図書ウエノ リイチ デン000034946

上野理一伝

サブタイトル1~10
編著者名
朝日新聞社 編
出版者
朝日新聞社
出版年月
1959年(昭和34年)12月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
827,123,98p 図版25枚
ISBN
NDC(分類)
289
請求記号
289/U45
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

題字(上野理一)
序文(村山長挙)

第一 系譜
甲賀の谷
城下町

第二 にしがけや
誓願寺の谷
上野家中興の人
新宅西垣屋

第三 打こわし
上野理一が生れる
産物会所
渡辺弗借に師事する
蟠竜庵のひじり
明治維新
久美浜県の吏生
立杭村の暴動

第四 篠山から大阪へ
三井糸店
外国貿易を目ざす
鎮台屋敷の執事
川辺郡役所の書記

第五 新聞の夜明け
大阪城の落人
茂中・宇田川兄弟
大新聞「大阪日報」
「大阪新報」の創刊
「広演社」の人々
中新聞への期待

第六 「朝日新聞」の創刊
若い町役人
青年と新聞
失意の風雲児
十八庵の集い
「朝日新聞」の命名

第七 津田の離反
雑報記者・岡野半牧
江戸堀の社屋
京町堀へ移転
文芸雑誌の創刊
「常磐新聞」

第八 上野の入社
「魁新聞」
新生涯を「朝日」に託する
共同出資
「朝日」の窮塞、「魁」の廃刊
津田の最期

第九 「平仮名国会論」
民権運動の闘士
売捌きに新機軸
小西勝一の入社

第十 開花の青年記者
韓国通信
桃水の行路
亀裏事件

第十一 中立紙
「朝日新聞」巣立つ
政党機関紙時代
特報「自由は死せず」
主権論争
「壬午の変」の活躍
海外特派員第一号

第十二 「朝日新聞」と関西文芸
「皇朝女子立志編」
嘉納きぬ女と結婚
初期の小説
小説の資料調査

第十三 中之島移転
新聞の隆替と変換
惜春吉野行
蔵屋敷の新社屋
大洪水
探訪者の世界

第十四 新しい同人達
大銀杏の下の社宅
織田純一郎の入社
新政府の第一期留学生

第十五 成長する新聞
翻訳文学のふた葉
西本願寺の告訴事件
ノルマントン号事件
大阪事件
新聞紙編纂の綱領

第十六 「東京朝日新聞」
東京支局開設
「めさまし新聞」の譲受
星の譲渡決意まで
「東京朝日新聞」の出現
新聞直配便の危機

第十七 三つの政論新聞(上)
村山・上野の協力経営
「大阪毎日新聞」の出現
憲法発布と新興紙
東西両公論の発行
「大阪公論」の廃刊

第十八 三つの政論新聞(下)
「国会」の創刊
幸田露伴と「国会」
「国会」廃刊
憲法発布の日
輪転機の輸入
新聞用紙と製紙会社
宇田川の被疑事件

第十九 桃谷の人々
「浪花文学会」
若い日の天囚
”大量作家”霞亭

第二十 自特居士
高橋の入社
官報局時代
欧化主義への批判と反発
「国華」の創刊
根岸派の人々

第二十一 「内地雑居論」
対外硬の主張
上野の説得
須藤南翠が大阪へ
論説記者内藤湖南

第二十二 日清戦争前後(上)
「国華」の経営引受け
辰井梅吉の入社
郡司成忠らの千島行
単騎シベリア横断
ある刺客の話
日清両国開戦

第二十三 日清戦争前後(下)
講和と三国干渉
シャンパンと特報
半島の騒変
閔妃事件と西河通徹
新聞社と戦時経費
合名会社組織

第二十四 「二十六世紀」事件
高橋健三の退社
言語解放の一画期
高橋健三の死
勧銀監査役に就任
明治三十年の紙面刷新

第二十五 三山と素川
豊田文三郎の死
池辺三山の入社まで
鳥居素川の行路

第二十六 北清事変前後
ロイター通信と日本の新聞
米西戦争のころ
義和団の変起る
村井の籠城日記
池辺の満韓視察
酒井雄三郎の客死

第二十七 日露戦争前夜(上)
経済面の拡充
月曜付録の文芸欄
大阪ガス補償問題

第二十八 日露戦争前夜(下)
危機切迫
内藤の満州視察
二葉亭入社の機縁
戦時通信の三規定

第二十九 日露戦争(上)
開戦まで
従軍記者の配置
戦時通信船繁栄丸
横川省三の処刑
報道写真の登場

第三十 日露戦争(下)
遼東に戦況展開
旅順開城まで
奉天の会戦
日本海海戦

第三十一 二葉亭と漱石
二葉亭の入社
去就に迷う二葉亭
露都特派員
漱石の入社
「虚美人草」を書くまで

第三十二 明治から大正へ(上)
花やかな余光
満韓巡遊船
世界一週旅行
ロイター通信解約問題
「タイムス社」と特約
国際的新聞人・楚人冠
ロイター問題の解決
「東朝」販売組織の改革
合資会社の組織
大阪通信部の設置

第三十三 明治から大正へ(中)
上野精一の入社
南極探検
後援企画の行詰り
開南丸出発
「大朝」の編集改革案
評議会と評議員協議会
鳥居素川の外遊

第三十四 明治から大正へ(下)
池辺三山の退社
文芸欄廃止
池辺三山の急逝
半島の言論圧迫
新社屋設計と退職給与の準備
初の民間飛行主催
明治天皇崩御の夜

第三十五 護憲運動のころ
憲政護憲運動が起る
政党の護憲と新聞の護憲
言語の両派対立
焼打ちさわぎ
シーメンス事件
久松澱江の死
佐藤北江の死
最初の民間飛行
第一次世界大戦の勃発
大戦報道陣の動き
日独戦争起る

第三十六 新社屋の成るころ
家母を喪う
「仙柔遺草」抄
夕刊発行
地方版の拡充
大阪本社の社屋新築
退職給与の規定
全国中等学校優勝野球大会
夏目漱石の死

第三十七 米騒動と筆禍(上)
西村派と鳥居派
論文主任問題
編集局の職制が成る
寺内内閣
シベリア出兵反対
米騒動の勃発
言語機関の結束

第三十八 米騒動と筆禍(下)
白虹事件
危機に立つ「朝日新聞」
社内の大異動
行路多難
本社の本領宣明
株式会社を組織

第三十九 溘逝
違和漸くいたる
その前日
臨終
社葬

第四十 家庭
上野きぬ女逝く
家常
趣味と収集
その後の同人たち

上野有竹と古美術
収蔵の古玉と鏡の思い出(梅原末治)
「清六大家画譜」と「王勃集」(神田喜一郎)
有竹齊所蔵の「十七帖」(内藤乾吉)
有竹齊収蔵(春山武松)

有竹翁懐古
優しい”大きなおじさん”(村山藤子)
上野理一翁を偲ぶ(野村治一郎)
京都帝大教授団との親交(権藤四郎介)
一生一業・漏らぬ温情主義(大村友之丞)
上野社長を憶う(西郷静夫)
思い出あれこれ(山崎長太郎)
「大朝日」の完成に大きな功績(吉岡長次郎)
鮮やかに残る印象(金崎 賢)
思いやり深い人情家(物集高量)
”今晩八千代出席”(野田九浦)
「造化精妙」(長谷川如是閑)
上野理一先生(美土路昌一)
謙信と信玄(河野範)
”うどん食べてほめられる”(山田大介)
中国事情に深い理解(神田正雄)
”憲政の神様”もかぶとを脱ぐ(根岸佶)
王義之の「十七帖」(菊山当年男)
上野有竹先生(沖森直三郎)
”大事とる”ブレーキの役目(風見章)
意匠広告にも先見の明(水島爾保布)
丁重を極めた出張命令(吉田淳)
想い出さまざま(武居巧)
徳望の人(嶋谷亮輔)
二度の危機を処理(花田大五郎)
見事な名コンビ(藤原銀次郎)
上野さんと私(坪内逍遥)
社長自らの首実験(大道弘雄)
亡き父を偲ぶ記念の銀時計(平瀬千代子)
今も忘れぬ五ヵ条の心得(富子春子)
曾祖母のこと・祖父母のこと(上野淳一)
偉大な、慈愛深い父上(上野梅子)
父の思い出のかずかず(上野精一)

年譜

索引

写真目次
詳細目次あり

あとがき