図書ジュンパク ノ キセキ000036523

純白の軌跡

サブタイトル1~10
牛乳百年のあゆみ
編著者名
長崎 亀人 著者
出版者
市民書房
出版年月
1976年(昭和51年)10月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
337p 肖像
ISBN
NDC(分類)
648
請求記号
648/N21
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
参考・引用文献あり
和書
目次

序章 有史より明治維新まで
うし、ウシ、牛……〈雑学百科〉
常に脇役を演じた日本の牛

第1章 明治時代
牛乳、牛肉への理解、第一歩を踏み出す
爆発的な牛衛の流行、四千頭の牛が死亡
牛乳の効用が注目される
西南戦争後の社会情況と畜産業
「文明開化」―銀座の牛乳の英字看板
牛乳消費量、急ピッチで増加!
業界の体質改善を迫る取締法令
牛乳価格と他物価を比較する
藤本伊美の少年時代
役場の給仕から銀行員に
“脱サラ事業”に失敗
上京―牛乳事業に再起を賭ける
重労働に耐え、月給から借金返済
「長養軒」の大番頭として業績を伸ばす
結婚、長男誕生、そして長養軒から円満独立
成功の決意のもと「牧成社」と命名

第2章 大正時代
開業十年で、大手業社の仲間入り
「東京牛乳商同業組合」が誕生
牧場と販売業者が話し合いを持つ、念願の値上げも実現
第一次世界大戦後―ミルクホールの大流行
大久保亮、“自然児”の少年時代
大久保の中学、農学校時代
閑話休題―“食三代”
大久保、“羊”を“牛”に乗りかえる
「小児牛乳株式会社」発足、牛乳を自動車で配達
大久保、苦心の名訳「均等牛乳」
均等牛乳のキャッチフレーズが大ウケ!
“腐らない”牛乳が“腐った”
失敗品、“禍色牛乳”
値上げの攻防、暴力事件に発展
「千葉牛乳」、東京へ“流れ込む”だが“赤く染めよ”と販売停止
『時事新報』に、均等牛乳の攻撃記事が!
警視庁に乗り込み、釈明を求める
トップ見出しに均等牛乳の訂正、だが中傷記事のダメージは回復しない
「無菌生牛乳」生産の準備を進める
関東大震災―被災市民に牛乳を提供
藤本、焼け跡から再スタート宣言
震災後の牛乳業界
お茶の水で乳牛展示―牛乳の本格的な宣伝の幕開け
不良牛乳や、大びんサービス牛乳へ、同業者の攻撃と反撥
不良牛乳に徹底した取締り開始
警視庁、不衛生な都市牧場を突く
伝染病牛発生で、業界に壊滅的打撃

第3章 昭和時代(戦前編)
業界の新秩序確立の為の具体的方針
「低温殺菌法」が決められ、「牛乳革命」の時代に!
藤本、不景気な時代に牛乳近代化を決意
近代的な新工場が完成―「低温殺菌牛乳」へ移行の先駆者に
仕事の鬼を襲う不幸
突然の赤旗と労働歌
“水道と牛乳は赤十字”と労働側を説得
「近代化→大企業化」の背景
大資本「明治乳業」、東京市場へ進出
後発「森永乳業」と明治乳業、激しい原料乳の争奪戦!
中小販売業者の共同加工場の“夢”破れる
「工場―小売店」の系列化が完成する
世界大恐慌が直撃!
軍国主義の時代―満州事変、支那事変
大久保、留置される―“クリームライン”が誤解される
渋沢栄一、藤本の無菌生牛乳を激励する
東洋一の「小金井牧場」を建設
藤本・大久保、“幻の牛乳”を完成
「大東京ミルクプラント」に業者は団結する
内務省の『健康読本』に異議を申し立てる
内務省、「改正牛乳営業取締規則」を公布、「殺菌方法」を明示
内務省対警視庁の近代化の先陣争い

第4章 昭和時代(戦中編)
戦時体制へと急傾斜!統制経済の時代に
自発的な意思による企業合同、完了寸前でつぶれる
市乳も統制経済の対象に「配給統制規則」公布、「東京牛乳卸商業組合」(藤本理事長)設立
藤本の官僚統制反対の態度に理事長職辞任の勧告
戦火は世界に拡大―牛乳生産はガタガタに!
企業合同へ追いつめられる、「東京乳業」設立
藤本、軍人の大喝にひるまず、業界の立場を説明
空襲!支店取壊し、息子の入隊、疎開

第5章 昭和時代(戦後前期編)
生きるための“竹の子”生活
進駐軍の強制命令や嘲笑に耐える
「学校給食用環元牛乳」を製造
厳しい食料不足―牛乳の統制は続く!
森永乳業、東京乳業から分離、再スタート
明治乳業、東京乳業と合併、再スタート、藤本、「東京保証牛乳」を再興
東京保証牛乳、新しい需要層を開拓する
森永乳業、「均質牛乳」を発売
牛乳に関する新法令が制定される
東京保証牛乳、「第一牛乳」と改名する
藤本、「自動洗びん機」を導入、異物混入に偉力を発揮
“黄金の牛乳市場”東京!
「雪印乳業」、東京進出を計画
第一牛乳、雪印乳業と提携する
第一牛乳、「雪印牛乳」と改名する、近代化を誇る「志村工場」が誕生する

参考・引用文献