図書アサヒ ヒャッカ ニホン ノ レキシ000033244

朝日百科日本の歴史 9

サブタイトル1~10
近世から近代へ
編著者名
出版者
朝日新聞社
出版年月
1989年(平成1年)4月
大きさ(縦×横)cm
30×
ページ
352p
ISBN
4023800074
NDC(分類)
210.08
請求記号
210.08/A82/9
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
総括年表:p349-352
和書
目次

近世から近代へ

東海道中膝栗毛と四谷怪談
◆江戸の成熟と近代の出発(諏訪春雄・学習院大学教授)
遊郭・裏店・幽明  ●化政期の気分(諏訪春雄)
都市と遊び     ●文化の大衆化(比留間尚・群馬大学教授)
江戸のベストセラー ●情報と出版 (今田洋三・近畿大学教授)
政治の空白と想像力 ●馬琴と種彦 (諏訪春雄)
歌舞伎のからくり(中山幹雄・演劇研究者)
〔コラム〕
幽霊と祟り(諏訪春雄)
地口(パロディ)と洒落(ジョーク)
江戸の広告文(コピー)(谷峯藏・風俗史家)

大塩の乱と天保の改革
◆内憂と外患のはざまで(大口勇次郎・お茶の水女子大学教授)
崩れゆく幕藩体制 ●家斉の時代(大口勇次郎)
大塩平八郎の乱   (酒井一・三重大学教授)
天保の改革と水野忠邦(大口勇次郎)
開国への胎動   ●モリソン号の衝撃(春名徹・作家)
〔コラム〕
「家」の永続と「村」の復興 尊徳と幽学(大藤修・国文学資料館)
アヘン戦争と日本(春名徹)

江戸の学問 よみ・かき・そろばんまで
◆学問の普及と大衆化(衣笠安喜・立命館大学教授)
「異学の禁」とその後  ●交流の拡大(衣笠安喜)
「仁政」から「民富」へ ●経世思想の転回
(逆井孝仁・立教大学教授)
藩学と儒学 ●公教育の源流
(辻本雅史・光華女子大学助教授)
民衆の教育エネルギー ●寺小屋と私塾(辻本雅史)
釈奠と釈菜 ●現代に続く儒教儀礼(衣笠安喜)
儒教と日本人(衣笠安喜)
洋学の発展と弾圧 渡辺華山の軌跡
(鎌田道隆・奈良女子大学助教授)
〔コラム〕
町人の遊芸ブーム(立川洋・大津市史編纂室)

薩・長と水戸 諸藩の動き
◆幕藩体制崩壊の前夜(高木俊輔・信州大学教授)
薩・長・土・肥の台頭 ●近代軍の創出
(井上勝生・北海道大学助教授)
開国から攘夷へ ●長州開明派の論理(井上勝生)
草莽の決起   ●尊攘運動の広がりと挫折(高木俊輔)
親藩水戸の苦悩 ●藩内対立の激化
(河内八郎・茨城大学教授)
<ドキュメント薩摩藩>生麦事件と薩英戦争
(原口泉・鹿児島大学助教授)
〔コラム〕
天保の藩政改革とその後    (井上勝生)
相楽総三の軌跡-東国の草莽たち(高木俊輔)
開港五十年祭         (河内八郎)

開国
◆「外から」と「内から」の開国
(田中彰・北海道大学教授)
列強のアジア進出と日本(田中彰)
「黒船」の来航 ●外圧と内政(田中彰)
朝家と武家   ●公武合体体制の危機
(井上勝生・北海道大学助教授)
幻の「大君」制国家(田中彰)
〔コラム〕
幕末・維新期の宗教観と天皇 外国人の眼
(山崎渾子・聖心女子大学講師)
箱館開港 欧米文化の取り入れ口
(紺野哲也・函館市史編纂室)
ジョセフ・ヒコ 米国に帰化した漂流民(田中彰)
「万国公法」と不平等条約(井上勝生)

世直しとええじゃないか
◆変革への予感とダイナミズム
(安丸良夫・一橋大学教授)
転換期を生きる ●「世直し大明神」菅野八郎(安丸良夫)
維新と世直し一揆(安丸良夫)
「ええじゃないか」の背景 ●幕末の狂乱
(西垣晴次・群馬大学教授)
みろくの世 ●ユートピアの系譜(安丸良夫)
三浦命助の思想-「獄中記」を読む
(深谷克己・早稲田大学教授)
安藤昌益の思想(安丸良夫)
〔コラム〕
「ええじゃないか」-その踊りとリズム
(小島美子・国立歴史民俗博物館教授)
千年王国運動とカーゴ・カルト
(田辺繁治・国立歴史民俗博物館教授+石森秀三・国立歴史民俗博物館教授)
一揆の起こる日 ヨーロッパからの視点
(二宮宏之・東京外国語大学教授)

維新と明治の新政
◆明治維新をどう見るか(遠山茂樹・近代史家)
尊王攘夷から倒幕へ ●薩長同盟の成立(遠山茂樹)
王政復古の大号令(遠山茂樹)
文明開化  ●学制・徴兵令・地租改正(遠山茂樹)
維新の終幕 ●士族の反乱と鎮圧(遠山茂樹)
「近代化」と福沢諭吉-啓蒙思想の役割
(成沢光・法政大学教授)
明治の維新と部落-丹波高田村の場合
(師岡佑行・京都部落史研究所所長)
〔コラム〕
洋務運動と明治維新-中国の近代化    (小島晋治・東京大学教授)
「革命」と「改革」-ヨーロッパからの視点(遅塚中躬・東京大学教授)

留学と遣欧米使節団
◆国を背負う旅と、国を超える旅(鶴見俊輔・評論家)
「近代」との出会い ●岩倉使節団(野村雅一・国立民族学博物館助教授)
最初の女子留学生  ●梅子・捨松・繁子(西川祐子・中部大学教授)
香具師・旅芸人、海を渡る(平岡正明・ジャズ評論家)
〔コラム〕
『米欧回覧実記』(田中彰・北海道大学教授)
明治の英語学習熱(太田雄三・マックギル大学準教授)
大山巌とメーチニコフ -留学生と亡命革命家(渡辺雅司・東京外国語大学教授)
異端の海外認識    -中浜万次郎の場合 (春名徹・作家)

コレラ騒動 病者と医療
◆もう一つの開国(鹿野政直・早稲田大学教授)
コレラ・民衆・衛生行政(鹿野政直)
コレラから結核へ   ●近代日本の病歴(鹿野政直)
日本人の健康・病気観 ●アメリカとの比較から
(大貫恵美子・ウィスコンシン大学教授)
隔離から共生へ    ●病者と社会
(小坂富美子・医療問題研究家)
細菌学と公衆衛生-十九世紀西欧医学と日本(樺山紘一)
〔コラム〕
看護婦と女医 明治女性史のなかで
(亀山美知子・京都市立看護短期大学教員)
実費診療所 貧者のための医療(鹿野政直)
戦争と病者・障害者(小坂富美子)
ペストと狂気 可能性としての「病」
(島弘嗣・精神科医)

西南戦争と琉球処分 近代日本の境界
◆国内政争と外交問題の連動(毛利敏彦・大阪市立大学教授)
明治六年の政変   ●西郷=征韓派説の誤り(毛利敏彦)
西南戦争      ●西郷隆盛の「世直し」(上田滋・前筑波大学付属高校教諭)
琉球処分と台湾出兵 ●清国との関係    (安岡昭男・法政大学教授)
樺太放棄と北海道の開拓(安岡昭男)
佐賀の乱-組織化された士族反乱(杉谷昭・佐賀大学教授)
小笠原島の帰属(安岡昭男)
江華島事件と日朝修好条規(毛利敏彦)
〔コラム〕
西郷伝説-維新革命への追慕(河原宏・早稲田大学教授)

1850年の世界
◆侵略の戦火と革命の嵐(樺山紘一・東京大学助教授)
一八四八年のヨーロッパ ●国民国家に向かって(阪上孝・京都大学人文科学研究所助教授)
アヘン戦争と太平天国     (加藤祐三・横浜市立大学教授)
インド大反乱とムガル帝国の滅亡(長崎暢子・東京大学教授)
南北戦争 ●奴隷解放の戦い  (平野孝・お茶の水女子大学教授)
第一回ロンドン万国博覧会 「万国博の世紀」の開幕(樺山紘一)
〔コラム〕
ガリバルディとビスマルク(北原敦・北海道大学助教授)
パナマ鉄道の建設    (加茂雄三・青山学院大学教授)