流浪の王妃

第１章　日満親善の看板の下で
軍部が入念に画策した見合
見識ある聡明な青年
忙しかった結納式と婚礼
分割された夫の祖国
第２章　満洲国での新生活
三跪九叩の礼
日満親善の産物
通化事件
横暴な関東軍
溥儀皇帝が可愛がった子供
第３章　平和と戦争の間
北府
紫禁城中の謎
東京深夜の空襲
日本からの最後の便り
第４章　満洲国の崩壊
緊急御前会議
新京脱出
天皇のお諭し
逃避行
第５章　苦難の日夜
通化事件
拘置所から監獄へ
婉容皇后の死
開拓団団員の妻
帰国
第６章　母と娘の戦後生活
母と娘の再会
夫の音信杳としてなし
周恩来首相に書いた手紙
お便り
第７章　慧生の天城山の死
降って湧いた不慮の災難
学友たちの証言
天城山の捜索
白雲花の花が咲く
第８章　夫の身許に帰る
十六年後の再会
周総理の午餐会
宮廷料理の作り方を習う
文革の嵐
終章　二尊院の紅葉
誤植訂正表あり