図書ショウワ ハンザイシ セイダン000033510

昭和犯罪史正談

サブタイトル1~10
明治・大正・昭和犯罪史正談
編著者名
小泉 輝三朗 著者
出版者
批評社
出版年月
1997年(平成9年)3月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
331p
ISBN
4826502265
NDC(分類)
368.6
請求記号
368.6/Ko38
保管場所
閉架一般
内容注記
解説:礫川全次 大学書房昭和31年刊の複製
和書
目次

1 説教強盗 昭和四年
昭和初年の強盗横行時代
もの優しい説教強盗
警視庁の捜査
時節到来説教就縛
捜査の裏を掻く
説教強盗異聞
恐るべき宿業の罠
明治以降の巨盗
二世説教、三世説教
2 三・一五事件 昭和三年
共産党検挙史上の三・一五
嵐の前奏曲
三・一五の嵐
山宣独り孤塁を守つて斃る
三・一五、四・一六の判決
3 大岡山女優一家殺し 昭和四年
事件の荒筋と教訓
事件の発生
無実の犯人挙る
千住の醤油屋一家殺し発生
五味の自白
女優殺しの解決
犯人心理の一挿話
4 昭和疑獄時代の実相 昭和二・三・四年
政党の腐敗疑獄の続出
疑獄の皮切り東京市会疑獄板舟関係
京成電車乗入関係
越鉄疑獄山手急行疑獄
五私鉄疑獄
釜山取引所疑獄
売勲疑獄
毛織疑獄
5 浜口首相暗殺事件 昭和五年
東京駅頭無名の銃声
佐郷屋の生立と思想
暗殺の動機ロンドン条約
統帥権干犯の問題
消極政策の責任
判決をめぐる二つの問題
浜口雄幸の生涯
6 千駄ケ谷バス屋殺し 昭和六年
司法大臣は何故に死刑執行を躊躇するか
犯人の推定
単独犯行説の弱点
共謀犯行説
共謀犯行説の敗北
野口男三郎事件との対比
人間は左程に偉からず
7 桜田門事件 昭和七年
突如爆弾炸裂
兇漢即時逮捕
兇行の動機
大逆の実行
事件の教訓
8 血盟団、五・一五 昭和七年
事件の性格
血盟団の中心に居る日昭
満洲事変後の状勢の変化
日昭の計画
井上準之助の暗殺
団琢麿の暗殺
五・一五事件計画の全貌
計画の実行
五・一五事件の奥行
血盟団、五・一五の裁判
ものの朽葉のうす紅葉
9 バラバラ事件、細切事件 昭和七・九年
玉の井バラバラ事件
バラバラ氏の素性と犯行
細切事件の発生
顔の赤あざで捕つた犯人
悪魔のみが為し得た犯行
犯罪史上の残虐事件
10 非常時共産党の検挙 昭和七・八年
非常時共産党検挙の由来
三・一五検挙後の日本共産党
共青と全協
外廓団体の陣列
非常時共産党の悪あがき
破廉恥的資金蒐集
検挙の嵐つゞく
共産党のリンチ事件
その後の党
11 神兵隊事件 昭和八年
斎藤内閣の使命
神兵隊の計画内容
その行動部署の概要
その資金関係
決行寸前の検挙
神兵隊の構成分子
再挙神兵隊事件
12 帝人事件昭和九年
帝人事件発生の由来
検事の出した結論
被告全員無罪の判決
検事の背任論とその批評
汚職錯覚論
検事の言分
検事の立証は不十分なり
深刻な法廷論争の展開
事後談一束
13 巣鴨の若妻殺し 昭和十一年
事件の概要
自白の内容
自白は現場の様子と合わない
彼は犯人ではないのか
彼は何故に犯人でなければならないか
パス屋殺しとの比較
14 無政府共産主義の消長
日本に於ける無政府主義の起り
幸徳の刑死
大逆事件後の取締
大杉栄の横死
大杉の死に対する復讐
彗星の如き二見敏雄の出現
15 二・二六事件 昭和十一年
事件の全貌
相沢中佐事件
二・二六を育んだもの
暴風一過のあと
反乱軍の処分
北一輝と西田税
久原、津雲の犯人隠避
16 阿部定事件 昭和十一年
犯行、犯人逮捕
痴蝶死戯
自供はそのまゝに受取れるか
彼女は変態なりや
石田は性技の達人
阿部定事件の有名性
明治の阿部定
男の阿部定
附録あり