企業者活動と企業システム

はしがき

序章　企業者活動と企業システム：問題の提起（武田晴人）
出発点としての「日本的経営」への関心と歴史的アプローチ
分析対象－大企業体制
分析方法－焦点としての「革新」あるいは企業者活動

第1章　イギリス大企業の構造と内部資本市場の
変貌：1920～70年（鈴木良隆）
主題と仮説
制度的枠組みの形成－持株会社の機能と内部資本市場の特徴
大企業体制の変化
第二次世界大戦後におけるイギリス大企業の構造変化
結論

第2章　財閥と内部資本市場（武田晴人）
はじめに
財閥本社の持株会社化
内部資本市場の機能
むすび

第3章　戦間期英国綿業におけるビジネス・システム（日高千景）
はじめに
1920年代の綿業と業界内組織の動向
綿業と銀行
1930年代の英国綿業
むすび

第4章　1920年恐慌と「産業の組織化」（武田晴人）
はじめに
1920年恐慌と救済策
カルテル活動の展開
企業間関係の変容

第5章　戦間期イギリスにおける流通機構の変容（和田一夫）
はじめに
流通機構の変容
再販売価格維持制度の普及
大規模小売業者による対応
むすびにかえて

第6章　流通革新の試み（L.ルービンファイン）
花王のケースを中心に
はじめに
花王における外部の脅威と内部の欠陥
打開策
結論

第7章　「管理の不在」と労使関係（小野塚知ニ）
はじめに
クラフト的規制からの自由
労働者の管理・統制
賃金と技術革新
むすびにかえて

第8章　身分制度と職場組織の変遷（大東英祐）
はじめに
身分制度：三井鉱山のケース
生産管理と現場管理組織
賃金の労職格差と賃金管理
まとめ

第9章　中島飛行機とロールスロイス
問題の限定
ロールスロイスにおける技術開発
中島飛行機における技術開発
企業者はいたか

第10章　フォード・システムの導入と現地適応（藤本隆宏）
はじめに
イギリスにおけるフォード・システムの導入
日本におけるフォード・システムの導入
結論

総括討論
あとがき
コンファランス日程・参加者一覧