地方史・研究と方法の最前線

序文（林英夫）
１　地方史研究と地方史史料
考古資料をめぐって―地域史研究の立場から―（土井義夫、黒尾和久）
荘園絵図にみる東国中世村落の成立過程と古代寺院（吉田敏弘）
本土寺過去帳をめぐる諸問題（中山文人）
江戸の明地（伊藤好一）
江戸っ子の「世論」形成と風刺画―鯰絵を素材として―（加藤光男）
人類史の“現在”“これから”の地方史（金原左門）
２　協業の地方史
東京の歴史時代の地形環境（久保純子）
汐留遺跡の概要―旧汐留貨物駅跡地内における平成四・五年度調査成果より―（石崎俊哉）
加賀藩江戸藩邸の調査―天和二（一六八二）年焼失の長屋群―（成瀬晃司）
民俗学と歴史学―柳田民俗学の時間認識と現象認識―（岩田重則）
３地方史研究と史料保存
有志団体による史料調査について―その方法と課題―（白水智）
自治体史における近・現代資料の収集と活用―『北区史』の経験をもとに―（羽田博昭）
博物館と「現代資料」（浜田弘明）
博物館所蔵の地図資料―その目録の作成状況―（塩川友弥子）
地方史史料の保存活用と文化財保護―遺跡の問題を例に―（木村衡）
記録あり