日
三船七段の警視庁入りから講道館に粉擾
日本苦心の末、天皇賜杯を奪還・極東大会第六日
天皇杯日軍に輝き極東大会終る
岡田嘉子の「炎の空」好評
浦和高校公金問題で茨木校長が進退伺い
高田・鶴田勝ち日本軍振ふ・全太平洋水上競技大会
早大は何故負けたか・驕慢の崇り
陸上競技本年の総決算・種目別成績順表
野球界回顧・波瀾重畳の昭和二年
日本陸上競技の日本新記録
海外 海外ニュース・外地の日本人関連記事
世界の貿易額五百七十六億ドル
海外挙って新帝を称賛
米加州に大地震・損害百万ドル・気づかわれる多数の日本人
武昌政府、関税付加税徴収の準備成る
英米元首の初電話・大西洋横断無線電話が開通
漢口の南軍宣伝隊が英兵と衝突
欧洲を悩ます流行性感冒
排英運動、九江に波及し警察権遂に支那側に帰す
英支関係重大化・英極東艦隊を南京に集中
北京政府が附加税実施を宣布
世界自動車数二千四百余万台・米は六人に一台、日本は三万余人人に一台
マレー半島に大洪水・邦人三千名の安否不明
英の支那派遣陸海軍は二万三千名
ロイド・ジョーヂ氏が対支武力策の失敗を痛論
英さらに大譲歩の外なし・足元を見すかした国民政府
英支両国の漢口交渉決裂
対英策に支那南北が提携の機運
第二期戦に入ったソビエトの対支政策・南北調停者の新運動
六国公使共同で付加税に正式抗議
英外交の失敗をもって漢口事件終末に近づく
第二次軍縮提唱と列国・日英米三国のみの協定には日本は絶対反対
北京政府・英と天津租界回収交渉
米国の軍縮提案を仏国は拒否
連敗の孫伝芳軍が総退却し、上海に危機迫る
上海の総罷業拡大で英兵出動・日本義勇隊も出動準備
山東軍が上海占領・英国兵が出動
米の軍縮会議に英も参加を承諾
「余の行動を望まねば下野」蒋介石が南軍の内紛を暴露
米国、愈よ正式に日英両国を軍縮会議に招請
武漢の共産化阻止は当然・蒋介石氏の意向
大した戦いもなく上海陥落
南京も南軍が占領
南京事件で列国が共同態度を表明
南京事件の全責任を負う・蒋介石氏矢田総領事に言明
米国、蒋氏に財政援助説
武漢派、近く蒋氏を懲戒免官
蒋介石が実力を失い上海は恐怖状態
漢口の我居留民と水兵襲われ、陸戦隊が出動
危し南軍勢力下の日本人三万八千
南京事件賠償で国民政府に共同抗議
張氏、露国大使館を捜索し六十三名を拉致・北京政府陰謀の巣と睨む
北京の秩序維持に断行・露国大使館捜索の詳報
蕪湖の不安濃厚・日本軍艦が警戒
蒋氏、上海国民党本部を大捜索
さらけ出された支那全土の赤化計画
前例なき暴行非礼・露国の対支抗議内容
上海で日本陸戦隊が支那糾察隊と戦斗
支那側から逆捻・北京政府顛覆陰謀を抗議
南北支那における各国の警備兵力
五ケ国、蒋氏と国民政府に共同通牒と共同声明・南京事件で三ケ条要求
上海共産党狩りの大クーデター・死傷者数百名を出す
蒋氏、孫氏との妥協成立せん
上海の共産派ほとんど全滅
共産派の大立物・陳独秀捕る
支那革命に一転機・蒋孫の握手
南支台の新大物・蒋介石氏
汪兆銘氏も蒋氏を排撃、南方両派の開戦迫る・蒋氏は南京政府樹立
南方両派、暫くはにらみ合か
支那革命に関するモスクワ政府の秘密訓令を発見
武漢派の恐怖政策は断末魔状態
月世界訪問の手ほどきに大西洋の高空横断・濠洲で破天荒の企て
リンドバーグ大尉が大西洋横断飛行に成功しパリ着
英露が国交断絶・英首相議会に声明
鄭州を放棄し張学良軍総退却
張作霖氏の運命は旦夕に迫る
英代表、公使館の天津移転を説く
仏機、日本に向けパリを出発
山西の〓錫山氏、南軍に加担
満蒙政策の確立に関する全満日本人大会・宣言と決議を可決
張作霖氏が大元帥に就任
日貨取扱いの中止・上海日貨排斥実行委が宣言
労農ロシアに恐怖時代・反政府派は片ツ端から死刑
桑港ハワイ間の横断飛行に一番乗り・両中尉が二五時間五十分で
松平子爵の従兄弟がアメリカで市長に当選
ウヰン市中修羅場と化す・社会主義者が国粋党への反感から暴動化
ルーマニアで七歳のマイケル殿下が御即位
軍縮会議決裂へ、米が英軍に反対
ニユーヨークなど三市で爆弾騒動サツコ・ヴァンゼッチ処刑に反対
米国の大建艦計画、大統領も承認
蒋介石氏が下野を決意、寧汲に去る
自ら弾劾して辞職・非痛な下野の辞
蒋氏の失脚に四つの真因
トウ軍が浦口から南京を砲撃
南京政府の不当課税は無期延期
チャップリンが百廿五万円でやっと離婚示談が成立
サツコとヴァンゼッチの死刑執行にワシントンで排米暴動起る
公爵夫人も交え三巴の大西洋横断飛行争い
奉天で排日デモ・邦人店舗に投石
モンフラン山頂で仏伊が争う
蒋介石氏が再起の準備か
奉天の排日運動に商業会議所と居留民が対策を協議
奉天の排日激化・邦人数名拘禁さる
太西洋横断飛行問題化・既に六機が不明、犠牲者は十九名
奉天で日支人が乱斗・張作霖氏が排日運動者の斬罪を厳命
甘粛省涼州に大地震・圧死者三万五千と称す
スペイン王朝倒る・国民議会招集
国民党三派合同を宣言
タニー、遂にデンプシーを破る
世界一の快速列車・仏鉄道で一時間百八キロ出す
孫文未亡人が陳友仁氏と結婚
山西軍の総攻撃に張家口陥落
世界野球戦に湧く全米市民
山西援助に外蒙赤衛軍が南下
張作霖は何処へ行く
宋美齢嬢と蒋介石氏の結婚発表
十年後には第二次世界大戦・カイゼルの予言
黒シャツ宰相式「独身税」を創設
加州の邦人頻々と暴漢の襲撃受く
トルコ大統領にケマルパシア再選
クーリッヂ米大統領が右手不随
奉仕の女官の断髪に英帝ことの他御憤り・毛を延ばさねば免職にと
モスコーの革命十年祭
ニユーヨークに日本人のホールドアップが出現
唐生智氏没落か・戦局不利で漢口の不安つのる
銀の壷に収めた成吉思汗の骨
満洲の森林・面積と蓄積量
全世界の映画館は四万六千四百五十九館
募る圧迫に在満同胞起つ
米国の予算・新記録の四十二億五千八百余ドル
広東占領軍が大暴行
広東共産軍が労農政府成立を宣す
六百名の朝鮮人が支那人街を襲撃
反共産軍が広東を奪回
広東の露国副領事を縛り全市を引き廻す
漢口の露国総領事館も占領さる
酷寒の倫敦・路上で転倒負傷者続出
社会一般 世相・話題・天地現象・事故犯罪・司法警察裁判・紛擾・医事衛生
高野山の金堂全焼・損害約五百万円
鉄道省、御法度の家族遊覧バスを四十万枚の大振舞
所謂婦人団体は東京府下に百七十
朝鮮の東拓支店と殖銀へ鮮人が爆弾
松江市の大火・三百廿八戸焼く
池田男爵が正装で自殺・先帝崩御を恐懼の遺書を残して
それでも東京市内の年賀状が二百八十万通
小坂鉱山煙害賠償問題で動揺する連合組合
関門海峡で汽船が衝突、一隻は沈没
大倉喜八郎男が突如隠居・今後は文芸に精進と三事業に努力
秋田県下の労農党と小坂連合会
佐賀地方に大旋風・民家二百が全滅
井伊掃部頭のお姫様逝く
家賃一円に一銭八厘・府の新家屋税賦課
岩手県紫波地方の旱害惨状・弁当持たぬ小学生たち
大連財界の大立物も一網打尽・五品取引所事件拡大
恨みの爆弾放火・情帰を惨殺し自殺
三宅島爆破の陰謀発覚
台所に吹く春風・お米は下る一方
アナ系闘士の近藤憲二と園田栄子が随胎罪で逮捕・馬島医師も関係
偽造株券で百万円を詐取
問題の金銀貨五十万円の引揚げに成功・我潜水作業の誉れ
秋田県の出稼人家族保護料金を協定
労組会議中に飛込んだ吉原の娼妓朋輦にならって決死の脱走
大喪儀前に精神病者二千三百名を各署に収容
女工を志願し県外へ出る娘たち・山形県に募集人が百数十名
空中から赤い思想・ラジオによる宣伝に弱る朝鮮総督府
若槻首相等の告訴事件・全部不起訴
アメリカ生れのお人形が到着・世界児童親善協会から寄贈
荘内地方に小作料軽減運動
飛田遊廓を標的に又ぞろ動く利権漁り・非常口を開放地価値上はかる
朴烈文子の奇怪な獄中生活と怪写真が暴露さる
朴烈文子の怪写真と怪文書が世に出るまで
二つの博士号貰った才媛帰る・津田英学塾出身の滝沢松代嬢
小坂鉱山の興廃問題・組合側は賠償問題の正式調査に入る
金塊引揚王の片岡氏、今度は銚子沖の四十八万円を引揚げに着手
市電の赤えり嬢、今月限りで姿消す
北陸・山陰に大吹雪・到る所で列車立往生・大正六年以来の大積雪
長崎県の大火・全村二百戸の百八十戸が焼失
軍隊のビンタが生む上官襲撃事件の公判・世田谷騎兵連隊兵卒の仇討物語
外へ外へと猛烈な勢でふくれる東京の人口・市電気局の調査
東京で氷点下八度六・気象台創設以来の寒気
雪に鎖された北陸線・当分開通の見込立たず
大阪の大丸で一千名が怠業
上越線の積雪は一丈三尺・除雪に人夫四千人を動員
岩手県下の農村は破産状態
国府の援助で張作霖打倒・高麗共産党の陰謀
北陸線で大旋風・駅構内で列車顛覆
三十五年ぶりで泣き笑い・九つの時木から落ち塞った口が開く
高岡市中は雪のトンネル
問題の舞踊会から徳川義親侯隠居
福岡市外の大火事
大旋風で四棟ふき飛び、四十名が生埋・黒部奥工事場の椿事
尾去沢鉱山でまた一騒ぎ
宮崎県小林町で大火・七百戸焼失
台湾人警手二名が首を取られる・大正十一年以来の珍事
直江津中心に大吹雪
ハデな催しは第二期諒闇明け(四月三日)まで遠慮・文部省の意向
先生も泣かせるカラのお弁当・霜枯月に泣く細民のこの頃
磐城炭鉱ついに総罷業化
貨車と荷馬車が衝突し積載爆薬が大爆発
滋賀県農業倉庫の不正暴露・委託米数千俵を売却横領か
小田原の火事で四十五戸全焼
大拷問事件暴露し放火犯が予審免訴
共産的陰謀計画で元高商教授福本和夫捕はる
東京瓦斯増配に反対市議七名が暴漢に襲はれる
上海の義烈団員が御大喪を機会に潜入か
朴烈怪写真撮影の事情が司法省声明と相違・横田大審院長が決断の公表
若き人類学者・鳥居竜男氏が客死
怪写真事件説明の著しい相違点
今村所長の無罪確定・司法省の面目潰れる
吹雪でまた列車が脱線顛覆
冒険飛行着陸の際、二機が観衆中に突進、重軽傷七名
文子の死を直感した朴烈・面談した布施弁護人は語る
大阪府、ダンスホール取締りに乗出す
近づく恩赦に大多忙の保護団体
不景気で質種もなくなった・大阪の質屋から見た今日の世相
日農組合、左派の掌中に落つ・右派幹部十二名を除名
恩赦で青天白日となる人々・中岡艮一は二度の思典で命拾い
陸軍大将神尾光臣逝去
大喪拝観者が殺到・死者二、重軽傷三百名を出す
クローデル大使の大喪儀印象記
閑院宮に直訴を企つ
岩手県綱取鉱山の鉱毒問題で水利組合が建議案
磐城炭鉱争議が暴動化・建国会も罷業側に逆襲
信越線の三列車が雪に埋まり、除雪夫も自宅が心配で出動せず
稀有の大雪で高田全市が埋没
大雪の新潟県下・家つぶれと生埋めが続出
旭川で零下三一度八・酒も凍結
磐城炭鉱で争議団百名を検束
廿日間の降雪で高田連隊が食糧難
三方に敵を受け磐城争議団が悲痛な決意・取締が片手落ち
薩英戦争の英軍犠牲者の記念塔を横浜に建設・モリソン翁の念願届く
裏日本を襲った廿五日間の大雪の原因・中央気象台の藤原博士観測
全国第二位・岡山県の海外移民
福岡連隊爆破を企てた松本委員長ら起訴さる
磐城炭鉱争議の検挙者二百余名
磐炭会員十一名検挙で打切り
かっぽれの初代梅坊主が死去
「文芸市場」一味を風俗壊乱で検挙
台湾学生らの革命陰謀の一味逮捕
朴烈問題で司法の威信失墜・帝国弁議士会の決議
元横綱大錦が早大生に
信越北陸地方大雪の惨死者百六十八名、不明者二九名、傷者九十三名
漁家廿一戸をのせ滑り続ける三万坪・新潟地滑りの死者十二名
操縦者を殺そうと飛行機の油漕に綿くづを入れる
或る食物の摂取で自由に男女を妊娠・鈴木博士の面白い研究
自由党以来の老壮士川上行義が死去
泣ベソ男を横目に飛ぶように売れる女子卒業生
早大生九名が突如退学を命ぜられる
小坂鉱山の煙害・未解決の非組合
竹槍や日本刀で渡り合う・滋賀県堅田町東洋紡工場の乱斗
山形県東田川郡に小作争議の前兆
火の信仰の一女性が遠く蕃地へお嫁入り
野田大魂翁逝去
京浜電車の従業員が罷業を断行
京浜電車の争議団員二百余名を検束
三重県水産課長ら八名を〓職で告発
京浜電車の争議団三百名をトラックで一気に検束
岩手県の小本村で火事・目貫通りが全滅
尾去沢の罷業ついに流血の惨事
岩崎氏の伊皿子屋敷が売りに出る
全日本農民組合が発会式
杵島北方炭坑の第二坑が閉鎖さる
夫は贋札造りで捕まり娘は流浪の族哀れな元庄内藩国家老の遺族たち
郵船の下級船員七千名が待遇改善の要求
大阪・横浜の市電も呼応・京浜争議団の今後の運動方針
東京人が一年間に食う卵は二億六千万箇・全国で廿二億箇
室蘭市の人口五万一千余・前年より千四百余人の増
京浜電鉄争議解決
停車場には広告塔・省線電車の中にも有料広告受付け
県警察部長も取調べ・鹿児島県の選挙違反拡大
少年の性的犯罪が続出し悩む警視庁
東京の感冒患者百万人・先月の死去千七百名
岩倉鉄道学校の学生四千が盟休・十二名の学生の停学から
三県にまたがる大山林詐欺事件暴露
岩手県遠野町に大火
関西地方に激震・震源地は三丹地方・大阪では全市暗黒
震源地は若狭湾中央・中央気象台の発表
園内の八百八鳥が一斉に啼出す・地震直前の大阪動物園
地震後卅分で全町火の海・震災の中心地の惨状
救助隊を続々現地へ急派・救護品の無賃輸送・東京からも救護金品
女工数百名が一つの階段に殺到・死者九名を出した岸和田紡績
伏見の酒蔵がゆれ漏れ出た酒が約八百石
倒壊焼失家屋三千七十六・死者千五百余名・丹後縮緬は全滅
長崎三菱兵器所が職工九百を淘汰
水平社と警官隊が衝突・入監者見送りの行列を阻止して
石川県大聖寺町で浸水一千戸・大正六年以来の大出水
鹿児島商船校練習船が犬吠沖で遭難
倶知安で列車が正面衝突
大西郷の金時計をスッた老賊・空巣常習犯に懲役一年の判決
大横浜市計画実現・八町村を合併し人口一躍五十一万
高田地方に雪融け洪水
犬吠沖で難波か・遭難の練習船
郷村から海底へ大断層発見・丹後地震の震源地は海中
欺偽五百廿万円・有田音松氏を告発
奥丹後地震の震源地は浅茂川沖の海底・中央気象台の調査報告
奥丹後大震災の総損害は一億円・最大の打撃は縮緬業者
江戸から十一代・緊実一方で築き上げた渡辺王国にひびが入る
村の政治で女が第一線に立ち検束
支那革命運動に久原氏が二百五十万円を援助の方針
桑平銀行の不正事件拡大す
郵船港司ちう部員争議が全国に波及横浜では船員も食事不能
「我輩は猫」の寒月先生・寺田寅彦博士が東大教授を辞任
市民から刺身一人前宛取ろう算段市会で審議中の板舟権九十万の正体
年に十五万人・日本は世界一の結核国・東京だけで七千人
能代町に大火
磐城炭鉱町田坑で火災・百余名の生死不明
岡田嘉子が若様排優と撮影半ばに雲隠れ
遂に駆落ちと判った岡田嘉子と竹内良一
女子青年団いよいよ実現・皇族を総裁に百三十万の処女団
磐城炭鉱火災の死亡者百三十四名
磐城炭鉱火災遭難者遺族の扶助料は十五万八千円
安積疏水疑獄が進展・東部電車社長橋本氏を召喚さる
市政実施の歓びにわく米子
倉敷紡績のお膝元工場も動揺・松山工場の総罷業に端を発し
日活の岡田嘉子が夫の隆弥へ別れの手紙・飯塚に潜伏中を発見
朝鮮共産党・空前の大検挙終る・新義州で酒の上の喧嘩が発覚の端緒
今年のブラジル移民は一万・うち七百名は自作農
小作人が地主を脅迫・岡山県農民組合員四名を取調べ
阿蘇山で大爆発
高田総長の引退問題から早大に再び騒動の陰謀・官僚化を嫌う学生
廃兵団の新団結・「帝国傷兵会」結成
秋田県土崎港町で大火
社会科学研究会事件きょう公判・事件の内容・公判の経過
さすが御三家・紀州侯の売上げは百六十万円
学生らの昂奮で緊張・社会科学研究会事件の公判第二日
志賀重昂氏逝く・国際的な地理学者
融雪期の降雨で最上川筋の田畑七十町歩が泥海と化す
高校入試問題が大阪で事前に漏洩
信玄の本家はコッチと京橋の旧家から位牌と木像が現わる
忌しい過去を捨て甘粓大尉が内祝言
奥羽本線で貨物列車が顛覆大破
鉄道乗客の新記録・東鉄管内の切符売上げ百一万五千六百枚
南京を逃れた三書記生婦人・帰京して交々屈辱を語る
徳田秋声氏との恋を絶ち、山田順子が逗子へ別居
ブラジル移住の秋田県民は九十名
全学生に禁団を求刑・社会科学事件の論告終る
青天白日旗は東京で作られた・亡命中の孫文氏が注文
傍聴者が弁護人を殴る・松江地裁の小作米公判
虎大尽の山本唯三郎が休止
金沢に未曽有の大火・七百三十三戸を焼失・宝暦以来の惨事
福井県粟田町で二百五十戸焼く
モラトリアムで質屋は大繁盛・青息吐息の青物市場
世襲華族が結束、十五銀行破綻による救済を要求
台湾全島の各工場に罷業
東京市小学児童の五分の一は病弱者
文部省、日本医大の学士号販売を調査
嘉子と良一は晴れて結婚
教授の専断に山形高校生が学生大会
自由教育に反対・大多喜中学の紛擾
南風中に鳥取の大火・焼失三百八十余棟・損害廿二万円
問題を盗んだのは印刷局技師・大阪高校入試問題漏洩事件
モラトリアムで南洋の邦人が窮地に陥る
不景気はどこに?セキセイ一番で一万円也
生花・茶の湯・琴などが多い・女学生の科外疲労調査
和洋二棟の邸宅をたてた山川夫妻に鎌倉警察が大弱り
善男善女が三十万・西本願寺の明如上人廿五回忌大法要
「著明の醜形ある者」は小学校教員になれぬ
すさまじい不景気で五月人形が大あくび
北海道伊達町の大半焼失
退学処分は七名・高校試験問題漏洩事件で文部省が経過発表
福本イズムの本尊が行方しれぬ都落
自動車に圧倒され人力車夫の廃業が続出
モダンガールの背後に醜い男性の魔手・警視庁が調査開始
今ぞ我党の天下と政友系の利権運動・花柳街や火葬場の出願が五百件
駅名の左書罷り成らぬ・小川新鉄相が独断で全国の駅へお触れ
小作調停から刑事問題へ・北海道上川郡の争議深刻化
コラム
昭和に改元するまで
青い目の人形
朴烈の怪写真を撮ったのは看守だ
震災手形法案とは
片岡蔵相の失言
幣原軟弱外交
円本時代の実態
鈴木商店の破産
大番頭金子直吉
昭和初頭の新劇運動
支那革命と幣原
台湾銀行
枢密院と内閣
金融恐慌余話(一)
金融恐慌余話(二)
福本イズム
モガとは
四十二日前の大蔵大臣
不況の中の繁栄
民政党結党余談
土地と自由小作争議
東方会議と森恪
あゝ芥川龍之介
モボ・モガ時代
兵隊の生活
残ったのは大銀行
貴族院の実態
蔣介石の来日
小作争議の原点
政争にあける政党
貴族院の改革
北原二等兵の裁判
チャンバラ映画
解説
社会資料
歴代総理大臣(氏名・任免生年月日・死亡月日・出生地他)
廃藩置県時の全国藩主名・石高表
明治初年の府県地図
藩から府県への沿革
明治初期・中央官制の変遷
明治六年政変前後の政府首脳名
太政官高官名
元老院正副議長・内大臣・宮内大臣名
枢密院正副議長名
明治初期官制および内閣制度年表
植民地歴代長官名