図書イキタ ブンレイ コウゴ ノ テガミ ト ハガキ000035931

生きた文例口語の手紙とはがき

サブタイトル1~10
編著者名
鈴木 友吉 著者/保科 孝一 校閲
出版者
磯部甲陽堂
出版年月
1924年(大正13年)9月
大きさ(縦×横)cm
17×
ページ
330p
ISBN
NDC(分類)
816
請求記号
816/Su96
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
奥付のタイトル:口語の手紙とはがき
和書
目次

第1 年賀の手紙
【一般の心得】
一般の年賀状
女の年賀状
僕の八つが大将
合計二百歳の新年
商家の年賀状
須将軍も根気負けの開城(乃木希典氏)
老父八十八歳老母八十一歳の新年(徳富蘇峰氏)

第2 祝ひの手紙
【一般の心得】
婚姻を祝ふ手紙
一般の場合(書翰文講話及文範)
右の挨拶
こんなめでたいことはない
新しい御方の御手に縫はれて(五十嵐力氏)原文口語体
茄子臭き南瓜くさき契かな(正岡子規氏)
出産を祝ふ手紙
一般の場合
十年目に陸軍が一疋
きつと御姫様に相違ない(五十嵐力夫人)原文口語体
御祝ひと命名とをかねて(押川方義氏)
入校を祝ふ 後輩から
高等商業卒業の友人へ
入営を祝ふ
開業を祝ふ

第3 見舞の手紙
【一般の心得】
寒中見舞
右の返事
暑中見舞(岡田夫人)
暑中見舞の挨拶(西園寺公望氏)
病気見舞 一、(書翰文講話及文範)
右の返事(書翰文講話及文範)
病気見舞 二、薬を飲んで寝て直さうとしても直らぬ(大町桂月)
病気見舞の挨拶(東郷平八郎氏)
近火の見舞(書翰文講話及文範)
右の返事(書翰文講話及文範)
洪水の見舞(書翰文講話及文範)
右の返事(書翰文講話及文範)
怪我の見舞
右の返事

第4 物を贈るに添へる手紙
【一般の心得】
梅花に添へて 色をも香をも知る人ぞ知る
右の返事 君ならで誰にか見せん梅の花
松茸を贈るに添へて(書翰文講話及文範)
栗を贈るに添へて(書翰文講話及文範)
右の返事(書翰文講話及文範)
海苔を贈るに添へて 国許の両親へ
絵はがきを贈るに添へて
右の返事
子供の写真に添へて 国許の両親へ
右の返事 故郷の両親から
種物を贈るに添へて(書翰文講話及文範)
朝顔を贈るに添へて(竹越三叉氏)
柿を贈るに添へて(鷹司公爵令嬢)
寄附金を贈るに添へて(渋沢栄一氏)

第5 音問の手紙
【一般の心得】
小笠原島に居る友の許へ(斎藤信策氏)
軍艦から(広瀬武夫氏)
故郷の病弟へ(高山樗牛氏)
帰省中の越後から(竹越三叉氏)
夏の初乳母の許へ(与謝野晶子女史)
航海中の夫へ(徳富芦花著「不如帰」)

第6 御礼の手紙
【一般の心得】
招待会の礼状(西園寺公望氏)
議員当選の御礼(書翰文講話及文範)
送別会を開かれた御礼(安井哲子女史)
メービー博士へ御礼(阪谷芳郎氏)
塩を贈られた御礼(日蓮上人)
著書を贈られた御礼(原敬氏)
旅行中世話になつた礼状(尾崎紅葉山人)
子弟の監督者へ御礼 生徒の父兄から
入営後故郷の先輩知人へ御礼
就職斡旋者へ御礼

第7 招待と案内の手紙
【一般の心得】
新年宴会の案内(馬越恭平氏)
看桜の招待(大倉喜八郎氏)
誕生日に友を招く
右の返事
還暦の祝に人を招く
晩餐会に人を招く(大山巌公)
結婚披露会へ案内(三上参次氏)
通俗教育会へ招待(棚橋源太郎氏)
音楽会に社員を招く
杯封じの式に招く(横川省三氏)

第8 人を紹介する手紙
【一般の心得】
事務員の紹介(福沢諭吉翁)
銅坑参観人の紹介(古河市兵衛氏)
学校参観人の紹介
就職希望者の紹介
就職周旋者へ紹介(成島柳北氏)

第9 依頼の手紙
【一般の心得】
縁談の依頼
目上の夫人へ 娘の母から
同輩へ
妻帯して奮闘したい
苦学中の学生を婿に所望 娘の母から
住宅買求めの依頼
金子借用の依頼
目上へ
親しい友人へ
右断りの手紙
山陵調査のため(蒲生君平氏)
いけるいけぬの御返事だけでも(斎藤緑雨氏)原文口語体
学生監督の依頼
友人へ弟の監督を頼む 友人へ
目上へ女生徒の監督を頼む
女中傭入れの依頼 目上の夫人へ
女中傭入れの依頼 友人へ
就職周旋の依頼 友人へ 東京から地方へ就職したい
就職周旋の依頼 友人へ 地方から東京へ就職したい
右の返事 都の友人から
知人の就職採用を頼む(高崎正風氏)
蔵書印の篆刻を頼む(西村時彦氏)
碑文の代作を頼む(野口寧斎氏)
聴講券を一枚頂戴したい(綱島梁川氏)
雑誌の相談会へ出席の依頼(渋沢栄一氏)
帝国の選良として最も適当(原敬氏)
祭文の起草を頼む 神様はもう母ちやんを返して下さらない(渡辺八郎氏)

第10 人を誘ふ手紙
【一般の心得】
梅見に誘ふ(樋口一葉女史)
花見に誘引(大町桂月氏)
能見物に誘ふ(田中正平氏)
芝居見物に誘ふ(佐々木信綱氏)
入党を勧む(桂太郎)

第11 断りをいふ手紙
【一般の心得】
招待不参の断り(福島安正)
不参の断りに腰折れ一首(渋沢栄一氏)
和歌会不参の断り 腰は折れても愚作一二首
水攻め火攻めで歓迎会に不参(饗庭篁村氏)
たゞの夏目でくらしたい(夏目漱石)原文口語体
学生監督の依頼を断る
空想的計画に資金調達の断り(書翰文講話及文範)
同貧相助けたいは山々ですが(大町桂月氏)

第12 御わびの手紙
【一般の心得】
見送りの不参を詑びて
今一日の御猶予を(大町桂月氏)
借用の掛軸を汚したお詑び
右の返事
珍蔵の瓢を割つて平あやまり(清水鉄眼)
失言のお詑び(正岡子規氏)
小僧不行跡のお詑び
書生不行跡のお詑び
委托金を使ひ込んで
右の返事

第13 知らせの手紙
【一般の心得】
出産の知らせ
試験合格の知らせ
入営の知らせ
病気の知らせ(書翰文講話及文範)
死去の知らせ
二児を遺して二十八歳の若い一生
愛児死去の知らせ
転居の知らせ 友人へ
安着の知らせ
清国漫遊の知らせ(佐々木信綱氏)
帰宅の知らせ(志賀重昂氏)
戦地から留守中の妻へ(橘周太氏)
世辞と愛嬌を売らぬ「たぬき」の披露(狸庵主人倉沢理一氏)
社名変更の知らせ(松原重栄氏)
帰朝の日取を留守宅へ(中村不折氏)
夫の病状を知らす(頼山陽夫人)
農園開園の披露(岩崎二三)
第14 悔みの手紙

【一般の心得】
恩師の未亡人へ
父を喪つた人へ
父母を喪つた遺孤へ
妻を喪つた友人へ
妻を喪つた友人へ(綱島梁川氏)
愛児を喪つた友人へ
尼港殉難将校の未亡人へ
妹を喪つた友人へ(及川栄左衛門氏)
四人の子供を遺してなくなつた母の夫へ
右の返事(野口徳太郎氏)

第15 問合せの手紙
【一般の心得】
東京遊学に就いて問合せ(書翰文講話及文範)
右の返事(書翰文講話及文範)
面会の日時を問合す(矢野二郎氏)
来訪時日の問合せに答ふ
取引先の信用を問合す(書翰文講話及文範)
右の返事(書翰文講話及文範)
渡米の費用を問合す(金成兵助氏)
銷夏法を問はれた返事(饗庭篁村氏)
吃音矯正上の照会に答へて(大町桂月氏)
死んだと思つてゐた人の居所を問ひ合す(戸水寛人氏)

第16 人を諭し戒める手紙
【一般の心得】
新婚の門生に(尾崎紅葉山人)
落第した友人に
南洲翁に(山県有朋公)
逆境にある友人へ(内村鑑三氏)
父の言語を真似てはならぬ(大町桂月氏)
療養先の妻へ(堺枯川氏)
事業の軽挙を誡む(村井吉兵衛氏)
寺西玄渓へ(大石良雄氏)

第17 旅先からの手紙
【一般の心得】
奈良から
花の吉野から
大和十津川から(坪谷水哉氏)
富士山から
箱根仙石原から
雨の湯河原から(三上和一氏)
佐渡が島から(田中準氏)
太宰府から(著者の教へた女生徒)
吉野の奥の上北山から(著者の教へ子)
飛騨の山中から(遅塚麗水氏)
日本アルプスから
雨の修善寺から(尾崎紅葉山人)

第18 はがきの文例
【一般の心得】
年賀のはがき
謹んで新年の御慶を申上げます
うらうらのぼる初日影かな
明けましておめでたう
見舞のはがき
病気でねてゐるさうだね
大火だつたさうですね
有り難う
飛んだ御災難でしたね
音問のはがき
雨の降つた日に友の許へ(尾上柴舟氏)
青葉の頃友へ
秋立つ頃故郷へ
年の暮に親しい友へ
数寄の児互に相別れて(阪本広太郎氏)
挨拶のはがき
余寒のきびしい折柄
小生今般三井物産に就職
案内のはがき
雨声会の案内(西園寺公)
右の返事(大町桂月氏)
提灯行列の案内
送別会の案内
照会のはがき
書籍註文の照会
鰹節値段の照会
右の返事
書籍再版の見込照会
口絵の照会に答へて(樋口一葉女史)
註文のはがき
万年筆の註文
弥生コートの註文
薪炭の註文
知らせのはがき
昨夜十時愚妻安産
おめでたう
入学試験合格の知らせ
万歳
一週ほど前から父が病気
父良蔵死亡
長女宮野死亡(井本健作氏)
四面田野蕭散(大町桂月氏)

上京の知らせ
着京の知らせ
附録