図書目録ハイセン タイケン ト センゴ シソウ資料番号:000033577

敗戦体験と戦後思想

サブタイトル
12人の軌跡
編著者名
新井 直之 著者
出版者
論創社
出版年月
1997年(平成9年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
376p
ISBN
4846000443
NDC(分類)
121
請求記号
121/A62
保管場所
閉架一般
内容注記
執筆:鶴見俊輔ほか 戦後の主な出来事(1945~79):p365~370
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

1 『思想の科学』からの出発(鶴見俊輔)
日本で敗戦を迎えるまで
自身で消化した思想の語り口
ただの人間による統一戦線は可能か
「風流夢譚」事件以後、天皇制はいま
文字の物神化を乗り越える漫画文化
2 「政治と文学」論争の周辺(荒正人)
『近代文学』創刊まで
「日本人民共和国」を幻想
中野重治との論争について
天皇制と「近代的人間」の相克
文学者の戦争責任を追及する
千年単位の目盛りで考える
3 戦争体験への固執(安田武)
「不戦の誓い」発表まで
伝統文化を継承する意味
日本文化の「型」と「いき」
4 統一戦線への思想と行動(日高六郎)
「象牙の塔」を出て
新フロイト学派を紹介
国民文化会議と統一戦線の発想
六〇年安保闘争の意味を考える
昭和を超える思想は何か
5 編集者にとっての論壇(中村智子)
中公事件で得た教訓
新現実主義路線に流される
失われた総合雑誌のリーダーシップ
6 革命運動と文学(小田切秀雄)
共同戦線の模索から
新日本文学会の内側に踏み込む
三〇年代を超えない理論水準
思想の「平和的共存」を主張
共同し得る一致点を求めて
7 現代政治学の方法と課題(神島二郎)
戦場で問題意識を持つ
丸山政治学と柳田民俗学のあいだ
政治を総体として診断するモデル
崩壊し始めた囲い込み装置
8 現代史の語り部として(沢地久枝)
昭和史研究を契機として
ソ連軍と八路軍そして内戦
その時代を生きた人間を書きたい
たとえば「二・二六」での人間像
戦後女性は解放されたか
9 科学技術のヒューマナイズ(星野芳郎)
科学者・技術者の責務は何か
民科設立にたずさわって
第三の技術革新に向けて
自然の循環システムへ
10 黄金バットと大衆文化(加太こうじ)
紙芝居から劇画まで
むなしい文化として劇画はある
大衆の文化はどう変わったか
現状維持への囲い込み文化
変革運動は大衆をつかめないか
11 民衆の歴史のために(家永三郎)
中学一年で『憲法撮要』を読む
当為への興味と宗教的関心
「教育二法」で社会的発言
教科書裁判と教育権の思想
12 政治を超える人間の論理(久野収)
哲学と政治的実践の間
サルトルと三木清の哲学
動員主義を越えるもの
生きた市民と社会による変革
人名索引あり、事項索引あり

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