大空にかける希望の虹
序にかえて(渡辺敏三)
第一章 絶望の渕から
新婚三ヵ月目で主人が発病
「療養新道」をバイブルとして
後に生かされた食餌療法の体験
さすらいの旅のはじまり
流れ寄った人情の岸辺
音羽洋裁学院へ入学
●人生の指針・後進の皆さんに
第二章 乙女時代の明と暗
遠い日、少女時代の思い出
瞼に浮かぶ
恐ろしかった関東大震災
五十軒の家作も廃墟に
『石童丸物語』
摂政宮殿下ご成婚の日に
桜蔭時代のあれこれ
母に続いて弟も…
日本女子大を中退し結婚へ
●人生の指針・後進の皆さんに
第三章 新小岩に芽吹いた一粒の麦
大空にかける希望の虹
房州岩和田海岸での静養
開店準備のための図書館通い
豆を使って市場調査
大雪の日と二・二六事件
一粒の麦「オリムピア洋装店」
「失意泰然、得意冷然」
基本の経営方針に忠実に
自転車操業の開店二年目
一オンスの毛糸を探して
主婦の友社より取材に
太平洋戦争の勃発と物資統制令
空襲下の泥棒、捕らえてみれば
工場開設に郡山へ
●人生の指針・後進の皆さんに
第四章 オリムピア洋裁学院の誕生
店舗の一つが強制取り壊しに
東京大空襲の地獄絵図
玉音放送を郡山で聞く
焼け残った新小岩と人心の荒廃
寄る切ない戦争未亡人のために
オリムピア洋裁学院、ついに誕生
新小岩を襲った二つの台風
宇野九一先生を迎えて料理教室開設
聖徳高等栄養学校設立に向かって
主人が原因不明の病に…
藁にもすがる思いで
●人生の指針・後進の皆さんに
第五章 短期大学の開学
長期入院の宣告を受ける
いち早く調理師科も開設
短期大学への昇格を目ざして
短期大学設立ついに許可
創立二十五周年史と理事長の叙勲
最期の春の観桜会
「遺言書」のこと
永遠の別れの日
前理事長の意思を継いで
一周忌と麻布・賢祟寺
●人生の指針・後進の皆さんに
終曲のない始まり
わたなべ幼稚園の創設
創立三十周年と渡辺敏三理事の寄稿文
新小岩北口開発促進と校舎の増改築
「三年の歩み」を二年で歩む
私の楽しみ
市川への転居
勲三等瑞宝章を受ける
新緑に映える皇居へ参内
渡辺正助の胸像を建立
●人生の指針・後進の皆さんに
資料
雑誌「主婦の友」昭和十四年二月号掲載の記事
あとがき