アルゼンチンからの手紙
序章 ランプの宿で
1章 小谷美砂子さんの手記「迎春花」より(1)
橇に乗って嫁ぐ
鴨緑江を渡って満州へ
サイレン事件
お産のため北海道へ
侵略戦争の“根”
2章 手記「迎春花」より(2)
夫の入隊
ソ連軍の進駐
次男の死
人間・欲望・暴力
3章 手記「迎春花」より(3)
中国人の多々的朋友と長男の死
悲惨をきわめた逃避の旅
主人からの手紙
決死の南下と三男の死
難民の街チチハルからハルピン、新京へ
「涙も出ない悲しみ」を知らぬ幸せ
4章 手記「迎春花」より(4)
居住区も戦闘地域に
発病した夫と帰国への熱望
とうとう故国へ…
連絡船で北海道へ
故郷への思い
残留孤児―ひとつのイメージとして
5章 手記「迎春花」より(5)
新生活への歩み―日高へ
高橋菊美さんとの再会
第二のふるさと・満州を偲びながら
帰国後の小谷さんご夫妻
人間は強い生きものでもある
関東軍に“棄民”された開拓民
6章 アルゼンチンからの手紙
アルゼンチンからの手紙=一九九〇年六月
詩「北満洲の想い出(一)」
「北満洲の想い出(二)」
「旅路」 一九九〇年九月
詩「きれいな骨」
「白い道」
「モグサ作り」
「私と犬」
大災害に襲われた奥尻島で
助けた人と助けられた人
アルゼンチンからの手紙=一九九一年二月
詩「老いのこのごろ」
「チャオ(アバヨ)」 一九九一年四月 五月
ブラジルからの手紙=一九九三年八月 一九九四年一月
詩「サンパウロ」 一九九四年九月
詩「満七七」
復興の進む奥尻島
ブラジルからの手紙=一九九五年二月 一九九五年四月
詩「光り」 一九九五年八月
7章 小原ムツさんの詩
雷
老いの恋
夫
北満の想い出
昔の想い出
夢
お彼岸
故郷を想う
父
夫婦
墨絵
私の涙
歳月
音
青い空
村
思う
「時代が違う」と言うけれど
終章 満州、そして現在
満州開拓団について
ブラジルへの電話―小原さんの話
ブラジルからの手紙=一九九六年一月
詩「よろこぶ」
小原さんからのもう一通の手紙