朝日百科日本の歴史 6
中世から近世へ
戦国大名
◆社会転換の陣痛のなかから (勝俣鎮夫・東京大学教授)
戦国大名の登場 (勝俣鎮夫)
家臣団の編成 ●富国強兵1(勝俣鎮夫)
領国支配 ●富国強兵2(勝俣鎮夫)
天下と国家 ●クニとイエの支配の論理(勝俣鎮夫)
〔コラム〕
「身自鏡」にみる教育と教養
(山本吉左右・和光大学教授)
朝倉一乗谷
(水野真・歴史民俗博物館助教授)
戦国法に読む御成敗式目
(笠松宏至・東京大学教授)
婚家と生家 女たちの戦国時代(勝俣鎮夫)
鉄砲伝来 日本技術のポテンシャル
◆最初の「黒船」の衝撃
(黒田日出男・東京大学助教授)
鉄砲伝来と陶磁 ●外からの波(黒田日出男)
変貌する農村と都市 ●農村技術の革新(黒田日出男)
立ちあがる職人たち(黒田日出男)
読み・書き・そろばん ●主体的能力(黒田日出男)
陶磁の眼でみる織豊時代
(矢部良明・東京国立博物館陶磁室長)
鉄砲を花火に変えた
(角山栄・和歌山大学教授)
前挽大鋸にみる日本人 木工道具の中世と近世
(小泉和子・生活史研究所代表)
〔コラム〕
結桶・樽の出現 生産・保存・輸送(黒田日出男)
和時計をつくった日本人 (角山栄)
キリシタンと南蛮文化
◆未知の世界と異神との出会い
(吉田光邦・京都大学名誉教授)
ザビエルの見た日本 ●イエズス会の世界進出
(松田發一・京都外国語大学教授)
宣教師とキリシタン (吉田光邦)
文物による南蛮の発見(吉田光邦)
殉教と変容 ●天下統一とキリシタン(吉田光邦)
南蛮ファッション(丹野郁・埼玉大学名誉教授)
〔コラム〕
キリシタンの学校 日本における教育システム
(石附実・大阪市立大学教授)
南蛮の美酒(藤本義一・洋酒研究家)
出版文化の源流 活字と版木
(宗政五十緒・龍谷大学教授)
一向一揆と石山合戦
◆門徒ハミナ開山ノ門徒ナリ-一向一揆の世界
(藤木久志・立教大学教授)
一揆よ起て ●石山戦争(藤木久志)
蓮如教団 ●思想・感覚・組織の一体感
(金龍静・円満寺住職)
道場と寺内町 ●組織の基盤
(神田千里・高知大学助教授)
旅する宗主-漂泊者の面影(藤木久志)
五箇山十日講の世界 (神田千里)
建築史からみた真宗道場
(櫻井敏雄・近畿大学助教授)
〔コラム〕
宣教師の目 フロイスの報告から
(川崎千鶴・日出学園高校教諭)
本尊と影像 その図様と用途
(早島有毅・愛知女子短期大学教授)
聖市の熱いにぎわい
(那谷敏郎・名古屋商科大学講師)
信長と秀吉 天下統一
◆世界史的転換のなかで(朝尾直弘・京都大学教授)
天下統一(朝尾直弘)
公儀と百姓 ●領域の平和と「契約」(朝尾直弘)
都市 ●統合の拠点(朝尾直弘)
「唐入り」 ●内政と外交(朝尾直弘)
桶狭間から長篠へ
(藤本正行・歴史考古学 藤井直夫・城郭研究家)
戦国合戦と武具(藤本正行)
「肥前名護屋城図屏風」を読む(矢守一彦)
〔コラム〕
女たちの織豊時代(脇田晴子・鳴門教育大学教授)
旅する王権の近代化 ヨーロッパからの視点
(阿部謹也・一橋大学)
楽市と駈込寺 アジールの内と外
◆「さんせう太夫」にみる中世世界
(勝俣鎮夫・東京大学教授)
薮入りと駈込寺(勝俣鎮夫)
楽市場 ●「聖域」の内と外(勝俣鎮夫)
「公界」に生きる人びと
(網野善彦・神奈川大学短期大学部教授)
アジールと現代 ●人類史的転換(網野善彦)
〔コラム〕
離婚と駈け込み <三くだり半>に見る
(高木侃・関東短期大学助教授)
ロビン・フッド誕生 ヨーロッパからの視点①
(川崎寿彦・名古屋大学教授)
居酒屋・旅籠 ヨーロッパからの視点②
(阿部謹也)
関ヶ原 合戦の変遷
◆天下分け目の戦い-以前と以後と
(高木昭作・東京大学教授)
関ヶ原の戦い(高木昭作)
合戦の変遷 ●弥生から西南戦争まで
(大林太良・東京大学教授)
禁制 ●庶民と戦争 (高木昭作)
合戦のケーススタディ(高木昭作)
〔コラム〕
主君と出頭人(高木昭作)
スポーツと戦い
(寒川恒夫・早稲田大学教授)
首と女(民俗学の視点から)
(内堀基光・岐阜大学助教授)
徳川幕府
◆現代社会に連なる「集権的封建制」
(高木昭作・東京大学教授)
家康の国づくり ●「役」と御法度(高木昭作)
大名と家老 ●秀忠の課題 (高木昭作)
行政機構の整備 ●転換期の家光 (高木昭作)
神仏と将軍の国土(高木昭作)
江戸城・大阪城・金閣・方広寺の復元比較
(宮上茂隆・建築史研究家)
毛利家江戸上屋敷の復元
(平井聖・東京工業大学教授)
〔コラム〕
平和の時代の庶民芸能(諏訪春雄・学習院大学教授)
江戸と利根の水運 (大熊孝・新潟大学助教授)
権勢をもった「老女」たち(高木昭作)
天海と家光(高木昭作)
出島と唐人町
◆国際「窓口」としての都市と施設(朝尾直弘)
国際港市-堺(朝尾直弘)
日本町と唐人町 ●外と内
(中村質・九州大学教授)
キリシタン禁令と貿易統制(朝尾直弘)
出島とオランダ商館 (中村質)
コルネリア・クノル、その父、その母
(岡秦正・神戸市立博物館学芸員)
ヨーロッパの柿右衛門手
(西田宏子・根津美術館学芸員)
〔コラム〕
華僑(中国フロンティアの地平)
(斯波義信・東京大学教授)
風車と東洋貿易と(オランダ・アムステルダムの繁栄)
(永積昭・東京大学教授)
かぶきの時代
◆下剋上の終わるとき
(熊倉功夫・筑波大学助教授)
天下人と上層町衆(村井康彦)
“かぶき”から“奇麗数奇”へ(熊倉功夫)
「戦国の余習」と十七世紀の武士
(氏家幹人・国立公文書館員)
京と江戸 ●寛永文化を超えて(熊倉功夫)
〔コラム〕
華麗と寂びのはざまに ●辻が花
(伊藤敏子・大谷女子大学教授)
連歌の熱狂とその行方
(鈴木棠三・国学院大学大学院講師)
広間の愉悦 ●十七世紀フランスのサロン ヨーロッパからの視点
(樺山紘一)
1600年の世界
◆国際経済の大規模化と主役の交代
(樺山紘一・東京大学助教授)
植民地・銀・奴隷 ●「世界システム」の成立
(川北稔・大阪大学教授)
絶対王政下のヨーロッパ新国家(川北稔)
ムガル帝国の繁栄
(重松伸司・名古屋大学助教授)
明代の政治と文化 ●庶民生活の向上
(寺田隆信・東北大学教授)
〔コラム〕
アフリカの黒人王国(阿部年晴・埼玉大学教授)
アムステルダムから出島へ
(栗原福也・東京女子大学教授)
李氏朝鮮(山内弘一・東京大学助手)