ガダルカナル島作戦概史
作戦惹起前の戦略的背景(6)
ラバウル攻略の戦略目的。
FS作戦(米濠遮断作戦)の登場。
進軍の限界規正に関する陸戦と海戦の相違。
陸海軍第一線東部ニューギニア、ソロモン諸島進出。
珊瑚海海戦―敵機動部隊の反撃開始。
第十七軍戦闘序列下令―FS作戦準備。
ミッドウエー敗戦によるFS作戦中止。
ポートモレスビーの陸路攻略開始。
南東方面防衛線の不確定。ラバウルの第二十五航空戦隊。
第八艦隊新設。
ガダルカナル島の飛行場建設。
作戦の初動―現地、大本営の戦局軽視(13)
米軍の反攻目的―米濠連絡線の戦略的掩護。
米軍のガ島来攻。
聯合艦隊内海西部出撃。
第八艦隊の致命的敵情誤判。
第一次ソロモン海戦の大戦果。
第十七軍ソロモン方面無関心。
大本営陸海軍部の戦局楽観。
海軍の伝統的見敵必撃主義。
現地海軍参謀のガ島航空偵察―致命的誤認。
一木支隊の第十七軍編入。
一木支隊先遺隊のガ島に向う駆逐艦輸送。
駆逐艦上の一木支隊長の心境。
駐ソ日本武官の情報電。
一木支隊の悲惨なる玉砕攻撃。
逐次兵力増強による奪回攻撃の復行(20)
一木支隊の失敗に先だち第十七軍川口支隊の増派発令。
第二次ソロモン海戦―米軍機のガ島進出。
ガ島に対する船団輸送早くも不可能―いわゆる「鼠輸送」の登場。
川口支隊長の舟艇機動輸送進言―いわゆる「蟻輸送」。
川口支隊の攻撃失敗。
第二師団の第十七軍編入。
南海支隊ポートモレスビーの灯を見る。
海軍陸戦隊のラビ攻略失敗。
第三十八師団等の第十七軍編入。
杉山参謀総長のガ島攻撃失敗理由上奏。
大本営陸軍部逐次兵力使用を改めず。
ガ島方面戦局の実相―制空権敵手に在り。
第二師団の駆逐艦輸送によるガ島上陸。
高速輸送船団のガ島突入成功。
聯合艦隊の策応―戦艦主砲のガ島飛行場砲撃。
「蟻輸送」の挫折。
第十七軍再び迂回作戦採用。
第二師団の困難を極める迂回機動。
攻撃開始日をめぐる陸海軍の疎隔。
川口支隊長の右翼隊長罷免。
第二師団総攻撃失敗―当然の帰結。
南太平洋海戦―戦果過大誤認。
日米主決戦場と化す(32)
大本営陸軍部南太平洋海戦の戦果に眩惑。
ガ島戦局の実相をつく第十七軍報告電。
第五十一師団等の第十七軍編入。
第三十八師団主力高速船団の潰滅―第三次ソロモン海戦。
杉山、永野両統師部長の上奏―奪回方針の堅持。
第八方面軍戦闘序列発令。
第十八軍司令官安達中将と第八方面軍司令官今村大将。
陸軍航空の南東方面進出。
南東方面艦隊の編成。
南東方面艦隊司令長官草鹿中将。
第八方面軍の統師発動。
「ガ島の絶食一週間」に驚愕唖然。
潜水艦による補給輸送。
駆逐艦によるドラム缶輸送。
海軍側の駆逐艦輸送中止提議。
空中補給の実施。
「蟻輸送」、海トラ輸送の挫折。
中央における船舶運用の重大化。
田中作戦部長と佐藤軍務局長の鉄拳応酬。
作戦部長及び作戦課長の更迭。
「天皇の御前における大本営政府連絡会議」の最終決定。
重慶攻略作戦企図の放棄。
対支新政策の御前会議決定。
第二師団主力の後退機動。
第三十八師団のマタニカウ左岸要線進出。
第十七軍の戦略持久。
天皇の伊勢神宮御親拝に関する陸軍大臣訓示。
第三十八師団親泊参謀の感激。
大本営陸軍部のガ島奪回作戦要領。
中部ソロモン諸島における飛行場急造。
第八方面軍ガ島に対する船団輸送に自信なし。
杉田第八方面軍情報参謀のガ島放棄論。
ガダルカナル島撤収―玉砕を許さず(51)
辻、杉田両参謀の「勝算極めて少し」。
大本営陸軍部新作戦課長のラバウル出張。
今村方面軍司令官以下の意見開陳。
真田作戦課長ガ島撤収を決意す。
ガ島撤収作戦に伴う陸海軍間の問題点。
天皇の御前における大本営会議撤収を正式採択。
第八方面軍に撤収の大陸命下る。
ガ島における絶食を伴う難戦苦闘続く。
一少尉の日記―凄絶な生命判断。
第八方面軍の撤収作戦計画骨子。
井本第八方面軍参謀ガ島に到り撤収命令伝達。
第十七軍参謀長及び高級参謀撤収よりも玉砕を選ぶ。
第十七軍司令官大命に従うと決断す。
第三十八、第二両師団長の心境。
第一次乃至第三次撤収輸送成功す。
宮崎第十七軍参謀長日記の一節。
断じて行えば鬼神も避く―敵の情勢誤認。
今村方面軍司令官撤退将兵を見舞う。
百武第十七軍司令官ソロモンにおいて部下と運命を共にす。
東部ニューギニア方面もまた撤収す。
ガ島において眠る将兵約二万七百名。
附図あり、附録あり